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最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

脳動脈瘤検査

2008-11-13 21:11:14 | くも膜下出血


今日は、MRIで私の頭のベビー脳動脈瘤の成長具合を調べました。
△印のところです。

「大丈夫変化ありませんよ」っていわれました<ホッ>

今日はMRIが特別うるさい感じがしました。
いつもは工事現場にいるようですが、半分寝てしまうのに、
今日はうるさくて眠れませんでした。
検査が終わって4階の脳外科外来に行くと、ものすごく混んでいました。
外来はいつも混んでいるけど、日によって混み具合が違います。

ようやく呼ばれて、診察室にはいるともう、さっき撮ったMRIの画像が見られました。
3Dでいろいろな方向から見られて、

「この方向が一番わかると思います。プリントアウトしてあげましょうね」

と言って、渡してくれました。

「わたしのサイトにきた人で、2㎜で破裂したって書き込んだ人がいましたけど…」

と言ったら、

「あります!でも、やはり一般的には破裂の可能性はうんと低いです。
やはり、5㎜以上になれば高くなりますね!」

ですって。

寒くなってくるといろいろと脳卒中の引き金になる要因が増えるので、
血圧あげないよう、疲れすぎないよう皆さん気をつけていきましょう

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未破裂脳動脈瘤手術と後遺症

2008-09-30 10:58:14 | くも膜下出血
脳動脈瘤というものは、本当にやっかいなものだ。
脳の血管の一部が風船のように膨らんでしまう。
破裂すれば、くも膜下出血となり、命を落とすこともある。
たとえ命は助かっても脳であるから様々な後遺症が残り、その後の人生が大きく狂うこともよくある。

最近ではMRIが普及して、破裂前の脳動脈瘤を見つけることができるようになった。
そして、破裂しないうちにこの脳動脈瘤を潰してしまうこともできる。
開頭して瘤の根本を金属クリップで挟み、瘤に血液が流れ込まないようにして潰すクリッピング。
さらに頭を開けなくても血管にカテーテルを突っ込んで瘤の中にコイルを入れて瘤を埋めてしまうコイリング。
瘤が無くなればくも膜下出血にはまずならない。
そこで、脳ドックで脳動脈瘤の有無を調べる検査をを受けることを勧めている。

未破裂で見つかれば、もう脳動脈瘤も怖くない。

ところが、そんな簡単な話ではない!

脳は人間の運動、感情、思考などすべてを司る器官だ。
ほんのちょっとしたことで、影響が出る。
未破裂で見つかっても、大きさ、場所、形などにより、
手術はそう簡単にできない事がよくある。
そして、手術は人間の手で行う。執刀医のスキルも影響する。
でも、神の手といわれる天才脳外科医でも人間である以上は、
絶対にミスがないとは言い切れない。
手術中に予想外の事態が起こることだってある。
また、未破裂脳動脈瘤は必ずいつか破裂するかといえば、そうではない。
未破裂のまま年老いて、最後は別の病気で亡くなることもある。
しかし、破裂の危険性はたしかに大きいほど高い。

自分の頭に脳動脈瘤があることがわかったらどうしますか?
それはもう心配になりますよね。
とくに大きさからして、破裂率が高いといわれたら…

私のサイト“しぶとく生き残るためのヒント”のBBSやこのブログを訪れたかたの中にも、
多くの方がこの未破裂脳動脈瘤がみつかり、どうするか迷っていらっしゃいます。
経過観察を選ぶ人もあり、手術を選ぶ人もあり様々です。
手術をする場合も開頭クリッピングにするか、コイリングにするかそれも様々。

そして多くの方が、無事後遺症なく瘤を潰すことに成功している。

しかし、以前ブログにも書いたが(「未破裂脳動脈瘤手術」)
手術の結果、後遺症が残ってしまった方もいる。
最近MyサイトのBBSにいらしていたameshoさんが手術(7.5㎜)の結果、
右目の視力を失ってしまったことを書き込んで下さった。

巨大脳動脈瘤でこのまま放って置けば、ほぼ間違いなく破裂するだろうという場合、
後遺症が残る可能性が高いことをはっきり言われていた場合、
ご自身であるか、自分にとってどれほど大事な人であるか、
年齢、生活に影響する度合いなど、
場合によって後遺症の残った受け止め方は違うとは思うが、
未破裂脳動脈瘤の手術は、簡単ではないことをはっきりと自覚して受けた方がいいと思う。



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覚醒状態で脳動脈瘤手術

2008-09-12 21:36:46 | くも膜下出血
こんなニュースを見つけました。

覚醒状態で脳動脈瘤手術

岡山赤十字病院(岡山市青江)は、脳動脈瘤(りゅう)の破裂を防ぐ「クリッピング手術」の際、麻酔を覚まして意識がある状態で行う手法に成功した。手術の感覚を患者に確かめながら進めることで精度を高め、運動障害など合併症の発生率を減らすのが狙い。同病院は「脳腫瘍(しゅよう)では例があるが、脳動脈瘤は国内初ではないか」としている。

 脳動脈瘤は、脳動脈の分岐部にできる風船のような「こぶ」で、破裂すればくも膜下出血を起こし、死亡するケースも多い。クリッピング手術は目尻の横に穴を開け、脳内にわずかなすき間をつくってチタン製クリップを入れ、動脈瘤の根元をふさいで破裂を防止する。

 今回の手術は、小野田恵介第二脳神経外科部長(45)が8月中旬、岡山市の50代女性に実施。通常の全身麻酔の代わりに局所、静脈麻酔などをした後、動脈瘤をふさぐ前に麻酔を弱めて覚醒(せい)させ、言葉や手足の動きなどの感覚に違和感がないかを確認しながらクリップ(約7ミリ)を取り付けた。覚醒後も痛みはなく、女性は10日後に退院し経過も順調という。


【詳しくは山陽新聞紙面をご覧ください。】

(2008年9月6日)


こちらにも掲載されてます。

脳動脈瘤覚醒下手術 【岡山赤十字病院>お知らせ(脳動脈瘤覚醒下手術を掲載しました2008/08/28)】

患者と話し、確認ながら脳腫瘍の手術をするのを見たことがある。
それはそれはビックリしたものだ。
でも、クリッピングの手術をするって初めて聞いた。
中国の針麻酔で覚醒状態で手術をしている映像でビックリしたのは、
もう何年も前だが、だんだん、麻酔は進化して、
どんな手術も患者とドクターが談笑しながらできるようになるのでしょうか?


でもちょっと疑問なのは、

「クリッピング手術は目尻の横に穴を開け、脳内にわずかなすき間をつくってチタン製クリップを入れ、
動脈瘤の根元をふさいで破裂を防止する。」


っていうところ。
開頭手術でもドクター福島の鍵穴手術みたいにやるのかなぁ????




 
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どうしよう!

2008-08-22 23:47:48 | くも膜下出血
昨日、外来診察でショックなことがありました。
いつものように経過報告をして、血圧の薬を出してもらって終了かと思ったら、

Myドクター:
「実は、外来を縮小するんです。そうでないと手術がまわり切らなくて…
まだ来月は、診察できるのですが…。それに、もしかして転勤もあるかもしれない…」

私:
「え~~っ!そうですかぁ…」<黙>

いつかは来るかと思っていたけど、ついに来てしまった。

大学病院では外来、病棟、救急など、しょっちゅう担当が変わったり、関連病院との出入りがある。
入院して手術をしてもらった医師に退院後、外来で続けて診察してもらえることも珍しいくらいだ。
私は、最初のくも膜下出血手術をしてもらった医師に外来でもずっと診てもらうことができた。
その医師がアメリカに留学してしまったので、今のドクターに引き継いでもらった。
今のドクターは術後感染トラブルを起こした時に再手術をしてくれた医師だ。
二人は私の命の恩人!今私が元気にしていられるのはこの二人のドクターのおかげです。
最初の医師に4年、今の医師に4年、もう8年の月日が過ぎようとしています。

確かに私は、もう今のところ血圧管理とベビー脳動脈瘤の経過観察ですから、
脳卒中センターの病棟長もしていて、
超1級の手術技能を持つ“ドクトルくりくり”に診察してもらう患者ではない。
“ドクトルくりくり”の手を待っている患者さんがいっぱいいるのですから…

血圧管理は近所のかかりつけ医にしてもらい、
半年か1年に1度病院で脳動脈瘤の経過を診てもらうか、
新しい医師に引き継いでもらうか、
私はよく知らない先生だけど、講師の先生が開業してクリニックを開くそうなので
そこで診てもらうか
どんな風にするか考えてきて下さいって言われました。

どうしよう????

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子どもの脳動脈瘤(2)

2008-08-12 11:32:02 | くも膜下出血
旅行から帰ったら、嬉しいお便りがありました。
「子どもの脳動脈瘤」(2008-06-18)で書いたこたろうさんからです。

こたろうさんの息子さんは、7月14日に網走の谷川緑野先生に手術をしてもらったそうです。
手術は無事に済んだと「しぶとく生きる掲示板 」にも書いて下さいました。
一安心していましたが、その後、
「手術後、先生はリハビリで治っていきますよとおっしゃるけど、失語の症状が出ていて心配」
と言うお便りがありました。
「先生が治っていくと言ってらっしゃるのだから、先回りして心配しないようにしましょう」
と返事を書いたものの、やはり私も内心心配していました。

でも、10日に旅行から帰ったら、こたろうさんから

「昨日おかげさまで退院出来ました。
見た目は左瞼が開いてなく、まだ痛々しい感じですが、元気いっぱいです。
私が心配していた失語症の方も9割方回復ということで、
あとは実生活で回復をしていくでしょうとのことで、安心しています。
息子は両キキであり、言語野が通常左脳だけにあるものが、
両方に存在しているのかもしれないということで、
一次的に症状が重くみられたものの、メキメキ回復していきました。
まだ漢字とか甦ってこない文字もありますが、
これからもっと脳が刺激を受けて、活性し、きっと大丈夫かなと思っています。後略」

というメッセージが届いていました。

未破裂脳動脈瘤の手術って自分自身でも悩んだり、不安になったり大変なもの。
子どものことだったら、どんなに気持が揺れ動いたことでしょう!

バンザーイ
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突発頭痛

2008-07-18 17:22:08 | くも膜下出血
昨日は外来診察の日でした。
ここのところ暑い日が続いて血圧は低値安定です。
1月に高い日が続いて、アダラートCR錠10mgを20mgに増やしていたが、
10mgに戻してもいいかときいてみた

Dr. :  う~~ん…これくらいが理想なんですけどね。
私 : でも先生、ここで減らしておけばまた高くなった時、「少し増やしてみましょう」ってできるでしょ!
Dr. : じゃ、1ヶ月減らしてみて、その結果を見てみましょう。

ちょっと変な理由だけど、血圧は年齢と共にどうしても上がっていくだろうし、
そうすれば、また薬を増やすことになるだろう。
ここで減らしても大丈夫か様子を見てもいいのかなって思って、言ってみました。


そして例の

<くも膜下出血>初診6.7%見落とす 学会調査の記事と
脳神経外科学会のサイトに書いてある
脳卒中における新知見に関する発表について
について話してみました。

私 : 「くも膜下出血の常識に反して発症時に軽い頭痛しか起きておらず」
    「専門医以外では他の頭痛と区別できない」
    これって問題だと思うんですよね!
    軽い頭痛がくも膜下出血の常識に反しているっていうことはないですもの。
Dr. : でもね、難しい問題です。この見落としを1%減らそうと思ったら、
    莫大な医療費がかかるわけです。
私 : 軽い頭痛の人にもみんなCTを撮らなきゃいけなくなるからですか?
Dr. : そうです。
私 : くも膜下出血の頭痛って、例え軽くても突発的に起こるものだから、
    丁寧に問診したら、これは怪しい、
     CTを撮ったほうがいいっていう頭痛はかなり見分けられるのでは?
Dr. : ただねっ、本当に少しの出血ならCTに映らないこともあります。
私 : それはそうですけど…

こんな感じでした。でも、ちょっと考えてくれたかな?

最後に

Dr. :このプリント頂いていいですか?

って言ってくれました。

丁寧に問診するといっても「日々是よろずER診察」というブログの「突然発症という病歴」という記事で
なんちゃって救急医さんが書いているように

単に「突然起こりましたか?」と患者に聞けばすむほど、単純ではない
ということは言えると思います。
患者の言い方って実に曖昧なことが多い。
突然というのは、私のくも膜下出血を発症した時の場合でいえば叔父と会話していて
「アハハハハ、ハッ」と笑った瞬間
「???これなぁに、ア、アタマの中で何かが起こった!!!」
というくらいの突発なのです。
わたしのHPやブログに書いて下さった方も
ピカッとしたとかズンッとなっておかしくなった(変な頭痛)って言っている人が多い。

見落としたら、訴えられて犯罪だなんて、全くおかしな世の中です。
医師の方々にとっても患者にとってもマイナスでしかないと思われるのに
なぜ、医療訴訟も増えるのでしょうか?

でも、しつこいようですが、無理だなんて言わないで、
どうか、軽い頭痛もくも膜下出血にはよくあると思って診察して、
くも膜下出血患者の救命率、完全社会復帰率を少しでも上げていってもらいたいと思ってます。

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くも膜下出血の診断の難しさ

2008-07-13 23:05:34 | くも膜下出血
<くも膜下出血>初診6.7%見落とす 学会調査

くも膜下出血の患者のうち、脳神経外科医以外が初診した6.7%が風邪などと診断され、
事実上、病気を見落とされていたことが7日、日本脳神経外科学会の調査で分かった。
患者が軽い頭痛しか訴えなかったことなどから、
くも膜下出血を発見できるCT(コンピューター断層撮影)を実施していなかった。
同学会は「軽い頭痛の患者全員にCTを行うわけにはいかない。現代医療の限界とも言える」
としている。

見落とし計33例のうち17例は、
くも膜下出血の常識に反して発症時に軽い頭痛しか起きておらず、
委員会は「専門医以外では他の頭痛と区別できない」と指摘。
他の16例も「診断が難しい例がある」とした。
山形県では脳神経外科医でも見落とした軽度頭痛の患者が1例あった。
(7月7日21時56分配信 毎日新聞より)


このブログやMyホームページ「しぶとく生き残るためのヒント」で何度も書いているが、
「くも膜下出血の常識に反して発症時に軽い頭痛しか起きておらず」
「専門医以外では他の頭痛と区別できない」

ここが非常に問題だと思うのだ
軽い頭痛がくも膜下出血発症時の症状の常識に本当に反しているのか
そんなことはない!
くも膜下出血発症時の症状についてのアンケート結果2

頭痛患者は確かに多い。
CTを撮ってもごく少量の出血なら映らないこともある。
どんなに経験のある脳外科医でも人間である以上見落とすことだってある。
だから、完璧な医療はありえない。
これは、わかっている。

でもあえて言いたい!
もっとくも膜下出血の発症時の症状をよく勉強してほしい!
患者って本当に医師の前に座ると不安で上手くしゃべれないのよね!
その気持ちもわかってほしい!
(モンスターペイシェントもいるけど、臆病な患者の方がずっと多いの
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子どもの脳動脈瘤

2008-06-18 17:54:01 | くも膜下出血
今まで私のサイトを訪問してくれたひとで18~20歳位でくも膜下出血発症、
又は未破裂脳動脈瘤が見つかって手術を受けたという方は何人かいらしたけれど、
10歳のお子さんというのは初めてだった。
この方のお子さんは昨年、未破裂脳動脈瘤が見つかり経過観察を受けていたが、
最近大きくなってきていて、頭痛も訴えているので、
手術をした方がいいといわれたとのことでした。
最初に発見された病院では対処の方法はないとのことだったが、
クリニックを変えて主治医と相談の上、早い方がいいので、
来月、北海道網走の谷川先生の手術を受けることになったとのお便りをもらった。
先日、外来診察の時に、Myドクターに子どもの脳動脈瘤について質問してみたが、
小さい子どもの脳動脈瘤は、生まれつき血管に弱いところがあって
そこが膨らんでできることが多いそうだ。
でも、血管全体が弱いわけでなく、手術などで治療した場合、
予後はいいことが多いとのこと。

このお子さんも、手術がうまくいって、
安心して成長できますようにと願わずにいられない。
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クリッピング術

2008-06-12 21:10:40 | くも膜下出血
今日は月一の外来診察日。
また混んでいるだろうと思って行ったら、意外に空いていました。

暑かったり寒かったりしていますが、
幸い、血圧は低値安定です。

27年前に18歳で開頭クリッピング手術をなさった方(シュクランさん)が
私のサイトを訪ねて下さったという話をしたら、
「その頃は本当に大変だったろうと思いますよ」
と感心されていました。
クリッピング術は日本ではもう50年以上の歴史があるそうです。

「このかたが、27年しても大丈夫ということは、私の場合も
この手術をしたところが、年をとって中に入っている金属などが問題を起こして、
何かトラブルが起こるってことはないってことですよね?」
ときいたら、
「そんなに複雑な道具が入っているわけでないし、
ちょっと洗濯ばさみの小さいのが入っているだけですから<笑>
安心していて大丈夫ですよ」
って言っていただけました。
患者ってやはりドクターから
「大丈夫!」
の言葉をもらいたくなります。

「今日はまた、これからクリッピングの手術です」
と言われたので、
「未破裂の方はやはりクリッピングではなく、
何とかコイルでしたいと思う人が多いですね」
と言ったら
「まあ、気持ちはわかりますよね」
とおっしゃってました。
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くも膜下出血発生の時期

2008-03-22 15:04:28 | くも膜下出血
台風接近でくも膜下出血多発 沖縄・八重山諸島で調査

以前、外来でMyドクターと話した時、
「今日は、くも膜下出血の患者が来るぞ!」という日は、
だいたい分かって、当たるという話を聞いた。
気温が急に上がったり、下がったり、気候が大きく変化する時だということだった。



台風接近時、
「気圧変化で脳動脈にできていたこぶが変形したり、
気圧の低下で膨張したりして破れたのではないか。
不安感が高血圧を起こした可能性もある」

ということは、大いに考えられる。

でも、台風のない時期にも沢山発生しているので
台風の時期に気をつければいいというものではない。
脳出血、脳梗塞は明らかに冬、寒い時期に多いそうだが、
くも膜下出血は、暖かい時期も多い。
晩春、晩秋に多いといわれる。

私の父が倒れた日は4月26日だったが、
半袖が着たくなるほど、気温が突然上がった日だった。
中学の教員だったが、付き合いのいい人だったので
3月に退職して、様々な「勇退の会」つづきで疲れていた。

環境の急変化、気候の急変化など、
これからは変化の多い季節、気をつけましょう!

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ベビー脳動脈瘤 成長なし

2007-12-14 19:41:45 | くも膜下出血


我が家の前の道はイチョウが街路樹として植えられている。
今の季節、落ち葉がそれはそれは大変。
一生懸命掃いても、すぐにヒラヒラ、ひらひら、きりなく落ちてくる。
風情はあるけど、掃除はたいへ~ん

今日は、私の頭のベビー脳動脈瘤の不成長を確認するMRI検査を受けました。
ベビーちゃんはベビーのままでした。
いつまでも可愛いままでいてくれるといいのですが…

Dr : 脳動脈瘤は心配ないですね!大きさは変わってないと思います。脳のほうは…
私 : だいぶ萎縮してますか?
Dr : 大丈夫。かくれ脳梗塞もないし、きれいですよ!
私 : でも、本当に短期記憶が悪くて、テニスのゲームカウントはすぐわからなくなるし、
   カギをどこにおいたかすぐ忘れるし、人の名前は全然出てこない。
Dr : それは、20歳の人の脳とは違いますが、若い方だと思いますよ!
私 : <ホッ>かなりマジで心配してましたから…

私 : 先日、朝からテニスをしたんですが、準備体操ちゃんとやったのに
   ちょっと打ち合って息が上がってきたら、急に血の気が引いて
   冷や汗が出て、気持ちが悪くなって立っていられなくなったんです。
   これは脳貧血だと思ってしばらく横になっていたら、治ったんですけど、
   やはりそうだったのでしょうか?
Dr : 話を聴くとそうだと思いますね。いわゆる脳貧血というのは自律神経が関係してます。
   自律神経の乱れが起きやすい思春期や更年期には起きやすくなりますね。
私 : 血圧が低くてもなりますか?
Dr : 低血圧の人はなりやすいけど、Mさん(私)の場合たびたび起こるのでなければ、
   これくらい(117-76)に管理しておいた方がいいと思います。
私 : 脳貧血って心配入らないものですか?
Dr : ええ、大丈夫だと思います。
私 : 前の日、記念館の講演会があって、反省会でちょっと飲んだりして疲れていて…
Dr : そのへんを気をつけることが先ですね<笑>
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脳動脈瘤の破裂誘因

2007-11-22 14:31:36 | くも膜下出血
義母がどうしても今日、K病院にまた行くというので朝、車で送っていった。
私は外来診察の日だし、その後記念館に回らなければならないので、
義姉にK病院に来てもらうことになった。
義母は、タクシーを使えば一人で行ってこられるから大丈夫と言うが、
足が痛くて、シルバーカー(手押し車)につかまって歩かなければ歩けないし、
耳が遠くて、ドクターの言うことは半分も聞こえていないから、絶対介助が必要だ。
K病院は私の通うK大学病院までの通り道だから、病院の前でおろして、
私はそのまま車でK大学病院に行った。

病院はかなり混んでいたが、予約時間から、そう待たずに呼ばれた。
寒くなって少し血圧は高めだが、ほぼ安定している。
座骨神経痛もホカロンと腰痛体操でほぼ克服。なんとか、もう少しは保ちそうだと報告した。
来月、私の頭にあるベビー脳動脈瘤の成長具合をMRI検査をすることになった。

Myドクターに手術してもらったyuriさんは、今日退院したそうだ。
先週の月曜(12日)に入院して、水曜(14日)に手術でもう今日(22日)に退院だから、
本当に順調に治療できたということだ。
未破裂脳動脈瘤の開頭クリップ手術もたった10日間の入院で出来るということだ。
なんて簡単にできるようになったのでしょう!

「やあ、でもMさん(私)にいいドクターなんて推薦してもらって
 ここで後遺症を残すような手術はできないと思って、
 手術室に入る時、Mさんの顔が浮かびましたよ。プレッシャーでしたね!」
と笑いながらドクターKが言った。
フフフッ

yuriさんが1月にくも膜下出血になり未破裂脳動脈瘤も見つかって
精神的にも凄くまいっていたそうだといったら、
未破裂脳動脈瘤が破裂する誘因に精神的ストレスも大きく関係するので、
精神的に動揺している人は、大きさ的には緊急を要するようなものでなくても、
手術した方がいいといえるでしょうとドクターKは言っていました。

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開頭クリップ

2007-11-19 22:28:03 | くも膜下出血
今日は午後、yuriさんのお見舞いに行ってきました。

yuriさんは、Myサイト「しぶとく生き残るためのヒント」のBBSを訪れた方で、
今年1月にくも膜下出血になったけれど、無事コイリングで後遺症もなく生還したそうです。
でも、その時にもう1つ4㎜くらいの未破裂脳動脈瘤があることが分かり、
手術を勧められたということです。
瘤の形や周辺の血管の状況からして、コイリングではなく開頭クリップの方がいいと言われたとか。
主治医の先生が開頭クリップ手術は自身では行わないとかでよそを紹介すると言われたけれど、
どうもその先生の説明がいまいちわからないし、yuriさんの不安な気持ちを理解してくれない。
「開頭クリップが得意でいいドクター知りませんか?」
とBBSに書き込まれたのです。
そこで、私はMyドクターKを紹介しました。
そして、ドクターKにセカンドオピニオンをもらいに行って
「とても信頼できるドクターを紹介してくれてありがとう!」
よろこんでくれたこと、Myブログ「嬉しかったこと、2連発!」(10/12)に書きました。

yuriさんは、結局、先週の水曜日11月14日(水)にドクターKに開頭クリップ手術をしてもらって、
入院中であることをyuriさんのご主人からメールで知らせて頂きました。
そこで、今日お見舞いに行ったわけです。

ビックリしたこと
その① 脳神経外科の病棟(外科病棟)がすごーく新しくてピカピカになっていたこと。
    (私が入院していた時は古くて狭くて「あれじゃ治るものも治らない」とドクターが言っていた)
その② 頭髪を全く剃っていなかったこと(これはこの頃はそうだと聞いていたが…)
その③ yuriさんの頭の傷が私のと比べるとずっと小さかったこと。

yuriさんは、とても元気で私も安心しました。
くも膜下出血を克服しながら、もう一つの未破裂のおかげで、
不安な状態がずっと続いて苦しんでいたこと。
K先生に相談して、説明して頂き手術をして頂こうと決心できたこと。
いろいろと話し込んでしまいました。

帰りにyuriさんが
「mayakoさんにいいものあげる」といってこれを渡してくれました。



頭痛封じ、ぼけ封じ ご祈祷済の枕宝布(枕カバー)だそうです。
これはいい!枕にして寝ましょうっと



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riding SAH

2007-10-27 19:33:54 | くも膜下出血
一昨日(10月24日)の記事に書いた♪REGE♪さんの話はいろいろ考えさせられる話しだ。
♪REGE♪さんは、明らかに最初に行った救急病院でくも膜下出血であることを見落とされている。

友人と話している最中、突然めまいがして気分が悪くなった。
貧血かと思って、しばらく横になったが、一向に良くならないので、家に帰った。
しかし、頭痛とめまいがひどく、いつもと様子が違うので夜間診療の救急病院に 行った。


この症状を聞いたら、医師は「SAH」を疑うべきなのに、
CTもとらずに、痛み止めを処方して帰宅させた。
もし、♪REGE♪さんが再破裂して、死亡したりすれば、訴訟にもなりかねない事例だ。
こういったことでの訴訟は非常に多い。例えば↓


カルテ記載めぐり主張翻す 医師に慰謝料命令 医療ミス訴訟
--------------------------------------------------------------------------------
 仙台市若林区の民間病院で2003年に死亡した同市の男性=当時(44)=の妻が診断ミスなどを理由に、担当医に約3920万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、仙台地裁は22日、医師の過失を認め、約3370万円の支払いを命じた。さらに争点の一つだったカルテの記載について、虚偽の説明で原告に不要な負担をかけたとして、慰謝料50万円も合わせて支払うよう命じた。医療過誤訴訟で医師の証言を賠償の対象とした例は珍しい。

 判決によると、男性は03年12月上旬、医師に緊張性頭痛と診断されたが、同月下旬にくも膜下出血で死亡した。妻は誤診と専門医に転送しなかったことの過失があるとして05年2月に提訴した。

 審理では、医師が緊張性頭痛と診断した際、カルテに「nuchal stiffness」という英語を記載した真意が争点の一つになった。

 本来はくも膜下出血の兆候とされる「項部硬直」の意味なのに、医師は本人尋問などで「首から肩にかけての『こり』という意味」と説明し、緊張性頭痛との診断を正当化してきた。

 しかし、結審間近の昨年11月になって「項部硬直がないことを示す『-』(マイナス記号)を単に記載し忘れていた」と主張を変更。今年2月の再尋問では「カルテへの記号の入れ忘れは医師として恥ずべきミス。裁判所にも信じてもらえないと思った」と虚偽証言を認めた。

 判決で潮見直之裁判長は「訴訟当事者は誠実に訴訟を進める責務を負う。被告は自分の認識と異なる主張や立証を積極的に行い、原告に無用な訴訟活動を強いた」と指摘した。
2007年05月23日水曜日 河北新報



医師の間では“地雷”を踏むというようだ。

しかし、考えてみると

♪REGE♪さんが、病院に着くと、
医師は緊急手術をしていた。
ナースの入れてくれた座薬で
痛みが大分楽になったところで診察を受けた。
♪REGE♪さんはバイクに乗って病院に来た。


緊急手術で疲れ切って、出て来てみると
頭痛がひどくて病院に来たが、座薬で大分楽になったという患者がいる。
しかも、自力で、バイクに乗ってきた患者だ。
まさか、《くも膜下出血》だ!とは、考えないのが普通かも…

くも膜下出血を発症した場合、多くが救急車で運ばれるが、
中には歩いて自力で病院に診察を受けに来る患者がいる。
これを「walking SAH」というそうだ。
しかし♪REGE♪さんのように「riding SAH」までもいるのだ。

この最初の医師は、地雷を踏んだが、全く無傷で、
本当にホッとしたのではないだろうか?
地雷を踏むことは、どんな医師にもあることだと思う。
どんなに慎重な医師でも踏む可能性はある。
頭痛患者に全部CT撮影をすることはできない。
それはよくわかるし、病気が治らなければ医師の責任にして、
少しでも非があれば、犯罪とみなすような今の風潮は、
医師が積極的に医療をすることに及び腰になり、
患者にとっても不利益になっていることは重々わかっているつもりだ。

しかし、敢えてをお願いしたい。
医師が多くの事例を学び、丁寧に患者の言うことをきいて、
少しでも、「あの時、気付いていれば…」を無くしていく努力を…




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奇跡の生還(くも膜下出血)

2007-10-24 21:46:38 | くも膜下出血
今までくも膜下出血経験者やその家族の話を
聞いたり読んだりしながら、このブログを書いてきました。
特に、発症時にどんな症状だったかは知りたくて、
経験者にはなるべく書いてくれるようにお願いしています。
先日mixiで知り合った♪REGE♪さんの体験談を読んだときは、
「えっ!こんな運のいい人もいるんだ!」とびっくり!!!!
正しく『奇跡生還』とはこういうことだと思いました。
ちょっと長いけど転記させてもらいます。

あれは昨年8月の土曜日でした。
仕事の帰りに昼から友人と逢いました。
そしてそこで楽しい時間を過ごしていた最中・・・・
急にめまいが起こって「貧血???」って言う感じ・・・
そして気分が悪くなり暫く横になっていました。
友人も心配して「足を高くして休んだらマシになるかも??」って

そして気分が少しマシになってきたので
「折角楽しい時間だけど、何だか調子がおかしいから帰るね・・・」
って言って原付バイクで帰宅

帰宅してからも何か様子がおかしくて強度の頭痛・めまい・・・
いつもの様子じゃないと自身が感じて
バイクで夜間診療の救急病院に
なぜバイクかと言うと
①頭痛で駐車場までの歩く振動が無理
②普通じゃない自分の身体を察知して(もしかしたら入院かも・・?)
と思い、あとで引き取りに行き易いバイクで

そして病院に着いたものの、緊急手術が2件入ったようで
σアタシ(゜ー^*)は待合室のベンチに2時間放置されましたぁ~
途中でナースが座薬を入れに来てくれて
痛みが随分楽になった頃、診察室へ・・・・・

最初のめまいから6時間経過して
座薬のお陰か先生に診て頂く頃には普通程度の頭痛になっていました。。。
先生は「痛み止めを出しておくので、また酷くなった時には
来週の午前中、診察時間内に診てみましょう」って

そして翌日・翌々日・翌々翌日・・・
やっぱり頭痛がしていたんだけど
原因が判らずに気にしつつも普段通りの生活をおくってました。

そして最初から4日後の水曜日!!!
いつもの水曜日通り、朝からスポーツジムでエアロビクスをして
サウナに入って汗をガンガン流して
帰宅して食事の準備の時間。。
まずはサウナで喉カラカラの状態を癒す為に
チュウハイ350mlを一本キューーッと呑みましてぇ
お米を洗ってた途中・・・!!!!!
急に頭の後ろをハンマーで殴られたようなガツンとした
強烈な痛みに襲われて・・・

そこからは立って居られなくて
キッチンに寝転びながら吐き気に襲われていました。
遠くで救急車の音を聞きながら意識が飛んでしまって
そこから4日間・・・・
意識が戻らなくて。。。。。il||li _| ̄|○ il||l


最初に出血したと思われる時、
バイクに乗って帰宅し、バイクで夜間診療の救急病院に~★★★!!!
4日後、朝からスポーツジムでエアロビクスをして
サウナに入って汗をガンガン流して
チュウハイ350mlを一本キューーッと
それで、再出血おこして、無事後遺症なく生還!!!

♪REGE♪さんのブログはこちらです。↓
・・・生かしてくれて ありがとぅ・・・~MOONLIGHT DANCEHALL~
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