雨、強風と、散歩が出来ずにいましたが、今日は気持ちの良い晴れでした。
朝一番は、アオサギでした。
飛んだ!!
ベニシジミ
テントウムシ(ナナホシテントウ)
漢字で書くと「天道虫」
「天道」とは「太陽」を表しています。
見た目が太陽みたい、枝のてっぺんから太陽目指して
飛び立つからなどの由来だそうです。
飛び立つ時は、硬い殻を思わせる鞘翅(しょうし)を割って、畳み込まれた薄い後翅を広げて、軽快に飛びます。
「羽出すと思へば飛びぬ天道虫」(虚子)
コチドリ
今日も母衣打ち・・・今日は、真後ろから
出演はこの人(鳥?)
ヒメジオン
北アメリカ原産の多年生雑草で日本には大正時代に入り、現在では全国に分布していますね、春に見る代表的な野草ですね。
似たのに、ヒメジョオンがあります。
こちらも北アメリカ原産、日本には明治時代に渡来しています。
アメンボ
実は・・・これミズスマシとも言うのか思っていたんですが・・・
本来のミズスマシはゲンゴロウのような形をしている水生昆虫なんですね。
関西ではアメンボをミズスマシと呼ぶこともあるようで古い和歌や俳句に出てくるミズスマシはアメンボのことを指すこともあるようですね。
水面をスイスイと動く姿は水面を拭き掃除しているようで、ミズスマシのが合っている気がするんですが・・・
ちなみに、浮いているのは脚の先端には毛が密生していて油分で水をはじいているからです。
ですから、アメンボの浮いている水面に洗剤などをたらすと表面張力が小さくなってアメンボは沈みます。
(私自身はやったことはないし、やらないほうがいいです。下手するとアメンボにとって致命的なことになりますから。)
アメンボの由来は、体形もありますが、捕らえられると飴に似た甘い臭気を出すことからです。
世の中には、面白いというか、探究心が旺盛というか・・・アメンボがどうして水面を進むのかを調べた論文があるんですね。
誠文堂新光社発行の「子供の科学」2004年1月号に、興味深い記事が載っています。
「SCIENCE VIEWS」という見開きコーナーで「アメンボはこうして水面を進む」久保謙一・東京都立大学名誉教授の記事です。
====
前略
アメンボが水に浮くわけ
アメリカ・マサチューセッツ工科大学(MIT)の、ジョン・ブッシュ博士たちは、アメンボの1種が、水面を動き回るようすを、観察しました。
・・・
---
アメンボが前へ進む方法-これまでの考え
アメンボは、中間の両足で水面を蹴り、その反動で跳んだり滑ったりして進みます。掻いた水が、速く強く、後ろへ送られるので、水は急には後方へ動けず、盛り上がって、水の山ができます。これに反発されて、アメンボは前へ進みます。水の山はさざ波となって、後方へゆっくりと伝わって行きます。これまで、これがアメンボが動く方法だと考えられてきました。
---
子供のアメンボについて「デニーの謎」
生まれて1日目くらいの子供アメンボでも、すいすい前へ進みます。しかし、アメリカのマーク・デニーという人が、観察を続けて、「子供アメンボは、後方に山ができるほど、速く強く、足を動かせない」ということを、つきとめました(1993年)。それでも、子供のアメンボが、進めるのはなぜか、謎が深まりました。これは「デニーの謎」とよばれてきました。
---
こうして進む
今回、ジョン・ブッシュ博士たちは、アメンボの1種 geris remigis を水槽で飼い生態を観察しました。・・・。彼らは、アメンボが中間の2本の足で水を蹴ると、蹴った向きに回る一対の渦が、それぞれの足の通った跡にできることを、発見しました。この渦は、後方へゆっくり(およそ4cm/sの速さで)しか、進まないので、アメンボは反動を受けて、100cm/sもの速さで飛び出しました。生後1日の、赤ん坊のアメンボの場合も、同じように渦ができ、これに反動を受けて前へ進むことを、映像で示しました。これまでいわれてきた、さざ波も観測されましたが、波からの作用は渦の1/20くらいの効果しか、果たしていないことも明らかになりました。
---
アメンボと自然の法則
アメンボは、前に進むために、水を後ろへ、速く強く送り、その反動を使っていることになります。これはロケットが飛ぶ原理と同じです。ニュートンが、運動の法則の1つとして見つけた、「作用・反作用の法則」が、応用されていることになります。また、魚がおよぐときや、鳥や飛行機が飛ぶときも、渦が発生して、重要な役割を果たしていることが、わかっています。アメンボのような、小さな目立たない生物も、自然の法則に合った運動を行っているのですね。
===
「あめんぼの水の動かぬ力かな」(榎本慶子)
ところで、この写真よく見ると背中にもう一匹が乗っているのが分かりますか?
小作りでしょうか?
アメンボの求愛もちょっと変わっています。
(「虫たちの生き残り戦略」安富和男 著、中公新書1641、2002年5月25日発行 から引用。)
====
・波の求愛信号
アメンボは水面に落ちた小昆虫のもがく波を感じとり、すばやく近づいて獲物にありつくが、無関係の波には反応しない識別能力を発達させ、水面生活者として栄えてきた。
さらに、オオアメンボは前脚の先で水面を叩いて自前の波をつくり、仲間への信号に使う。波の信号は主に配偶行動に利用され、縄張り確保などには別の信号波をつくりだす。
配偶行動のとき、まずオスが、メスを呼ぶための波を立て、反応して近づいたメスは自分の信号波を送ってオスに応答し、まもなく交尾が成り立つ。
前脚の先端には感覚毛の束があり、波の信号を鋭敏に受け取る。雌雄間の距離が20cmの場合、オスの発信からメスの受信までに約1秒かかった。鳴き声の音速に比べれば10万分の3という速さにすぎず、ずいぶんのんびりした信号である。
===
動物は繁殖のために、必ずオスとメスが出会わなければなりませんが、ホタルは光、セミは音、カイコガの性フェロモンなど、いろいろな信号を交わしています。アメンボは水面波を使うのですね。人は何を信号にしてるんでしょうね?
最後は、我が家のシャリンバイ
では、今日の続きは、また明日(^_^)/~
朝一番は、アオサギでした。
飛んだ!!
ベニシジミ
テントウムシ(ナナホシテントウ)
漢字で書くと「天道虫」
「天道」とは「太陽」を表しています。
見た目が太陽みたい、枝のてっぺんから太陽目指して
飛び立つからなどの由来だそうです。
飛び立つ時は、硬い殻を思わせる鞘翅(しょうし)を割って、畳み込まれた薄い後翅を広げて、軽快に飛びます。
「羽出すと思へば飛びぬ天道虫」(虚子)
コチドリ
今日も母衣打ち・・・今日は、真後ろから
出演はこの人(鳥?)
ヒメジオン
北アメリカ原産の多年生雑草で日本には大正時代に入り、現在では全国に分布していますね、春に見る代表的な野草ですね。
似たのに、ヒメジョオンがあります。
こちらも北アメリカ原産、日本には明治時代に渡来しています。
アメンボ
実は・・・これミズスマシとも言うのか思っていたんですが・・・
本来のミズスマシはゲンゴロウのような形をしている水生昆虫なんですね。
関西ではアメンボをミズスマシと呼ぶこともあるようで古い和歌や俳句に出てくるミズスマシはアメンボのことを指すこともあるようですね。
水面をスイスイと動く姿は水面を拭き掃除しているようで、ミズスマシのが合っている気がするんですが・・・
ちなみに、浮いているのは脚の先端には毛が密生していて油分で水をはじいているからです。
ですから、アメンボの浮いている水面に洗剤などをたらすと表面張力が小さくなってアメンボは沈みます。
(私自身はやったことはないし、やらないほうがいいです。下手するとアメンボにとって致命的なことになりますから。)
アメンボの由来は、体形もありますが、捕らえられると飴に似た甘い臭気を出すことからです。
世の中には、面白いというか、探究心が旺盛というか・・・アメンボがどうして水面を進むのかを調べた論文があるんですね。
誠文堂新光社発行の「子供の科学」2004年1月号に、興味深い記事が載っています。
「SCIENCE VIEWS」という見開きコーナーで「アメンボはこうして水面を進む」久保謙一・東京都立大学名誉教授の記事です。
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前略
アメンボが水に浮くわけ
アメリカ・マサチューセッツ工科大学(MIT)の、ジョン・ブッシュ博士たちは、アメンボの1種が、水面を動き回るようすを、観察しました。
・・・
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アメンボが前へ進む方法-これまでの考え
アメンボは、中間の両足で水面を蹴り、その反動で跳んだり滑ったりして進みます。掻いた水が、速く強く、後ろへ送られるので、水は急には後方へ動けず、盛り上がって、水の山ができます。これに反発されて、アメンボは前へ進みます。水の山はさざ波となって、後方へゆっくりと伝わって行きます。これまで、これがアメンボが動く方法だと考えられてきました。
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子供のアメンボについて「デニーの謎」
生まれて1日目くらいの子供アメンボでも、すいすい前へ進みます。しかし、アメリカのマーク・デニーという人が、観察を続けて、「子供アメンボは、後方に山ができるほど、速く強く、足を動かせない」ということを、つきとめました(1993年)。それでも、子供のアメンボが、進めるのはなぜか、謎が深まりました。これは「デニーの謎」とよばれてきました。
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こうして進む
今回、ジョン・ブッシュ博士たちは、アメンボの1種 geris remigis を水槽で飼い生態を観察しました。・・・。彼らは、アメンボが中間の2本の足で水を蹴ると、蹴った向きに回る一対の渦が、それぞれの足の通った跡にできることを、発見しました。この渦は、後方へゆっくり(およそ4cm/sの速さで)しか、進まないので、アメンボは反動を受けて、100cm/sもの速さで飛び出しました。生後1日の、赤ん坊のアメンボの場合も、同じように渦ができ、これに反動を受けて前へ進むことを、映像で示しました。これまでいわれてきた、さざ波も観測されましたが、波からの作用は渦の1/20くらいの効果しか、果たしていないことも明らかになりました。
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アメンボと自然の法則
アメンボは、前に進むために、水を後ろへ、速く強く送り、その反動を使っていることになります。これはロケットが飛ぶ原理と同じです。ニュートンが、運動の法則の1つとして見つけた、「作用・反作用の法則」が、応用されていることになります。また、魚がおよぐときや、鳥や飛行機が飛ぶときも、渦が発生して、重要な役割を果たしていることが、わかっています。アメンボのような、小さな目立たない生物も、自然の法則に合った運動を行っているのですね。
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「あめんぼの水の動かぬ力かな」(榎本慶子)
ところで、この写真よく見ると背中にもう一匹が乗っているのが分かりますか?
小作りでしょうか?
アメンボの求愛もちょっと変わっています。
(「虫たちの生き残り戦略」安富和男 著、中公新書1641、2002年5月25日発行 から引用。)
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・波の求愛信号
アメンボは水面に落ちた小昆虫のもがく波を感じとり、すばやく近づいて獲物にありつくが、無関係の波には反応しない識別能力を発達させ、水面生活者として栄えてきた。
さらに、オオアメンボは前脚の先で水面を叩いて自前の波をつくり、仲間への信号に使う。波の信号は主に配偶行動に利用され、縄張り確保などには別の信号波をつくりだす。
配偶行動のとき、まずオスが、メスを呼ぶための波を立て、反応して近づいたメスは自分の信号波を送ってオスに応答し、まもなく交尾が成り立つ。
前脚の先端には感覚毛の束があり、波の信号を鋭敏に受け取る。雌雄間の距離が20cmの場合、オスの発信からメスの受信までに約1秒かかった。鳴き声の音速に比べれば10万分の3という速さにすぎず、ずいぶんのんびりした信号である。
===
動物は繁殖のために、必ずオスとメスが出会わなければなりませんが、ホタルは光、セミは音、カイコガの性フェロモンなど、いろいろな信号を交わしています。アメンボは水面波を使うのですね。人は何を信号にしてるんでしょうね?
最後は、我が家のシャリンバイ
では、今日の続きは、また明日(^_^)/~