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最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

木原光知子さん、くも膜下出血で死去

2007-10-18 21:41:12 | くも膜下出血

タレントの木原光知子さん死去

元水泳選手、タレントの木原光知子さんがくも膜下出血で亡くなったそうだ。
13日、水泳指導中に倒れ、病院に搬送されたが、死亡したとのこと。
私より1才上。59才、同じ団塊世代だ。

木原光知子さんといえば東京五輪で活躍した水泳選手。
スラリとして、美しくて、水泳選手としても超一流。
誰もが羨む健康美の象徴のような人だった。
スイミングクラブの代表として、
子ども、高齢者、身障者のリハビリのための水泳指導に取り組んだりして
さまざまな活動をしてきたということだ。

本人はきっと、まだまだこんなことには縁がないと思っていたことだろう!
脳ドックを受けたこともなかったのだろうか?
自分の健康に過信は禁物。
脳動脈瘤はなぜできるか、まだわかっていない。
自覚症状はないまま、非常に危険な状態になっていき、
ついに破裂して、くも膜下出血をおこしてしまうことが多い。
働き盛りに発生することも多く、死亡率が高い病気だ。
女性に多いのも、この病気の特徴。

今では、この病気は知ってさえいれば手術等様々な方法で、予防できることも多い。
ぜひぜひ学んで下さい!!!
Myサイトしぶとく生き残るためのヒント

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血圧と運動

2007-10-10 21:24:21 | くも膜下出血
私は、くも膜下出血になった後も、血圧が高めなのでずっと降圧剤を飲んでいる。
高血圧は生活習慣病の代表選手だが、
私は生活習慣については病前から優等生だった。
くも膜下出血の手術後、
 「お酒は飲まない、タバコは吸わない、太ってない、
  何か薬以外に出来ることはないのでしょうか?
  遺伝だからもうしょうがないのでしょうか?」
と言ったら、ドクターに、
 「運動をすることです。まずウォーキングから」
と言われた。
確かに、運動だけは定期的にやってなかった。でも、真夏のすごく暑い時期だったので、
 「もう少し涼しくなったら始めます」
と言ったら、
 「そんなこといってたらダメ。今日から始めなさい。
  一ヶ月後の外来でどうだったか聞きますからね」
と言われ、しぶしぶウォーキングを始めた。
最初は暑いばかりで、いわれたから仕方なくやっているという感じだったが、
だんだん運動後のスッキリ感にはまって、
寒い季節になってきたらジョギングをするようになり、
徐々に距離も伸ばせるようになり、楽しくなってきた。
長距離は、ぜったいダメと思いこんでいたのに、5㎞くらい楽しく走れるようになった。
そこで、これならテニスも出来るかもしれないと思って、テニススクールに入った。
そして、4年半、テニスに夢中なわけです。

前置きが長くなりましたが、
この運動習慣が、血圧低値安定にぜったいに働いていると思ってます。

それが、先日開催された東京大学公開講座の
医学系研究科教授、安藤譲二先生の話を読ませてもらい、全く納得してしまいました。
先生のお話では、血管内皮は、血圧を調節する物質を産生する働きや
固まりにくくする働きがあるそうだ。
運動すると、血管を流れる血液は増加して摩擦力で血管内皮を刺激する。
その力学的刺激が血管のはたらきの活性化を促し、
血管を拡張させたり、血液を固まりにくくするそうだ。

降圧剤は化学的に、運動は力学的に血管の働きを活性化する。
そう!!!だから、私の血圧は低値安定してるってわけ!

う~~ん、ってことかな?

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セカンドオピニオン

2007-10-02 21:44:21 | くも膜下出血

何でも自己責任の時代は、大変ではあるが、ある意味自分の考えを反映できる時代。
治療を受ける場合、大いにそれを利用して自分の希望に合わせた医療を受ければよい。
といっても、我々素人には、治療法を提示してもらっても、
なかなかどれが自分の病気や症状を治すのに適当なのかがわからない。

医師も医療技術が進むにつれ、どんどん専門化し、
どんなことにも通じているとか、
どんな手術でも出来る医師なんているわけがない。
特に脳血管や、脳神経に関する手術は、
微妙な技術の違いが、結果に大きく影響する。
手術をする、又は手術をするかどうかなどということになったら、
セカンドオピニオンはぜったいに受けた方がいいと思う。

現在は素人でも、インターネットで病気についていろいろと知ることが出来る。
昔なら、医学部の図書館にでも、行かなければわからないことも、
手術のやり方も映像付きで、家にいて、知ることが出来る。
いいかげんな情報もあるが、素人にもよくわかるように解説してある確かなサイトもある。
自分や家族の病気についてはよく知った方がいい。

しかし中には、そんな知識で医師に、指示するとんでもない人もいる。
前に読んだブログでは、術後の管理について、いちいち口を出し、
脳圧はそんなに早く下げるべきでないとか、この症状でその薬は使うべきではないとかetc.

話は逸れたが、いろいろなことを勉強して、セカンドオピニオン、サードオピニオンを
聞いてみれば、だんだん自分はどうしたいか、どうすればいいかが決まってくる。
話し合ううちにこの医師ならば、一緒に病気と闘えるという気持ちも出てくると思う。
納得のいく治療は、信頼の出来る医師との共闘態勢ではじめて出来るのだと思う。
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くも膜下出血発症時の症状  アンケート結果2

2007-08-08 00:00:00 | くも膜下出血

くも膜下出血発症時の症状についてのアンケートは7/1のブログで発表しましたが、
その後も寄せていただいたり、mixiに「くも膜下出血」というコミュニティがあることを知って
経験者に体験を書いていただき、データはさらに増えて全部で51人分になりました。
50人を越えるとデータとしても意味を持ってくるかな?と思ってまとめてみました。
7月1日の結果と比べてみると下のようになります。

7/1の結果
①突然激しい頭痛………………………  11
②突然頭に異変、のち激しい頭痛………  5
③突然普通とは異なる頭痛 ………………11
④突然頭や身体に痛みとは異なる異変… 11
今回の結果
①…13
②… 6
③…18
④…14

今回の結果と、前回の結果を比べてみると、全体としてそう変わっていない。
やはり、くも膜下出血発症時の症状はよく医学書にある
“ハンマーで殴られたような激しい痛み”という表現は当たっていないという結果だ。
“今までに経験したことのない頭痛”と書いてある医学書も多いが、これは当たっていると思う。
この二つの症状がドッキングして
“今までに経験したことのない激しい頭痛”となっているものも多い。
しかし、これは、認識がちがう。
“今まで経験したことのない頭痛”とは風邪の頭痛、偏頭痛、緊張型頭痛などとはまったくちがった
「えっ!これはいったい何?」という表現の仕様のないような痛み(痛みとも言えないような?)なのである。
そして、最大の特徴は“突然”ということである。
激しい痛みを経験した人もしなかった人も症状は突然起こっている。

お産の時“陣痛”という言葉があるが、お産の経験のある人はあの痛みがわかるが、
経験がないとわからない。女性なら、生理痛のような痛みといえばまだわかるだろうが、
男性にはわからないだろう。あの痛みは子宮の収縮の痛みで、
下痢をした時やガスが溜まってお腹の張る痛みとはちがう独特な痛みである。
くも膜下出血の痛みは“くも膜下痛”とも言えるかも…

激しい痛みがないために自分自身も周りの人も、医師でさえ
くも膜下出血を見逃して、2度目、3度目の脳動脈瘤破裂になってしまった例は、
ブログなどでも多数見かける。ぜひこの結果は、多くの人が知ってほしい。



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くも膜下出血の症状を知る

2007-07-27 08:30:35 | くも膜下出血
岐阜のある病院の医師の方が、
7月1日、当ブログ記事「くも膜下出血発症時の症状 アンケート結果」
書いたグラフを開業医向けの勉強会で使って、
激痛で始まらないくも膜下出血も多くあることを発表して下さったとのこと。
この医師もご自身で、激しい痛みではなく、
救急車来院でないくも膜下出血患者を、何人も経験したとメールで書いて下さった。

少しでも多くの方、医師だけでなく一般の方に、
くも膜下出血の発症時の症状は知ってもらいたいと思います。

くも膜下出血は大部分が脳の周りの太い動脈に出来た脳動脈瘤が破裂して出血するわけですが、
出血は最初からよほどひどいものでなければ、いったん止まるわけです。(鼻血が自然に止まるように)
でも、止まってもその部分がとても弱くなっていますから、
また、出血する可能性は非常に高くなります。
だから、もう出血が起きないようにクリップで瘤の根元を挟んだり、コイルで瘤の中を埋めてしまうわけです。

出血が起きたら、まずその出血を最小限にする。これはそっと動かないで安静にすることです。
外傷でなく、頭の中の出血ですから、包帯を巻くわけにもいかず、そっとして止まるのを待つしかないわけです。
アンケートでもありましたが、激痛でなかった人でも、発症時はみなはっきりと感じています。
それは、皆さん言葉で書くのは難しいと言っていますが、
パシッ、グキッ、ジワーッ、ズンッ、ツーン等という頭や身体に感じる瞬間的変化です。
目や耳がなんかおかしいという感じを持つことも多いようです。
そして、ごく普通に話が出来ることも多いのです。
でも、その変な感じはすぐには治りません。
脳脊髄液中に出血があったため脳圧が上がって脳に刺激があるためです。
この最初の出血で、くも膜下出血を疑って安静を保ち、救急車で脳外科手術の出来る病院に運べば、
助かる可能性はうんと高まります。脳へのダメージを最小限にとどめることが何より大切です。
くも膜下出血〓ハンマーで殴られたような激痛、失神 などと思いこんでいると
せっかく、助かる命をなくしてしまうことにもなりかねません。

そうです!ここまでの判断や処置は医師でなく、本人又は周りに居合わせた人がしなければならないのです。
病院に着いてからは医師の腕にかかってきます。
しかし、どんなに名医でも病院に着いたときの状態が悪ければ、どうしようもないということは言えます。

脳卒中という言葉を聞くとバタッと倒れてしまうようなイメージを持つ人は多いと思います。
くも膜下出血は特にハンマーで殴られたような痛みと言われると、
「ウワーッ」「ギャーッ」「ウウッ」と言ってバタッと倒れるとかうずくまって失神するなんてイメージですよね!
でも、多くはそうではないのです。

脳卒中はどの程度、脳にダメージがあるかによって、命をそして後遺症を左右するわけです。
手術技法がいくら進歩しても、一人一人が最初の発症を知って,
いい状態で病院にたどり着かない限り、
その進歩した手術技法も生きません。

こんなブログも
赤ずきんの一人旅 「お母さん」'07.7.22

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光浦靖子さん、脳動脈瘤手術

2007-07-22 08:59:10 | くも膜下出血

光浦靖子が脳動脈瘤手術で入院

日刊スポーツ(21日(土)9時40分)によると、タレント光浦靖子(36)さんが20日、
脳動脈瘤(りゅう)手術のため入院したそうだ。

20日の夕刊フジ (20日(金)17時1分) では

光浦靖子が脳の手術…血管にしこり、腫瘍?除去手術

と書いてあったので、脳の血管にしこりって何かしら?と思ったけど、
やはり、未破裂脳動脈瘤のことだったのね!
脳動脈瘤のことって、このブログを読んでくれている人たちはよく知っていると思うけど、
一般的には、全く分かっていないということね。

脳動脈瘤は、太い脳動脈の一部弱いところが風船のようにふくらむもので、
破裂前は、ほとんどの場合無症状だけど、
いったん破裂すればくも膜下出血になり生命に関わる、やっかいな動脈瘤。
血管のしこりではないわね。(しこってないもの)
治療法は、開頭して瘤の付け根をクリップで挟んで、
瘤に血液が流れ込まないようにするクリッピングと、
足の付け根から動脈にカテーテルを入れて脳の瘤まで辿っていき、
カテーテルの先から、瘤の中にコイルを詰め込んで、
瘤を埋めてしまうコイル塞栓術の二つの治療法があるのよね。
出来ている場所や大きさや形などで手術も難しくなるけど、
上手く適応できれば、コイル塞栓で頭を開けたりしないから、
先日、この手術をなさった方がMyサイトのBBS「しぶとく生きる掲示板」
書き込んで下さったけど、わずか、4泊5日の入院で無事終わったということです。

でも何と言っても、頭の手術、慎重にすべてがうまくいくようにと祈っています。

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今日は病院

2007-07-12 23:34:18 | くも膜下出血
今日は月一外来診察日。
血圧は低値安定でOK。

先日、Myブログとサイトで行った「くも膜下出血発症時の症状」アンケートの結果を渡しました。

私「先生、私のブログ、読んで下さいましたか?」
Dr「あっ、忙しくて読んでません」
私「先生が、痛くないくも膜下出血が多いことを知らせなくちゃと言って下さったんで、
  私、くも膜下出血経験者にどんな症状で始まったか書いてもらったんですよ」
Dr「これ全部ですか?」
私「そうです。私を含めて、43人分です。結果はやはり、激しい頭痛を経験してる人は
  40%(7/1の結果より5人増えて結果も少し変わりました)で、少ないんですよね」
Dr「まぁ、ネットに書き込むことができるほど回復できている人だから、
  全体としては少しちがうかも知れませんね」
私「確かに、それは言えると思いますが、本人が書いてくれたものですから…」
Dr「これは、貴重な資料です。後で、ゆっくり読ませてもらっていいですか?」
私「もちろんです」

ってわけで、Myドクターに先日書いていただいた皆さんのことばと結果を渡しました。
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くも膜下出血発症時の症状  アンケート結果

2007-07-01 22:21:38 | くも膜下出血
くも膜下出血、発症時の症状についてのアンケート結果を報告します。
全部で37人分が集まり、私を入れて38人分です。
ご協力ありがとうございました。
個人でこんなにたくさんのデータを集められるって
「インターネットはすごい!」って改めて感じました。
結果は

①突然激しい頭痛…………………… 11
②突然頭に異変、のち激しい頭痛…… 5
③突然普通とは異なる頭痛………… 11
④突然頭や身体に痛みとは異なる異変…… 11
 


①の突然激しい頭痛というのが、くも膜下出血の典型的症状で、
 「ハンマーで殴られたような激しい頭痛」です。
②は、最初④の症状と同じで頭の中で何かが起きた感じがした後、しばらくして
 激しい頭痛に襲われたという方です。
③は、激痛ではなく、ピシッとしたとか、輪ゴムを弾いたようなとか、
 ズンとして二日酔いのような頭痛など、
 何と言って表現すればいいか分からないという頭痛です。
④も③とほぼ同じような感じだと思うのですが、
 痛みは感じなかったという人たちです。
 耳の奥がツーンとしたとか、
 頭の中でパキッといって首と肩がパンパンに張ったとか、
 いきなり気を失って気がついたときも痛みはなかった等です。

グラフで分かるように最初から、又はしばらくしてでも激痛を感じた人は、42%で半分以下です。
この調査では、くも膜下出血発症時の症状といわれる、
「バットで殴られたような激しい頭痛」を感じた人は少ないと言えると思います。
ただここに体験を寄せて下さった方は、インターネットを使えるほどの回復をしている患者さんで
比較的若い、どちらかというと軽症の人が多いのかも知れません。
全体を知るためには、もっとたくさんの幅広いデータが必要でしょう。
といっても、重症で重度の後遺症が残ってしまった人に
発症時の様子を聞き取ることは難しいかも知れません。
とにかく、Myドクターにこのデータは渡すことにします。

しかし、考えてみると、軽症で発症した場合、その1回目の脳動脈瘤破裂の時に
しっかりとクリッピングやコイルで処置ができれば2度目の大爆発を防いで、
全く元通りの生活ができるような回復ができる可能性が高いわけですから、
この、データは大事だと思います。
参考までにネットで見つけた記事を紹介します。


母が倒れたのは大晦日の夜のことです。
倒れたといっても、うずくまる程度で会話はできたので、救急車は呼ばずにその日は過ぎました。
当時、母は保険外交員の仕事をしており、そのうえ家事もこなしていたので、
私たち家族は安易に「今までの疲れが一気にでたのだろう」と思っていたのです。

2~3日後に母は回復し、近所の診療所に行って診てもらいました。
医者には「過労」と診断され、それからは普段通りに家事をこなしていました。
これが運命の分かれ目だったのでしょう。もしも診療所ではなく、
専門の病院で精密検査をしていたら助かっていたかもしれません。

最初に倒れてから一週間が過ぎて、母はすっかり元気になりました。
家族もすっかりいつも通りの生活にもどりつつありました。

そして私が学校に出かけようとしたところ、
母は機嫌よく「今日はすごく調子がいいのよ」と言っていました。
しかし皮肉なことに、それが母の最後の言葉になってしまったのです。

私が帰宅して母の様子を見ると、母は布団の中で意識を失っていました。
それから一度も意識を回復することなく、集中治療室から出ることもなく約2か月後に亡くなりました。

享年54歳。それまで母は病気をすることもなく健康そのものだったのですが、
人の命は本当にあっけないものです。
もし、いつもと少しでも違う頭痛を感じたら、
すぐに脳外科に行くことをおすすめします。
早期に治療すれば助かる確率はグッと上がるはずです。


果物ナビ>果物と健康>くも膜下出血より



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くも膜下出血、発症時の症状

2007-06-14 23:03:31 | くも膜下出血
今日は、外来診察日。
相変わらずの混雑。どこの病院でも患者はいっぱい。
脳神経外科なんて、誰でもかかるポピュラーな科ではないのに…
やっぱり、医師は不足しているんだろうな!?

今日はちょっと嬉しい話し。
Myドクターが
「ブログ、読ませてもらいました。たまたまインターネットで調べものしていたら、
自分の名前の入ったブログがあったので、読んだらMさん(私)のでした。
仕事があるのに、つい夢中になって読ませてもらっちゃいました。
自分のことあんまりよく書いてあって、ちょっと照れくさかったです。」
っていってくれました。
そして、
「Mさんが前からいっていた、痛くないくも膜下出血のこと、
あれぜったい、広く知らせる必要がありますね」
といってくれた。
そういえば、前回か、前々回の外来のとき、直接何人かの患者さんにきいたら、
「最初、痛みを感じなかったくも膜下出血の患者さんが、けっこう多いのに驚いた!」
と言ってらしたっけ。
「ハンマーで殴られたような痛みって、最初に習った教科書に書いてあると、
どうしてもそれにこだわりますからね」

そう、私は、そのことを伝えたくてホームページを作ったのだった。
掲示板やブログにカキコしてくれたうちでも、結構多くの人が、
発症時、痛みではない別の衝撃を頭に感じたといっている。

私が思うに、脳動脈瘤が破裂して血液がサッと脳脊髄液のなかに拡がると
脳圧がパッと高まるでしょ。その瞬間的圧力が、
あの「ズン!」とした、突然、気圧の変化が起きたような
(高速エレベーターに乗った時のような)プレッシャー衝撃の正体じゃないかと思うのよね。

まぁ、これは素人考えだから、はっきりわからないけど、そのへんも解明して、
ぜひこのことは、Myドクターから多くの人に知らせてほしいと思いま~す。
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くも膜下出血、開頭手術後の頭

2007-05-17 21:24:00 | くも膜下出血
今日は月一外来受診日。病院はいつもよりすいていました。
血圧は暖かくなってきて、低値安定です。

診察後、開頭手術が終わって、閉じる時、頭の骨は何で留めるのかを質問しました。
昔は糸で留めたけど、今はチタンプレートで留めるとのこと。
いまでも、糸だけで留めるところもあるそうです。
糸だけで留めるなんて大丈夫かと思うかもしれないけど、
骨は骨折が治るのと同じように再生して付くので、
しばらくすれば、サッカーのヘディングをしても大丈夫だそうです。
「ボクシングをしても大丈夫ですか?」ときくと
「ボクシングですかプロならまだしも…素人は…(@_@)」
とのことでした。こんな質問初めてって顔をしてましたよ!

ヘアダイもパーマも全然問題ないし、
マッサージや頭を叩くのも気持ちよければ、やってもらっていいそうです。
私が
「こめかみを押すのは怖くて、今でも断っている」
と言うと
「マッサージは気持ちいいからやるわけですから、怖くてイヤならやらない方がいいでしょう」
ですって

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くも膜下出血と家族歴

2007-04-16 13:49:12 | くも膜下出血
くも膜下出血は家族歴を調べると、近親者で罹患者があることが多く、
遺伝的な体質と大いに関係があるとよく言われます。

我が家では父と、父の妹である叔母と、私がくも膜下出血になっている。
であるから、姉にも私がなったあと、一度脳ドックを受けた方がいいと何度も勧めたが、
「脳動脈瘤があったらどうするの?今はお義母さんの介護もあるし、手術もできない」
と言って、受けようとしなかった。実は怖かったのだと思う。

しかし、もともと私と違って、血圧も低すぎるほどの人が、
時々、年のせいか高い測定値(と言っても、正常値くらい)が出るようになって、
医師に父も叔母も妹もくも膜下出血になったことを話したら、
是非、検査を受けた方がいいといわれ、MRIとMRAを受けてきた。
医師の言うことは偉大!私がいくら言っても行かなかったのに…

その結果、全くのシロ
「『脳も血液も全く問題ありません!コレステロールがやや高めだけど、注意して生活すればいい』
って言われちゃった」とのこと。
よかった!けど、何で私だけ…ってちょっとジェラシー

循環器系がよくない体質は、明らかに父方。
父の兄弟妹は6人で父は上から二番目だが、もう全員亡くなった。
母方は血圧も低く、母が一番上で弟妹5人だが全員元気だ。

私は顔も体格的にも父似だが、姉は顔も体格も母似。
そうだろうと思っていたが、やはり、体質もそうなのだ。
まっ、仕方ないですね!
この体質が我が子にはどうだろう?
心配
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ストレスと血圧

2007-04-10 11:31:58 | くも膜下出血
     

上のグラフは今年の1月から今日までの私の血圧変化のグラフです。
色の付いている期間は、息子のセンター試験の少し前から東工大発表の少し後まで。
季節的に寒い期間ではあったけど、今年は気温が高くて寒い日が少なかったし、
あのスリル満点、ジェットコースターに乗っているような
毎日の気分の上がり下がりを振り返るとこの血圧の乱高下の影響は明らかに
息子の受験によるストレスにちがいない。

全体としては降圧剤でコントロールされていますから、
それほど危険な状態ではなく、ちゃんと140-90以下にはだいたいおさまっています。
でも、ストレスは明らかに血圧に影響を与えます。
血圧高めの人は、こういった自分でも分かるストレスを感じる時には、
眠れない時などに誘眠剤(私はデパス)を使ってコントロールすることは大切だと思います。
もちろん、自分勝手に使うのではなく医師と相談の上で…

息子も受験期間はアトピー性皮膚炎がひどくなり、
全身に拡がって、大変な思いをしました。
受験が終わったら、すっかり治りはしませんが、本当に楽になりました。
今は新学期が始まり、非常に忙しい毎日ですが、
ストレスはないせいか、ステロイド軟膏もほとんど使わなくても済んでいます。

ストレスって身体に悪いというけれど、現代社会でストレスを感じない人はいません。
上手にコントロールできたらいいですよね!
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いい病院、いいドクター

2007-03-16 11:22:42 | くも膜下出血
昨日は月一の外来診察の日でした。
今のところ、血圧管理、半年一度のベビー脳動脈瘤の経過観察くらいですから、
忙しいMyドクターの時間に割り込むこと自体、何となく気が引けています。
でも、ブログやホームページに次々来るくも膜下出血についての情報や分からないことを
ドクターに聞いて解決できることは、私自身の精神衛生上もとても安心できて、
このドクターがついていてくれるから、きっと大丈夫って気持ちになれます。

さて昨日は、また色々おしゃべりできることを楽しみにいったら、
「先生は今日は、緊急手術が入って代診になります」っていわれてしまいました。
また1週間後に出直すほど、差し迫った話はないので、
「マアいいや!」と思っていると、待合いのベンチに座る間もなく呼ばれました。
代診のドクターに1ヶ月の様子を話し、
息子の受験も終わってデパスもいらなそうだし、花粉症の薬もまだあるので、
いつもの血圧降下剤(ディオバン、アダラート)の処方箋をもらい、
来月の予約をして帰ってきました。病院にいたのはわずか10分か15分。
駐車料金100円と最短記録でした。

今朝、家の電話が鳴った。出てみると
「杏林大学病院脳神経外科ですが、〇〇さん(私の名前)いらっしゃいますか?」
「はい、私ですけど」
と答えながら、一瞬、おっちょこちょいの私は何か支払い忘れたかしらとドキッとした。
すると、
「この次の予約の日、4月12日は栗田先生は学会でいらっしゃらないのですが、変更しますか?」
「えっ、変更できるなら、翌週にお願い致します」
「わかりました。4月19日に変更しておきます」
ということだった。
栗田先生が調べて自分の患者に電話するように指示してくれたのだろうか?
それにしても、こんなに丁寧に連絡をくれるなんて感激!!!

杏林大学病院では、脳卒中センターをつくって栗田先生はセンターの病棟医長をなさっているが、
センターの標語に「断らない、笑顔をわすれない」ってかいてあったので、
この前の外来診察で私が
「こんなに混んでいると、笑顔もひきつっちゃいますね」
といったら、
「センターでは私が絶対断るなといってるので『栗田が怖くて断れない。
引きつっても笑顔』といわれてます」
っておっしゃっていました。
本当に患者のことを第一に考えてくれている、なんていいドクターでしょう!!!
いい病院、いいドクターランキングがよく週刊誌に出ているが
杏林大学病院脳神経外科、栗田浩樹医師、一押しです。
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脳動脈瘤治療

2007-03-08 19:32:40 | くも膜下出血
記念館の白木蓮の花が満開です。
去年は3月23日で、こうですから、
今年は2週間以上早いですね。

今年は、東京都心の降雪量はゼロ。
統計が残る1876年以降、
東京で雪が降らなかった冬はないというから、
観測史上初の無雪冬。
いかに暖冬だったかがわかりますね。
地球温暖化が盛んに懸念されていますが、
人間って本当に危機的な状態にならないと
本気で対策を考えない。

そんなこといえば、我が家の経済状態など
常にその場しのぎで何とかなってきたから、
これから夫が定年になりこの先どうなるか…
マアその時はその時、
危機的な状態になった時に考えよう!
これだからダメよね!
こんなニュース見つけました。

NTN 脳動脈瘤治療用システム開発

このNTNという会社はもとは「東洋ベアリング」というベアリングを作る会社みたい。
今は、様々な会社が医療機器を作っているんですね。
そして日々進歩している。
コイル塞栓術もこんな機器を使えばもっと安全に
医師の微妙な技術に頼らずにできるようになるでしょうか?<期待>

これから先、脳動脈瘤手術もどんどん進化して、
破裂前に発見して、どんな場所でも大きさでも形でも
安全に処置して破裂することを防げるようになれば、
くも膜下出血もずっと少なくなり、怖くなくなるかも…
そんな日が早く来ることを切に祈ります。

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コイルコンパクション

2007-02-03 21:29:31 | くも膜下出血
ブログによくコメントをつけてくれるセレアさんが先日

コイルコンパクションです」
と書き込んでありました。
コイル塞栓の血管内手術の経験が無い私は、
最初何のことかわからず、調べてみたら

コイルコンパクション(脳動脈瘤内血流の再開通)の問題
脳動脈瘤内に留置した金属コイルが時間の経過とともに小さい塊となり、
脳動脈瘤の根元部分に血液が入るようになることが稀ながらあります。
この様な状態をコイル・コンパクションと呼びます。
もともとの脳動脈瘤のサイズが直径1cm 以上の場合、
この現象が起こりやすいと言われています。
コイル・コンパクションを確認するために、
定期的(手術後2週間後、1ヶ月後、3ヶ月後)
に外来にて頭部レントゲン写真を撮影する必要があります。
さらに2年以内に入院にて脳血管撮影を施行し、
脳動脈瘤の状態、金属コイルの状態を詳細に確認いたします。
万が一にコイル・コンパクションが起こると、
脳動脈瘤内に血液が流入しているわけですから
脳動脈瘤の破裂の危険性が生じることになります。
その場合、再度、脳血管内手術を施行し再
開通した部位を金属コイルにて詰めなおすか、
または開頭手術にて脳動脈瘤の根元をクリッピングする必要性が出てきます。


脳神経センター大田記念病院 「脳動脈瘤の脳血管内手術をうけられる方へ」より

コイルが脳動脈瘤の口から血管内に出てしまって
脳梗塞を起こしやすい状態になることは知っていたが、
瘤の中でコイルが縮んでしまう事があるとは知らなかった。
脳血管内手術ができるようになったというニュースを初めて見た時は、
開頭手術のように後まで頭が痺れたりする手術は、
もうこれからは、なくなるのだろうと思ったけれど、
まだまだ改良されていかなければならないものなのですね。

セレアさん、きっといい方法が見つかりますよ!
セレアさんは36才でお子さんもいらっしゃるそうですね。
まだまだ、がんばって、しぶとく生きましょう!
コメント (22)
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