欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

消えかけた愛の輝き

2012-05-30 | une nouvelle


都会のもの音に疲れ果て、冷たい心を抱いたまま途方にくれる者たちよ。
この花の赤みが心にしみて、やさしい英気をあたえてくれる。
愛を理屈に添わせて、純粋さも人の中の泥にまぜあわせて。
悲しい瞳ははるか高いグレーの建物のむこうに。
渇いた口びるがカタチづくるのは、かつて声にしていた愛のコトバ。

一輪の美しさに心がうるおいはじめて。
忘れ去った過去の言葉たちがいつしかよみがえり。
失ったものを数える方が今ははやいけれど、それでも心は愛を奏でようとはじめている。
"いとしい君よ、君は遠くに去ってしまったけれど、愛はまだ心で輝きを失わず。
君を想う瞳はやさしさににじんで、口からもれる言葉は君を満たそうとするものばかり。"

ちいさな愛のささやき。
都会のもの音に気持ちはしぼんでしまったけれど。
花の赤みが愛する人へのむくもりを心に灯してくれて。
心がつむぎ出しはじめたのは、君へのあたたかなコトバ、愛する人への輝き。


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3 Comments

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甘やかな香りと・・・ ()
2012-05-31 22:45:24
やわらかな言葉で
ほのかなあかりが胸に灯る
様々な花の赤に彩られて自然と笑みが零れる
諦めてはいけない、と勇気付けられるような
そして、心に鮮やかな色が浮かびました。
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Unknown (makoto)
2012-05-31 23:58:37
日替わりに変わる創作の欲求。
この時は、人の願いと現実への壁を映した、レクイエム的な詩。
人は現実にぶつかりながらも、願う生き物ですから。
悲しみがある分、ヒカリがある。
そんな詩を書きたかったのです
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そうですね ()
2012-06-01 08:21:22
ヒカリの裏に悲しみがあるから
より輝いて見えるのかもしれません。
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