夜、道沿いに並べられたキャンドル。
人通りの少なくなった道をふたり歩きながらなにも話さず。
キャンドルよりも繊細な輝きをみせる星空を見上げることもなく。
ただ淡々と連なる明かりに寄り添うように。
曲がり道にさしかかると、そこから眼下に街が望まれ。
寝静まりつつある街並を、明かりの消えた家々を見下ろして。
すると、うしろからやってきたのはギターを持った紳士。
これから眠りを誘う曲を演奏するのだという。
弦をはじくその静かな音色にふたりの心はゆるやかになっていき。
紳士の笑みとともに星々が流れるようなきらめきを放つ。
あたりに響く不思議な音はこの眠りにつく街並にも広がっていき。
おだやかな声で紳士はつぶやくのです。
"躍動を終えて、安らぐひととき。街よ、おやすみ。あの山のむこうから陽がのぞくまで。"
ギターの紳士と別れ、ふたりはまたキャンドルの道沿いを歩いていき。
まだ会話はないけれど、不思議なきらめきが胸の中に。
星々の空を見上げると、先ほどのギターの音色がまだとどまっていて。
相手の見上げる顔と目線が重なり、ちょっとはずかしそうな笑顔に。
"明日また陽がのぼるまで。こうしてギターの音色に心を酔わせてよ。"という紳士のささやきを、ふたりは心の中で確かに聞いたのです。
人通りの少なくなった道をふたり歩きながらなにも話さず。
キャンドルよりも繊細な輝きをみせる星空を見上げることもなく。
ただ淡々と連なる明かりに寄り添うように。
曲がり道にさしかかると、そこから眼下に街が望まれ。
寝静まりつつある街並を、明かりの消えた家々を見下ろして。
すると、うしろからやってきたのはギターを持った紳士。
これから眠りを誘う曲を演奏するのだという。
弦をはじくその静かな音色にふたりの心はゆるやかになっていき。
紳士の笑みとともに星々が流れるようなきらめきを放つ。
あたりに響く不思議な音はこの眠りにつく街並にも広がっていき。
おだやかな声で紳士はつぶやくのです。
"躍動を終えて、安らぐひととき。街よ、おやすみ。あの山のむこうから陽がのぞくまで。"
ギターの紳士と別れ、ふたりはまたキャンドルの道沿いを歩いていき。
まだ会話はないけれど、不思議なきらめきが胸の中に。
星々の空を見上げると、先ほどのギターの音色がまだとどまっていて。
相手の見上げる顔と目線が重なり、ちょっとはずかしそうな笑顔に。
"明日また陽がのぼるまで。こうしてギターの音色に心を酔わせてよ。"という紳士のささやきを、ふたりは心の中で確かに聞いたのです。
ふつうの文章でも詩情がはいると、とてもシンプルに心に響くような気がします