「わりなき恋」 岸恵子著 を図書館で借りて読みました。
’13年出版されて話題になり読みたいと思っているうちに忘れていました。
国際的なドキュメンタリー作家・伊奈笙子、六十九歳。
大企業のトップマネジメント・九鬼兼太、五十八歳。
偶然、隣り合わせたパリ行きのファーストクラスで、二人がふと交わした
「プラハの春」の思い出話。それが身も心も焼き尽くす恋の始まりだった…。
成熟した男女の愛と性を鮮烈に描き、大反響を巻き起こした衝撃の恋愛小説。
主人公は女優ではありませんが、その他は岸恵子さんそのものです。
ストーリーは、フィクション混じりでしょうか。
ご自分の体験を書かれているらしいですが、そのままということはないでしょうね・・・
一回りくらい年下の男性が恋人。今のフランスの大統領の奥さんが
二回りくらい年上だし、一回りくらいなら驚くこともないか~。
70代のヒロインの恋愛小説は読んだこともないので、そこが面白かった。
笙子は横浜生まれで両親の建てた昔の家とパリの家がある。
フランス人の夫との一人娘と、その夫と息子2人。
恵子さんと全部同じだ。読んでいて恵子さんのお話としか思えないし、
彼女もそれを書いているのでしょう。
きれいで自立していて行動的で魅力がいっぱいです。70歳とは思えない若々しさです。
九鬼兼太は見た目はスラリとしてスタイルも良いし、仕事はできるしで、
魅力的な男性です。こんな人そんなにいないです。
欠点がないようです。まぁ、家庭は壊さないようにしているけれど
不倫したりで、それは欠点ですが・・・ 昔から、もてることが欠点かも。
恵子さんの横浜の古い日本家屋は、私が結婚した時に住んでいたアパートから
10分も歩かない所だった。その頃は、その家の前を通ることもあったけれど
塀に囲まれていたし、広い庭のある家くらいしか感想はなかった。
駅に行くときは反対の道から行っていた。
本の中で、実家がいっぱい出てくる。駅からの坂道を歩く場面もあり、
坂が多かったと思い出したりした。
ロケ地巡りではないけれど、もの凄く懐かしいので行きたいと思った。