悩んで…朝起きたら…とっても素敵な景色で…やはり…お花確認に出かけることとしました。
行動時間は長くなりますから、荷物は最小限にと泊りは諦めモードで出発です。
※速報は、お花を中心に。こちらは登山道の状況の覚書です。
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尾白川の駐車場には5時半ごろ到着。その手前のべるが通りからの甲斐駒と日向山(右)。真ん中の台形が鞍掛山。角みたいなのが烏帽子。
本日は甲斐駒への尾根…これを登るんですね…。自宅からは30分かからずくらいで到着。地元の強み!
この日は涼しく、スポーツドリンクは凍らせてしまってあって、融けそうにないのでここで自販機で1本購入。
日曜なのでそんなに駐車場は混んでなくて、手前エリアに駐車。トイレは改修工事が終わったばかり、駐車場も舗装が終わったばかりです。
5時45分に出発です。登山届はここで提出。
ここの標高が770m。目指す七丈小屋が2383m。標高差は1600m。さてさて…
竹宇駒ヶ岳神社に本日の安全登山のお参りをして出発です。
気になる石碑がたくさんあります。凛々しい神様ですよね。炎に燃える不動明王なのかな?
たくさんの中から、いろいろ探しても時間が足りない…いつかまた来ます!
ボケボケですが…つり橋からの尾白川渓谷。
朝の6時。まだ誰もいません。
しばらく進むと最初の分岐。右は不動滝(H29.6.5現在は、滝手前で崩落のため通行止めです)、左は甲斐駒ケ岳。
少し登ると、しばらく歩きやすいなだらか道。
なんとなく右に大きく曲がると、登りが始まる。
笹の平までは、ひたすらジグザグ登ります。結構後半の1時間はひたすら登る感じかな。
途中の足もとには祠も。
ちょっと登ると狭くなるけど、甲斐駒がうっすら見えるポイント。
甲斐駒
この台形は鞍掛山かな?!
もう少し頑張ると…左手から尾根が合流。
笹の平分岐点。7:51、1540m。ここまで2時間。小屋まではあと4時間半。
しばらくは笹も茂った新緑の森をゆるやかに登っていきます。
ここはツツジが綺麗で、適度に歩きやすい登りで新緑に癒されて…
しばらくすると…
こんなポイントに。この神様が寝そべっているような角度でかわいかった。「駒ケ岳黒戸龍神」かな?
嘉永3年って…1850年。今から167年前?!
ここから急な登りになります。刃渡り迄、我慢の登り!
ちらっと見えた!…日向山の雁ヶ原がもう下に見える!
新緑の森を登る。足元のお花もですが、頭上のツツジも綺麗。
森が変わってきたら…
鳳凰や富士山もチラッと見えて…
苔の森が出てきたら・…
石碑が出てきます。ここが3合目なのかな?
この付近にいくつか石碑が。
この先は刃渡りに入るので、ここで腹ごしらえしました。9:50-10:00、2065m。
そしたら…いよいよ刃渡りです!
岩場で怖いのですが、展望はばっちりです。鳳凰と富士山。
日向山越しの八ヶ岳。
こんな岩の斜面にイワカガミが見事に咲いているんです。
イワカガミ。小ぶりなのでコイワカガミかな?
振り返って、茅ケ岳、金峰山方面。 注意して、鎖・岩場を越えていきます。
刃渡りを過ぎると、今度は一気に梯子などが登場。そこを過ぎると…。
10:15、刀利天狗。2049m。4合目。
天狗なのかしら?
ここからは黒戸山を巻いての苔むす森。歩きやすいです。黒戸山の頂上には行かなかったけど、ありそうですね。
雪解けが遅かった分、バイカオウレンがまだ咲いていました。この後はオサバグサも咲くみたいです。
登山道には、このピンが設置されています。黒戸山で駐車場から7km。(ちなみに七丈小屋までは9.4kmくらいかな?)
すごく静かで足が止まってしまう、何かありそうな森。
前方に、うっすら甲斐駒が見てきたら…5合目に向かって100mくらい下ります(泣;)
五合目、小屋跡。11:3、2150m。17年前の記憶が全然ない。ガスガスだったとはいえ…
正面には甲斐駒!(といっても、見えているのは頂上でなく、8合目と9合目らしい)
どうやらこの手前の岩山の上に七丈小屋はあるようだ。あと1時間なら行ってみようかと。
(でも…単なるこの上ではなく…2つくらい岩場を越えてのようやくの小屋への道でした)
さらに一段降りて・・・ここが屏風岩の根元で、ここにも小屋があったそうです。
その右側から登ります。のこの前に立ち…「えっ!!」って気持ちを切り替えます!確実な3点確保、ながらはしません!
「写真を撮りながら」とか事故のもとです!ご注意を。この時間は登山者がいなかったので、確実に止まって撮影。
クモイ🌸小桜さん。これが一番大株でした。手の届かないような岩の隙間にたくさんピンクのお花が輝いていました。
静かな修験の登山道に、明るい希望のようなお花。いつまでもひっそり咲いてほしいものです。
ここから先は、はしごや鎖場の連続です。
黒戸尾根は冬でも小屋が空いているし、駐車場からも登山口がすぐなので冬山の人気もあります。
この梯子でもわかるように、梯子はアイゼンで痛み・摩耗が進んでいます。中には人工木材になっているものもあったのですが、
その様子は小屋での作業で確認することができました。小屋番さんたちの仕事のおかげで、こうして登れるんだなって感じました。
屏風岩の上にもたくさんの石碑。
梯子と岩場。結構な絶壁の状況に緊張。でも登りより…下りが心配だ!
向こうの山も見えてきたし…小屋かな?…結局2つくらいの小ピークを越える。
ガーン(笑) その手前に、まだこんもりありました!あの上なんだろうけど、今日は帰ろうかな?なんて弱気にもなって…
眼下に見慣れた橋が。良く雪道の情報にアップされていたあの橋だね。
そういえば、まだこれが出ていなかったかと…
右は坊主山の尾根なんでしょうかね。
白山不動明王。
よくこんな梯子、設置していただけたものです。でないと、私なんかは登れないです。
この梯子は部分的に人工木材に変えられています。お仕事ご苦労様です。ありがとうございます!!
そしたら…12:00、2383mの七丈小屋に到着。小屋のスタッフさんの笑顔が嬉しかったです♪
昨日、荷物が下ろされたヘリポートから七丈小屋と甲斐駒ケ岳。といっても見えているのは8合目と9合目なのだそうです。
第2小屋。この右からさらに登って行くんですね。テント場も。ちょっと行ったけどすぐ戻ってきちゃいました。
スタッフのホーリーさんのお勧めの小屋前テラス。
靴は脱いで上がるようになっていて、宿泊者の利用可能。一般は有料のようです。
脇からですが、(靴を脱ぐのが面倒だったので…)正面に鳳凰と富士山を眺めながらまったり時間が過ごせそうです。
体験講座以来挑戦していない透明水彩画など、ここでゆっくり仕上げたいものですね。…(妄想)
そう、今はまだ美味しいと評判の南アルプス天然水が出ていないそうです。あと2週間もすれば通水するのではとのこと。
その美味しい水でコーヒーとかも良いですね。
トイレは宿泊者でなくても、200円で使用可能です。
鳳凰方面と富士山。後ろから見ることになるんですね…
北アルプス側。この日は残念ですが雲の中。手前は坊主とか烏帽子の尾根でしょうか?!右の最後が鞍掛かな?その上が大岩?
小屋前に貼ってあった掲示。なんかトレランの関係かな?
そういえば、韮崎在住のトレランのヤマケンさんこと山本健一さんはこのルートでトレーニングして世界で活躍しているんですよね。
お言葉に甘えてお昼をいただき、近況などもうかがうことができ、楽しい時間となりました。
登りがてらの梯子の付け替えの準備もあるんだとかは…ここで知りました。
先代のTさんの仕事を繋げていく…チームワークも感じました。羨ましいなあ♪
梯子の付け替えのための前準備に集中のTさん。オレンジは小屋主さんの登山家:花谷さん。
登山者がいない時間にしかできない仕事で忙しそうでしたが、新しい挑戦にワクワクしている感じもしました。
昔から知っているホーリー様も元気そうで何より。どんどん成長してたくましくなるのかなって、再会が楽しみです。
ヒマラヤキャンプの1期生の若者も、たくましくて何よりですね。
気持ちは泊まって行きたかったのですが、ソフトバンクは圏外。電話がつながらず、1時半には下山に。
もうちょっとしましたら、七丈小屋に泊まって、頂上アタック狙います!その際はよろしくお願いいたします。
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6時間で登ってきましたが…さてさて、下りです。
17年前は登って、北沢に降りたので、黒戸を下るのは今回が初めて。
黒戸山と日向山の雁ヶ原と八ヶ岳。
あの梯子や鎖場…五合目までは慎重に!と心に下ります。
刃渡りから見た北杜市内。米どころならではの水田に水の入った景色。茅が岳の麓に我が家も見えそうです。
ということは…我が家からも刃渡り付近は見えているということか!!
5合目までは慎重に。そこから黒戸山までは最後の登り。黒戸の森は気持ち良くて足が止まってばかり。
最後に刃渡りでも疲労もあるので慎重に。
最後にイワカガミとミツバツツジを堪能し、ここからは長く下ります。
登りに気になった赤いドウダンも再確認。
笹の平からのくだりが若干暗くは感じたけど、最後はまた向きで明るくなって、夕方6時ちょっと前に駐車場に。
ヘッドランプは使わなくて済みました。
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「キツイ」「日本3大急登」というイメージから、17年避けてまいりましたが、ようやく全貌の確認ができた登山ができました!
とっても美しい森、静かな森です。静かなのは私には何よりのお気に入りです。
5合目以降の厳しさは、黒戸らしい厳しさで、またあそこが歩けるようにトレーニングして再訪したいと思いました。
お花も何かありそうな感じです。7月下旬とかまた歩きたいですね。
頂上までいけば駐車場からの標高差は2200m。七丈小屋でも1600m。
今年は黒戸尾根から甲斐駒頂上へ!!
読みながら緊張しました(笑)
行きたいと思った夢は夢で終わりそうです^^;
でも素晴らしい良いコースですね♪
ゆっくり5合目まで温存して、最後は諦めモードで踏ん張って小屋になだれ込むしかありません!
静かそうなので、行きましょうよ~!(土日以外で)