今日の続きは、また明日

毎朝、カメラ片手の散歩で撮った写真を気の向くままに・・・

雨・・・ですね

2021年04月29日 | 徒然なるままに
予報通りの雨・・・散歩は無しで、家でゴロゴロ

小止みになったので、庭から・・・

ツリバナ




クレマチス


モミジ




もう種が


庭の主は・・・雨が苦手。


ニホンアマガエルですね。

緑色と思われがちですが、保護色で色が変わります。

この子は、いつもこの中にいるので茶色で出会う事が多いです。

カエルは春の季語ですが、雨蛙は夏の季語

「あきらかに喜びの声雨蛙」 (右城暮石)

雨の降る前に大声で鳴くことからの命名ですが、ちょうど田植えの頃や梅雨時に鳴くので、別名「雨乞い」「梅雨蛙」とも・・・

「わが声に疲れ始める梅雨蛙」 (小泉八重子)


指先に吸盤があり木の枝を登ることができるので、庭の木の枝でみかけたり、

夏、グリーンカーテンのゴーヤの葉陰に昼間、日差しを避けるようにいます。

そんな蛙を「枝蛙」とも呼びます。

「ひと息を入れまた雨の枝蛙」 (石塚友二)

また、その色から「青蛙」とも

「青蛙おのれもペンキぬりたてか」 (芥川龍之介)


森羅万象を歌っている万葉集にも雨や蛙の歌があります。

雨の歌は100首以上・・・

小雨、春雨、時雨(しぐれ)などが詠まれています。

「山吹(やまぶき)の 咲きたる野辺(のへ)の つほすみれ この春(はる)の雨(あめ)に 盛りなりけり」

(山吹(やまぶき)の咲いている野のすみれが、この春(はる)の雨(あめ)のなか沢山咲いていますね。)

詠み人は高田女王(たかだのおおきみ)という女性ですが、

ヤマブキの黄色、すみれの淡い紫色という微妙な色彩感の情景にやさしい春の雨を取り合わせた、女性らしい繊細な美しい歌です。

まさに日本画の情景そのものですね。


万葉集では蛙は蝦(かわづ)と書かれています。そのほとんどは「河鹿蛙(カジカガエル)」のことと言われています。

「我が畳(たたみ)、三重の河原の、礒(いそ)の裏に、かくしもがもと、鳴くかはづかも」

( 三重の河原の岩陰で、「こうしていたい、こうしていたい」とかえるが鳴いています。)

我が畳(たたみ)は三重の枕詞、カエルの鳴き声が「かくしもがもと」(こうしたい)と聞こえるとは、面白いですね。


今日は、写真少なめでした。

では、(@^^)/~~~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は花だけ・・・

2021年04月28日 | 徒然なるままに
コースが違ったせいもありますが・・・野鳥の姿は無し・・・代わりに花の写真を・・・

桑の木です。
養蚕の名残でしょう、田んぼの周りや土手に大きくなった桑の木があります。

この実が色づくのは初夏、6月ごろ

童謡「赤とんぼ」の歌詞に

夕焼小焼の 赤とんぼ おわれて見たのは いつの日か
山の畑の 桑の実を 小かごに摘んだは まぼろしか・・・

とあるので秋かと思いがちですが、初夏の夕方を歌っているんですね。

以前、摘んでジャムにしたこともありますが、鳥たちには素敵なごちそうなので、ちょっと油断をしているとほとんど食べられて無くなっています。

最近は完敗続きです。


桑の花は緑がかった白色で、あまり目立ちませんが、この実は形といい、色いいすぐ目に付きます。

その桑の実を口にしている母を斎藤茂吉が詠んでいます。

「たらちねの母の辺(べ)にゐてくろぐろと熟める桑の実を食ひにけるかな」

茂吉には、この母と桑の実を詠んだ歌が他にもありました。

「はるばると母は戦(いくさ)を思ひたまふ桑の木の実の熟(う)める畑に」

茂吉の兄が日露戦争に出征していた時の一首です。

万葉集にも、いくつかありますが・・・

「筑波嶺(つくはね)の、新桑(にひぐは)繭(まよ)の、衣(きぬ)はあれど、君が御衣(みけし)し、あやに着欲しも」

(筑波嶺(つくはね)の、新桑(にひぐは)で作った絹の衣は、それはそれで素敵だけれど。あなたさまの衣を身につけてみたいものですわ、とっても。)

恋する娘が、筑波山麓で桑の新芽をつみながら歌ったんでしょう。

春先の若葉は、軟らかいうちに摘み取って、天ぷらや茹でてお浸しなどにして食べられるそうです。

食味は淡泊で、おいしいらしいですが・・・写真の葉はもうだめでしょうね。

アヤメ・・・見事な姿を見せてくれるのは、もう少し先ですね。




ハウスの中の苗床・・・ネット越しなので、ピンボケです。


梅の実


「青梅とその葉と影のごときとき 」(井沢正江)

芝桜


ブドウ


バラ


氏名不詳


シラー


芍薬かな?


泳いでいませんね・・・


氏名不詳







梨の実

少し梨らしくなってます。

明日から連休スタートですね・・・初日は雨・・・

「来ないで~・・・」って言っている知事さん達には恵みの雨ですね。

では、(@^^)/~~~














コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田植えが近いですね。

2021年04月27日 | 徒然なるままに
散歩コースの田んぼ、水が入りました。


こちらの田んぼは代掻き


ミミズやザリガニが出てくるので・・・サギには絶好のえさ場に




小さくて分かりずらいでしょうが、ミミズをGet!!




こちらもミミズ


今日から望遠レンズになりました。
とっ、いう事で・・・ヒバリ


ハクセキレイ


ヨシキリの鳴き声が聞こえましたが・・・姿を見せてくれませんでした。




オオデマリ


シロバナシラン


モッコウバラ


キツネアザミ

名前にアザミがついてますが、キク科です。

名付け親は植物学者の牧野富太郎との説があります。

『アザミに似るがよく見るとそうでな』くて『狐に騙されたよう』に感じると言っています。

また江戸時代、花の形が眉刷毛に似ていることから、キツネノマユハケとの呼び名があり、

また眉刷毛に似たアザミのような花と言うことでマユハケアザミとの呼び名もあり、それらが混同してキツネアザミになったとの異説もあります。

若い葉はヨモギの代わりに草餅に用いることができます。

矢車草


サクランボですかね?・・・ムクドリがおいしくいただいてました。


ツツジ


登校風景

しんがりの生徒達には婦警さんがついていくんですね。

おまけは我が家の庭から

ツリバナ




ワスレナグサ


シラン




我が家の庭の主


田んぼに水が入りだしました。

週末には田植えでしょうかね。

今日は写真だけで・・・m(__)m

では、(@^^)/~~~










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日の満月はピンクムーン

2021年04月26日 | 徒然なるままに
今日の富士山


新幹線

車両横に何かのキャラクターシールがあったので、確認したら・・・
東北・秋田新幹線の「東北DC復興号」

東日本大震災から10年の節目を迎えた東北6県を観光で支援する「東北デスティネーションキャンペーン(DC)」でした。

東北6県の名所や名物をあしらったキャラクターのようです。

ゴールデンウイークを狙ったキャンペーンでしょうが・・・出鼻をくじかれましたね。

調整池


田んぼに水が・・・


ダイサギです。


小枝をくわえています。巣作りでしょうかね。


なんか、写真が寂しいので・・・我が家の庭から
ツリバナ


コデマリ


シャリンバイ


明日は満月ですね。

満月になる時間は、明日の12時32分ごろなので、日本で月が昇るころはほぼ真ん丸

4月の満月をアメリカ北部の先住民たちは、ピンクの花フロックス(phlox)が咲くころということで、「ピンクムーン」と呼んだそうです。

ピンクムーン以外にも、スプラウティンググラスムーンSprouting Grass Moon(萌芽月)とも呼んでいて、

満月から新月までの間は雑草を抜く、草刈りをする、剪定をするなどの作業に適していると考えられていました。

また、『4月の満月は霜をもたらし、満月が薄くなったら雨が降る』との言い伝えもあり、

日本でも、このころは遅霜注意報などが出ていますよね。

この英語圏での満月の呼び方は各月にあります。

ちなみに来月、5月の満月はフラワームーンだそうです。

そのフラワームーンは5月26日ですが、スーパームーンでもあります。

この言葉、天文用語ではなくて、占星用語です。

月の公転軌道は円ではなくて楕円軌道なので、同じ満月でも地球と近い時と離れた時があり、一番近い時の満月をスーパームーンと呼んでいます。

ちなみに5月26日の満月は20時14分ですので、本当の満月が見られます。

という事で、来月26日の満月は、月が大きく見えるはずです。


??どれくらい大きいか??

一番小さい時(地球から離れている)の満月と比べると、一番大きい満月は、直径で約14%、面積で約30%大きいそうです。

国立天文台のホームページに去年のスーパームーンで分かりやすい絵がありました。



比べれば分かりますが・・・

でっ、あまり話題になりませんが、一番小さい月の呼び名は・・・

マイクロムーン・・・。他に、ミニマムーンと言われたりもするようです。


散歩中に壊れたレンズ、あきらめて中古ですが買い換えました。

明日から望遠が使えます。

でも・・・野鳥が少ないので・・・効果を実感するのは先になりそうですね。

では、(@^^)/~~~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は花の写真だけですが・・・m(__)m

2021年04月25日 | 徒然なるままに
散歩で野鳥に出会う機会が極端に減りました。

スズメ、ムクドリ、モズぐらいにしか会えません。

あんなに会えていたカワセミは・・・どこか他の場所で子育てなんでしょうね。

とっ、いう事で散歩で出会った花々・・・

シロツメグサ

この花を見ると、アニメの『あらいぐまラスカル』の歌が浮かんできます。

♬シロツメグサの花が咲いたら、さあ行こうラスカル~♬

アライグマの可愛い仕草などをアニメで見たせいでしょうね、北米原産のアライグマがペットとして大量に輸入されましたが、

心無い飼い主たちが、山などに放棄、野生化して農作物への被害やタヌキなど既存の野生動物の生息を脅かすとして、

2005年に特定外来生物の指定を受けたため、現在ではアライグマを輸入することも、ペットとして飼うこともできなくなっています。

ただ、最初の野生化の確認は、1962年に愛知県犬山市の動物園から集団逸出した12頭と言われています。


このアニメ、初回の放送は今から40年以上前の1977年、いまだに人気が高くて、再放送が何度も行われています。

公式サイトまであります。

https://www.araiguma-rascal.com/

こちらも、北米から輸入されて野生化したアカミミガメ


1950年代後半から幼体を「ミドリガメ」の通称でペットとして輸入されました。お祭りの縁日の『カメすくい』でよく見ましたよね。

1990年代半ばに輸入量は年間100万匹もありましたが、近年は5万匹以下だそうです。

ちょっと古いデータですが、2013年度には、全国の世帯における飼育数は約110万世帯で約180万匹と推定されていました。

在来種のニホンイシガメにはめったに出会いませんので、きっとかなりの数のアカミミガメが野生化しているんでしょうね。


ちょっと変わった俳句の春の季語に「亀鳴く」があります。

亀は声帯がないので鳴かないのですが・・・

藤原為家(定家の息子)の『夫木和歌抄』にある歌

「川越のをちの田中の夕闇に何ぞと聞けば亀のなくなり」

が春の部に収められている事から春の季語となっています。

歌の意味は、「川の向こうの田んぼで何かが鳴いている。村の人に何かと聞いてみたら、亀が鳴いているということだ」

春の朧がかかった夕暮れどき、どこからともなく聞こえてくる声を「亀が鳴いている」と冗談めかして言ったのでしょうね。

ちなみに鳴かない亀でも、鼻や気管支から空気の出し入れする呼吸音や、

硬い嘴(くちばし)を擦り合わせることによって出される音が鳴いているように聞こえることがあります。

「亀鳴くや男は無口なるべしと」(田中宏明)




カナメモチ


エンドウ豆


アイリス


バラ


オダマキ







おまけは我が家の庭
ワスレナグサ


クレマチス


ツリバナ


ツリバナの花が咲きだしました。

咲いた花が風で揺れる様子を見るのが好きです。秋になって赤い実が付くんですが、そちらも風情があります。


コロナ、すぐ隣の市がまん延防止処置の適用になっていて、お酒の提供が終日、自粛となりました。

禁酒法みたいですね。

わが市は夜9時までなら一人飲みや同居家族での飲酒は許されるみたいなので・・・

道路を隔てたお店で、向こうはお酒がダメで、こちらは大丈夫なんていう事になりますね。


ワクチンも、全国の一日の接種人数が医療従事者で15万(内2回目は2万ほど)、高齢者には1万にも達していません。

累計でも1回目の接種が終わった医療従事者は480万人の内160万人程度なんです。

このペースでいくと、医療従事者の1回目の接種が終わるのに4週間近くかかりますよね、

2回目はさらにその3週間後ですから、6月の末。

なのに、高齢者の接種は7月末に終えると・・・???

まるで戦時中の大本営発表みたいな感じで、夢や願望を語っているとしか思えませんね。

高齢者は3600万人、7月末まで今から約100日、という事は1日、36万人に接種をしなければなりません。

それに医療関係者分がありますから、1日に50万人ほどの接種が必要となりそうなんですけどね~・・・

本当にできるんでしょうかね。

では、(@^^)/~~~



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

良い天気が続きますね・・・

2021年04月22日 | 徒然なるままに
汗ばむ陽気です。

しばらく晴れの日が続くようですが・・・出歩くのははばかれますね。

困った世の中になりました。

とは言え、近所の散歩ぐらいは・・・


少し霞んでますが、富士山・・・望遠レンズとはちょっと雰囲気が違います。


カルガモ・・・二羽でいる姿が増えました。




サクランボ?・・・オオシマザクラです。


こちらは、咲き遅れた梨


調整池


雄のキジが盛んにモーションをかけていますが…メスが逃げ回っていました。


ネギ坊主

それにして「ネギ坊主」とはよく言ったものですね。
昔は男子の学童は坊主頭が普通、私も中学卒業するまで坊主でした。

何となく昔を思い出すのでしょうね・・・この時期になるとついついネギ坊主を捜してしまいます。

この写真も、坊主頭の子達が集まって、遊んでいるようにも見えます。

「友の笑み来つつあるなり葱坊主」 (森澄雄)

モズ




高台橋


矢車草


ベニシジミ


ツツジ


モッコウバラ


オオデマリ


クレマチス


キジがすぐ横の田んぼを横断中


矢車草とハナビシソウ


オルレア


登校風景

毎朝、この橋を100人以上の児童が渡ります。








コロナ・・・減りませんね。

わが市では、一昨日に85歳以上の人に接種券が発送されました。

でも、実際の接種は5月12日から・・・

官邸のワクチン供給スケジュールからすると、6月末までに、65歳以上の高齢者2回分を供給とありますので、

私たちが接種するのは、6月?7月?でしょうかね・・・

では、(@^^)/~~~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春も終りに・・・今日から穀雨

2021年04月20日 | 徒然なるままに
今日からは二十四節季の穀雨

春雨が百穀を潤すことから名づけられたもので、田畑は種まきの好期を迎えます。

農家にとっては、この穀雨が一つの作業の目安。

田植えの準備も整って・・・さあ!田植え!!という時期になります。

散歩コースの田んぼも、そろそろ水が入るころになりますね。

「清明になると雪が降らなくなり、穀雨になると霜が降りることもなくなる」

この穀雨、春の最後の節気です、次は5月5日の立夏・・・暦の上では夏なんですね。

今日は、夏日になるとの予報も出ていますので・・・一足早く夏なんでしょうかね。

「苗床にうす日さしつゝ穀雨かな」 (西山泊雲)

さて散歩

ナガミヒナゲシ


ハルジオン


キンセンカ


モンシロチョウ


矢車草







シロツメクサ


カルガモ


調整池


コイの産卵

一度の産卵数は20万-60万ほど、一週間もしないうちに孵化します。

ナガミヒナゲシ


ハナビシソウ


正体不明・・・コンニャクイモではないかと思ってるんですが・・・

コンニャクイモだとすると、花が咲くのは5年以上たってからなので・・・もう収穫できますね。

ネギ坊主


久しぶりに登校風景


散歩でカメラとレンズを酷使したせいでしょうか・・・先日の散歩でエラー表示が出て、撮影不可に・・・

梨の実の写真が最後になりました。

カメラ本体のエラーかと思ったのですが、レンズを変えたら問題なし。

散歩に使っているレンズのエラーでした。

という事で、望遠レンズはあきらめて、広角レンズでの散歩になりました。

これからは、花や景色の写真が増えると思います。

望遠レンズ・・・修理に出すか、思い切って新規購入か・・・思案中です。

では、(@^^)/~~~


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夜来の雨が上がり・・・

2021年04月18日 | 徒然なるままに
夜来の雨が上がり、青空が顔を出したので、散歩スタートです。

まだ雲が残っていますが・・・


青空も・・・





芍薬






オオデマリ


ナガミヒナゲシ


富士山・・・かなり霞んでいて・・・見えませんね。


キジ


母衣打ちです。


新幹線・・・写っている雲は寒冷前線の雲かな?


アオサギ







ハナミズキ


???





ハナミズキ


野菜の花も可愛いですね。エンドウ豆かな?


ツツジ


藤が見頃ですね。








全部で4500首ほどある万葉集ですが、その中でも植物を詠んだのは、1500首ほどです。

一番多いのは萩で142首もあります、藤は27首

万葉集では藤は、藤波と表現されることが多いです。あの姿からなんでしょうね。

「 藤波の花は、盛りになりにけり、平城(なら)の京(みやこ)を、思ほすや君」

( 『ここ大宰府では』藤の花が盛りになりました。奈良の都を懐かしく思い出されますか、あなた様も。)

大宰府の防人司佑(防人の管理職かな)だった大伴四綱(おおとものよつな)が大宰府の長官として赴任してきた大伴旅人(おおとものたびと)に贈った歌です。

この歌を受けて、旅人は

「我が盛り またをちめやも ほとほとに奈良の都を見ずかなりなむ」
(私の元気だった時代が、またもどってくることがあろうか。 ひょっとして奈良の都を見ずにおわるのではないだろうか)

と返しています。

旅人は

神亀4年(西暦727): 大宰帥(だざいのそち:太宰府長官)として大宰府に赴任し、

天平2年(西暦730): 大宰府から平城京に戻っています。

その翌年の天平3年(西暦731)に66歳で亡くなっています。

ちなみに、お酒が好きだったようで、万葉集には「酒を讃(ほ)むるの歌13首」として、13首が載っています。

その中から、

「この世にし、楽しくあらば、来(こ)む世には、虫に鳥にも、我(わ)れはなりなむ」
(この世で(酒を飲んで)楽しく過ごせたら、来世(らいせ)で虫や鳥になってもかまいはしない。)

仏教の「輪廻転生(りんねてんしょう)」の教えでは、生まれ変わる先には6つ(六道)あるそうです。

地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間(=いわゆる人間界)・天上(=いわゆる天国)の6つ

地獄はよく知られていますので、省略して、

餓鬼道(がきどう)
さまざまな鬼に生まれ変わる世界。この世界では、鬼として生きることで、地獄よりもじわじわと苦しまされます。

畜生道(ちくしょうどう)
この世で目的を達することができないまま非業の死を遂げた者や恨みを訴えようとして死んだ者が落ちる世界。
犬や豚、鶏など3〜4億種類の動物のいずれかに生まれ変わるとされています。

修羅道(しゅらどう)
須弥山(須弥山)の北、巨海の底にあるとされる世界。
常に雷鳴が轟き、戦が絶えない場所で絶えず負傷し非業の死を遂げ、また生まれ変わり、戦を続けては血を流し続けなくてはなりません。

この歌では、酒におぼれると、畜生道に生まれ変わると歌ってますね。

おっ・・・私の生まれ変わり先かな??


ツツジ


アザミ・・・キツネアザミかな?


ハナビシソウ


矢車草


梨畑です。小さななしの実


持統天皇7年(693)の詔(みことのり)にクワ・カラムシ・栗・カズラとともに梨を栽培して五穀の助けとせよあります。梨は昔から栽培されていたのですね。

この梨は中国から渡来した山梨ですが、万葉集では三首詠まれています。

その中の一首

「梨(なし)、棗(なつめ)、黍(きみ)に粟(あは)つぎ、延(は)ふ葛(くず)の、後(のち)も逢はむと、葵(あふひ)花咲く」
( 梨(なし)、棗(なつめ)と続くように、あなたに会いたい。葛(くず)のつるが別れてまたつながるように、またあなたに会いたい。あなたに逢う日は花咲くようにうれしい。)

黍(きみ)に粟(あは)つぎ --> 君に逢はつぎ、葵(あふひ) --> 逢う日という、掛け言葉が使われています。

今は、こんな小さな実ですが、あと三ヶ月もすれば、立派な姿に変わります。

「ふるさとの梨に耀る陽のしづかなる」 (桂信子)

では、(@^^)/~~~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春遊踏青

2021年04月15日 | 徒然なるままに
三日ぶりの晴れですね。

緑が濃くなって・・・初夏の雰囲気さえ感じます。

昨日は旧暦の3月3日でした。

桃の節句です。新暦3月の桃の節句より、しっくりしますね。

正式な名前は上巳(じょうし)の節句、「上巳」は上旬の巳の日の意味で元々は3月最初の巳の日でした。

ただ、年により日がずれるために3月3日に定められ、春を寿ぎ(ことほぎ)、無病息災を願う行事として定着しました。

ちょうど季節の変わり目であるこの頃は体調を崩しやすく、邪気が入らないようにと官民そろって水辺に出て祓除をする行事でした。

この祓除の行事が宮中では洗練され、曲水宴として人工の流水に盃を浮べて酒を飲む宴と変遷、次第に上巳の節句は本来の禊が失われて水辺での春の遊びと変化しました。

この春の遊び、一種のピクニックですが、「春遊踏青(しゅんゆうとうせい)」もしくは単に「踏青」と呼びます。

春は体を動かすのに適した時期であり、外に出て新鮮な空気を吸いながら、青々とした大地を踏みしめよう!ということなんでしょうね。

中国では、古くからあるようで北宋の詩人欧陽修(景徳四年(1007年)~煕寧五年(1072年))に「踏青」と題した漢詩があります。

阮郎歸 踏青

南園春半踏青時。「南園(なんえん) 春(はる) 半(なかば)にして  踏青(とうせい)せし時。」
風和聞馬嘶。  「風 和(なごみ)て 馬の嘶(いななく)を聞く。」
青梅如豆柳如眉。「青梅 豆の如(ごとく)  柳は眉(まゆ)の如し。」
日長蝴蝶飛。  「日(ひ )長くして 蝴蝶( こ ちょう) 飛ぶ。」


花露重,    「花露(かろ) 重(おも)く,」
草煙低。    「草煙(そうえん) 低し。」
人家簾幕垂。  「人家(じん か)  簾幕(れんまく) 垂たる。」
鞦韆慵困解羅衣。「鞦韆(しゅうせん) 慵困(ようこん)  羅衣(らい)を解とけば。」
畫堂雙燕歸。  「畫堂(がどう)に 雙燕(そうえん) 歸る。」

(以前、)春も半ばになって、南園で春のピクニックをした。
風が穏やかで、馬の嘶(いなな)くのが聞こえて来る。
青梅は(生長して、)豆のようになり、柳(の葉)は眉のようになっている。
春が深まって日が長くなり、ちょうちょが飛んで。

花におりた露は重く。
草原(くさはら)にかかる靄(もや)は、低く立ち籠めている。
人さまの家には、カーテンが下(お)りている。
(年若い女性の遊ぶものである)ぶらんこにも、あきて疲れ(たので止め)、薄絹の衣裳(の帯を)ほどいて脱いで(横になった)。
(女性のいる)美しい彩色が施された建物に、(愛しい男性は帰ってこないが、)雌雄つがいのツバメが帰って来た。

題の「阮郎歸」は「愛しい男性が女性の許を旅立って、未だに帰って来ず、女性が待ち侘びている」という意味です。

和語では、「青き踏む」という言い方もします。

よく晴れた春の一日、野に出かけ青草の上で寝転がれば・・・リフレッシュ間違いないのですが・・・

時節柄・・・難しいですね。

この漢詩、詩吟で歌われます、声を出して詠むよ気持ちいいですよ。お試しあれ!!


「すかんぽも出でしといひて青き踏む」 (細見綾子)

「踏青の一歩一歩に風うけて」 (高浜年尾)

さて、散歩

芍薬


満開には今一つ


ナガミヒナゲシ


調整池


カルガモ


母衣打ち


遠くですが・・・


ダイサギ


矢車草


春霞ですね。


霞と言えば、この歌


さくら さくら やよいの空は

見わたすかぎり かすみか雲か

匂いぞ出づる いざや いざや

見にゆかん


やよい(弥生)は陰暦三月、霞のかかった空に桜が美しく咲き誇るとうたっていますが・・・

今年は桜が早かったので・・・葉桜ですね。

ちなみに、桜には香りが無いと思いがちですが・・・確かにソメイヨシノはほとんど香りがありませんが、

千里香や匂大島など匂いが強い桜は桜餅やサクランボのアイスのような、桜のお菓子を連想させる匂いがします。

白っぽく大きな花の桜があったら、それかもしれませんよ。


「富士にたつ霞程よき裾野かな」 (井上井月)

では、(@^^)/~~~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風薫る

2021年04月12日 | 徒然なるままに
いい天気ですね。

少し早いですが・・・新緑の中を風がわたり・・・まさしく「風薫る」季節です。

俳句では夏の季語

「夏草や君わけ行けば風薫る」 (正岡子規)

和歌では、鎌倉時代の「新古今和歌集」あたりから、梅や橘などの花の香りを乗せて吹く風と歌われるようになり、季節も夏とは限っていません。

それより古い万葉集では、花の香を詠んだ歌は極めて少なく、118首も梅の花が詠まれていても、香が詠まれているのはわずかに1首、

「梅の花、香(か)をかぐはしみ、遠けども、心もしのに、君をしぞ思ふ」
( 梅の花の香りの良さに、遠く離れていますけど、心はいつも、あなたさまのことを思っています。)

橘は68首詠まれていますが、香が詠まれているのはわずかに数首しかありません。万葉時代の人々は、どうも花の香に関心が薄かったようです。

「橘(たちばな)の 下吹く風(かぜ)の かぐはしき 筑波の山を 恋ひずあらめかも」

(橘(たちばな)の下を吹く風(かぜ)が香しい筑波の山を懐かしく思わずにいられましょうか。)

題詞に、「天平勝寳七歳(西暦755年)二月、相替(あいかわ)りて筑紫に遣わされる諸國の防人(さきもり)たちの歌」とあり、

常陸國(ひたちのくに)の防人(さきもり)達の歌17首の中の一首です。

これらの歌の注には

「二月十四日、常陸國(ひたちのくに)の部領防人使(さきもりことりづかい)大目(だいさかん)正七位上息長真人國嶋(おきながのまひとくにしま)が進(たてまつ)る歌數十七首 但し、拙劣(せつれつ)の歌は取(とり)載(の)せず。」とあります。

つたない歌は載せてもらえなかったのですね。

万葉以降には、花の香りを乗せた風の歌は数多く出てきます。

多くは、梅や橘ですが・・・

「花の香を風の便りにたぐへてぞ鶯さそふしるべには遣る」  (古今集 春 13)
(梅の花の香りを風の便りの供として、ウグイスを誘う案内役には遣つかわすよ。)

鎌倉から室町の歌集に、ようやく「風薫る」が

「風薫る花のあたりに来てみれば雲もまがはすみ吉野の山」  (新千載集 春 95)
(花の気配を漂わせる風をたよりに、桜が咲いているのはこのあたりかと来てみると、雲と見紛うこともなかったよ、吉野の山の桜は。)

これらは、いずれも風の香りを詠んでいますが・・・

初夏のさわやかな風という意味として使われるのは漢語の「薫風」を和らげて使われたからです。

「薫風」は禅語としてよく使われる、漢詩

薫風自南来(薫風南より来たり)、殿閣生微涼(殿閣微涼を生ず)からと言われています。

これは、

唐の文宗皇帝による起承の二句:人皆苦炎熱(人は皆炎熱に苦しむも)、我愛夏日長(我れは夏日の長きを愛す)

(世の人々は夏の日の炎暑に苦しんでいるが、私は一年中で一番長い夏の日が好きである。)

に対しての臣下の柳公権による転結の二句:薫風自南来(薫風南より来たり)、殿閣生微涼(殿閣微涼を生ず)

(暑さは厳しくとも、時折り南からかぐわしい風が吹いて来ると、炎暑に見舞われた宮殿もわずかに涼しくなって、心地よい気持ちを味わうことができる。)

でした。

「薫風」をそのまま熟語として使われるようになったのは、江戸時代、漢籍好みの蕪村あたりから・・・

「薫風や恨みなき身の夏ごろも」(与謝蕪村)

長くなりましたね・・・散歩

オオデマリ


モズ


調整池
アオサギ


ひさしぶりにカワセミ




モンシロチョウ


チューリップ






パンジーかな?


ハナミズキ


「桜蘂散る庭に出て土踏めり」 (松崎鉄之介)





アイリス



カメリアカスケード


青空に白い雲・・・


唱歌にも、風ではありませんが、若葉が薫るがありましたね・・・「わかば」です。

作詞:松永みやお、作曲:平岡均之

1 あざやかなみどりよ
  あかるいみどりよ
  鳥居をつつみ
  わら屋をかくし
  かおる かおる
  若葉がかおる

2 さわやかなみどりよ
  ゆたかなみどりよ
  田畑をうずめ
  野山をおおい
  そよぐ そよぐ
  若葉がそよぐ

昭和17年に国民学校用の教科書に掲載されてますが、この前年12月には日本は太平洋戦争に突入しています。

検閲があったと思われる戦争中とは思えない、さわやかな歌が採用されているのは、まだこの時期には余裕があったという事でしょうね。

戦後は、小学4年音楽教科書に掲載されたようなので、習ったはずですが・・・

「かおる かおる」と「そよぐ そよぐ」の繰り返しが遠い記憶にあるだけなんですよね・・・

今日は、長くなりましたm(__)m

では、(@^^)/~~~



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春らしく・・・花いっぱい

2021年04月10日 | 徒然なるままに
三日間の散歩の写真から・・・

あまり、野鳥に出会わないので、春らしく、花の写真をメインに・・・

今日の富士山・・・春霞ですね。


ヤマトシジミかな?


こちらはベニシジミ


野鳥に出会いません・・・カルガモばかり・・・




いつもは飛び去るんですが、珍しくこちらに


あっ、キジには出会います。








タンポポの群生


芝桜


桜・・・品種は不明


ムラサキハナナ


ハナミズキ






??


芍薬


ハナビシソウと矢車草


矢車草


桜は、蘂(しべ)が残っています。


下には、その蘂が・・・

この様子、俳句の季語に「桜蘂降る(さくらしべふる)」があります。

地に落ちた真っ赤な蘂に詩情を感じる・・・

花の美しさを愛でるのは普通ですが、蘂にまで鑑賞の対象とするのは、桜ならではですね。

「わが薄き肩先を打つ桜蘂」 (飯島晴子)

「さくらしべ降る歳月の上にかな」(草間時彦)


このソメイヨシノは、挿し木や接ぎ木で増やしたもので、目にする桜、すべてがクローンなんですね。

なので、条件が同じであれば、一斉に花を咲かせます。おかげで、見事な景色を見ることができるんですが・・・

ソメイヨシノは自家受粉では結実しづらく、結実しても発芽はしません。

もし種があったとすれば、他の品種との交配の可能性が高く、育ててもソメイヨシノではない、別の品種の桜が育ちます。

こうしてできた、桜が100種近くあるそうです。

八重桜




バラ咲きのツツジ


菖蒲?アヤメ?









おまけは我が家の庭から
ツツジ


フォッサギラ


イチゴ


ワスレナグサ


モミジ


チューリップとムスカリ


チューリップ


ヤマツツジ


ハナニラ


おまけのおまけ
調整池


今日の高台橋



結構、大物がかかります。運が良ければ、ウナギも・・・

のどかな感じですね。

漢字で書くと「長閑」・・・長い閑(ひま)ですね。

その字の通り、特に急いでいるすることも無く、のんびりゆったりしている様をいいますが・・・

特に春、日も伸びて気候も良くなり、人もつられて温和になることから、春の季語です。

「長閑さやこゝろに期することもなく」 (吉田 秋水子)

「長閑さや雉子が鳴けば鶏も」 (大場白水郎)


オッドアイですが、日本では、黄色と薄い青の目を「金目銀目」と呼んで、縁起が良いらしいですね。

この子も、「金目銀目」でしょうか。

三日分の写真を一挙掲載・・・m(__)m


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すっかり春ですね・・・

2021年04月07日 | 徒然なるままに
用事が重なって・・・サボりです。

暖かくなりました。

散歩で見る景色も、すっかり春です。

そんな春を司る女神に「佐保姫(さほひめ)」がいますね。

佐保姫はその名のとおり東大寺にほど近い佐保川の北部に位置する「佐保山」に宿る神様です。

佐保山は平城京の東、五行説では東の方角は春に当たるため、佐保姫が春の女神として歌に詠まれています。

白く柔らかな春霞の衣をまう、染ものや機織りを司る若々しい女神です。

秋を司る女神は西にある竜田山に宿る「竜田姫(たつたひめ)」も裁縫や染めものを得意として、

竜田山の紅葉は竜田姫が染め、佐保山を取り巻く薄衣のような春霞は佐保姫が織り出すものと和歌に詠まれています。

「佐保姫の霞の衣ぬきをうすみ花の錦をたちやかさねむ」 (後鳥羽院)

(佐保姫の霞の衣は横糸が少ない(薄織りにしている)ので、花でできた錦を重ね着するのだろうか)

「見るごとに秋にもなるかな竜田姫もみぢ染むとや山も着るらん」(よみ人知らず)

(見るごとに 秋になっているなー きっと竜田姫が 紅葉に染めると 山も着るのだろう。)

春、野山に花が咲き、木々の緑が輝き、秋、赤や黄色に染まるのも、

全て神様のなせる業なのでしょうね。

佐保姫は春の季語

「佐保姫の眼をきれ長に風吹ける」 (今瀬剛一)

「佐保姫の先触れや雨こまやかに」 (小澤満佐子)

さて、散歩

我が家の庭・・・ジューンベリーの花びらで雪のようです。


カメリアカスケード


ダイサギ・・・その前をカワセミが飛んでます。


ダイサギ

眼のふちが緑色ですね・・・婚姻色です。

キジ・・・母衣打ちをしそうだったので、待ちました。








タンポポ




ドウダンツツジ


カリン





アイリス


モクレン


柿の若葉が、おいしそうです。


採るには、時期を逃してますね。


オッドアイですね。


ナガミヒナゲシ


モズ・・・くわえているのは、紐?、それとも蛇の抜け殻?


カルガモ・・・つがいでいる姿が増えました。


芝桜





おまけは我が家の庭から
フォッサギラ


ミニチューリップ


では、(@^^)/~~~







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりなので、写真沢山

2021年04月03日 | 徒然なるままに
里帰りしていた娘も帰り、学童保育状態から解放されました。

静かな時間が流れます。

ようやく散歩に・・・

我が家のジューンべりが満開です。


カメリアカスケードも


オオシマザクラ


散歩コースの川、新幹線も


柿の若葉が・・・サラダで戴けそうですね。


おっ、こんな近くでキジ




モンシロチョウ


春~・・・


カルガモとダイサギ


調整池近くの桜


ここでもキジに


花筏には遠いですが・・・





調整池・・・花びらが面白い模様になっています。




その調整池の側溝


高台橋・・・手前の花桃は終わりました。


ヒヨドリ


これも筏にはなってませんが・・・


上流の橋からの景色・・・ちょっと寂しくなりました。




高台橋から


落ちる花びらを狙って・・・


菜の花もそろそろ終わりでしょうか。


モンシロチョウ


ミツバチ




ミツバツツジ


ムクドリ


田んぼ脇の桜


ダイサギ


田んぼ脇の桜






葦の芽・・・


去年の記事の再掲ですが・・・

葦牙と書いて「あしかび」と読みます。

葦の尖った若芽の先は牙のように伸びています。

その尖った新芽を牙や角、錐に見立てて、葦の牙、葦の角、葦の錐ともいいます。


水温む春を表す季語です。

「葦牙のごとくふたたび国興(おこ)れ」(長谷川櫂)

2013年、東日本大震災の後に詠んだ句集(震災句集)からです。



この葦、日本最古の歴史書である古事記に生物として真っ先にその名が出てきます。

天地開闢(てんちかいびゃく)のときに高天原(たかまがはら)に出現し、万物生成化育の根源となった造化二神が現れた後、

の記述です。


「次に国稚く浮きし脂の如くして、水母(くらげ)なす漂える時、
葦牙の如く萌え騰がる物に因りて成りませる神の名は、
宇磨志阿斬詞備比古遅の神(うましあしかびひこじのかみ)。」


『まだ地上世界が水に浮かぶ脂のようで、クラゲのように混沌と漂っていたときに、

葦が芽を吹くように萌え伸びるものによって成った神の名は宇磨志阿斬詞備比古遅の神』

と天地開闢の物語が綴られています。


そして、この二柱の神がつくった島々を「豊葦原の千秋の長五百秋の水穂の国」と呼び、

これから日本の古名を「豊葦原瑞穂の国」といいました。

瑞穂はみずみずしい稲穂のことで、稲が多く取れることから瑞穂の実る国ということでしょうが、

その前段には、葦が沢山生えている国と呼ばれ、古事記に生物として真っ先に名を連ねた輝かしき経歴の植物なんです。

長谷川櫂の句もこの古事記の記述が基になっているのかもしれません。

コロナで大変な今、再び長谷川櫂の句が心に沁みます。

「葦牙のごとくふたたび国興(おこ)れ」


アメンボ





モズがトカゲを捕まえたようです。


ハナミズキ


芍薬


八重桜




ハナズオウ


おまけは我が家の庭から・・・

チューリップ


水仙


ニワザクラ


我が家の庭の主たち




久しぶりの散歩で・・・写真沢山でした。

では、(@^^)/~~~








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする