いや~寒いですね
日の出は6時50分なので、陽が昇るのを待っての散歩スタートだったんですが・・・
東の空に雲・・・
南も・・・
でも・・・ちょっと幻想的な景色なりました。
この黄色がったピンク色・・・・陽が昇る前の朝焼けに染まった東の空を東雲(しののめ)って呼びます。
空が少し明るくなったのを暁(あかつき)、茜色に染まりだしたのを東雲(しののめ)、夜が明けたのを曙(あけぼの)
と言葉があるのには、古人の感覚に感心します。
古今和歌集より
「東雲の別れを惜しみ我ぞまづ鳥よりさきになきはじめつつる」
(夜明けの別れが惜しいので、明け方に鳴き始める鳥よりも先に、私の方が泣き始めてしまいました。)
曙は枕草子の冒頭の一節
「春は曙(あけぼの)。やうやう白くなりゆく山際(やまぎわ)、すこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」
橋本治氏の桃尻語訳ですと・・・
「春って曙よ!
だんだん白くなってく山の上の空が少し明るくなって、紫っぽい雲が細くたなびいてんの!」
で知られていますね。
ちなみに
冬は
「冬はつとめて。雪の降りたるは、いふべきにもあらず。
霜などのいと白きも、
またさらでも いと寒きに、火など急ぎおこして、炭(すみ)持てわたるも、いとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、炭櫃(すびつ)・火桶(ひおけ)の火も、白き灰がちになりぬるは わろし。」
「冬はつとめて(早朝)よ。雪が降ったのなんか、たまんないわ!
霜がすんごく白いのも。
あと、そうじゃなくっても、すっごく寒いんで火なんか急いでおこして、炭の火持って歩いてくのも、すっごく”らしい”の。
昼になってさ、あったかくダレてけばさ、火鉢の火だって白い灰ばかりになって、ダサイのッ!」
この昭和の女子高生の話し言葉である桃尻語自体、今の若い人には通じそうもなくて、古語になりそうですが・・・
その霜
一輪だったロウバイ、もう一輪咲きそうです
姿を見せなかったジョウビタキ、いつもの場所で会いました。
富士山
青空がのぞいています。
陽が雲から顔を出しました・・・新幹線が欲しい
ダイサギ
今日もピントが合いませんでした。
これもピントが合ってませんね、シジュウカラ
雀
先ほどのカワセミ
新幹線
日光連山だと思うんですが・・・男体山と女峰山かな・・・
水仙
蔦
カラスウリ
毎年、同じ話題の使い回しですが・・・m(__)m
今日はクリスマス・イブ
キリスト教で使われる教会暦での一日は日没から日没。
本来のクリスマスは今日の日没から明日の日没まで。
今日の夜をイブと呼んで、クリスマス前夜としていますが、
Eveの語源は「夜・晩」という意味の古語evenで、
クリスマス・イブの本来の意味はクリスマスの夜なんです。
のちに一日が「0時から24時まで」という区切りになり、
Christmas Eve はクリスマスの日(25日)の前日になったので、
Eveも「前日」という意味に変わっていきました。
クリスマス・イブの夜がHoly night(聖なる夜)と呼ばれるのも、
もともとクリスマス・イブがクリスマスの日そのものだからなんですね。
このクリスマス、キリストの降誕を祝う祭りですが、聖書にはキリストの誕生した日についての記述はありません。
実際、教会内でも諸説あったようですね。
ですので、キリスト教において、クリスマスは「降誕を記念する祭日」で、「イエス・キリストの誕生日」と考えられているわけではありません。
宗教的に重要なのはキリストの復活を祝う復活祭なんですね。
クリスマスになると頭に浮かんでくる言葉があります。
イギリスの詩人ロバート・ブラウニングの「ピッパが通る」(Pippa passed)の中の「ピッパの歌」(Pippa’s Song)で、
詩人上田敏が「春の朝(あした)」として訳していますが・・・
The year's at the spring 時は春、
And day's at the morn; 日は朝(あした)、
Morning's at seven; 朝(あした)は七時、
The hill‐side's dew‐pearled; 片岡(かたをか)に露みちて、
The lark's on the wing; 揚雲雀(あげひばり)なのりいで、
The snail's on the thorn; 蝸牛(かたつむり)枝に這(は)ひ、
God's in his heaven ― 神、そらに知ろしめす。
All's right with the world! すべて世は事も無し。
最後の二行をアニメ赤毛のアンの最終回でアンがそっとつぶやくのが記憶に残っていて・・・
God's in his heaven ― 神、そらに知ろしめす。
All's right with the world! すべて世は事も無し。
最後の「すべて世は事も無し」が
・・・単純に「世の中、平和だな~・・・」というニュアンスで、
なぜだか、クリスマスキャロルとつながって
「神の子の生まれたまいしクリスマス
世は並べてことも無し」
という記憶になってクリスマスになると頭に浮かぶようになってました。
記憶なんていい加減ですね。
この言葉、もっと宗教的で、
天で神が見ていらっしゃる、だから・・・
「全てこの世界は正しい姿である
全ては神の思し召しのまま」
という意味のようですね。
コロナ禍から始まって侵略や紛争と騒々しい世の中ですが、「All's right with the world!」 の世界が訪れるのを祈るばかりです。
Wishing you a very merry Christmas from me to yours.
では今日の続きは、また明日(^^)/~~~