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「名誉と恍惚」長編!

2018-08-27 19:17:37 | 

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Bunkamuraが主催する、「Bunkamuraドゥマゴ文学賞」(2017年)が決定し、

小説家や詩人、批評家として知られる松浦寿輝さんの『名誉と恍惚』が受賞した。

この賞は、パリの歴史ある文学賞「ドゥ・マゴ賞」の名を冠した文学賞。

既成の概念にとらわれることのない、新しい才能の発掘を目的に

1990年に創設された。小説、詩、評論、戯曲を対象に、年に一度発表されるが、

ユニークなのは毎年異なる一人の選考委員が受賞作を決定する点だ。

 

『名誉と恍惚』は、日中戦争当時の上海を舞台にした、長編小説。

現地の工部局に勤める日本人警官・芹沢は、

陸軍参謀本部の嘉山と青幇(チンパン)の頭目・蕭炎彬(ショー・イーピン)

との面会を仲介したことから、警察を追われることとなり、

苦難に満ちた潜伏生活を余儀なくされる。

祖国に捨てられ、自らの名前を捨てた芹沢の、

生き残りをかけた孤独な闘いを描いている。

 

川本氏はこの作品について

「ドゥマゴ文学賞の選考委員を引受けた時、何よりもまず「いい文章」を選ぶことを心した。
現代の小説にはあまりに軽い、深みのない文章の作品が多いから。
松浦寿輝さんの文章は、濃密でありながら端正、重厚でいて明晰、混沌雑然とした上海を描きながら乱れがない。
久しぶりにいい文章を読む歓びを味わった。」

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 昨年末の新聞に、作家や学者などが1年間に読んだ本から

ベスト3を選んだ紙面があった。

それを読んだら数人の人が「名誉と恍惚」を選んでいた。

それで、図書館に予約した。随分、経ってから順番が回ってきた。

その本を見たら、もの凄く厚い。もし、本棚にあったら決して

手に取らなかったと思う。

1/4くらい読んだら、段々、面白くなってきた。

難し漢字が多いし、中国語の固有名詞はふりがながあるけれど、

最初は読みずらかった。

夜中に読んだり、今日は読書の日と決めて読んだり、

早くつづきを読みたくなる本でした。やはり、主人公が魅力的ですね。

 

 



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