この前の金曜から3日間(7月24日~26日)で、八ヶ岳の縦走に挑戦しました!
初日、観音平で大阪の友人3人と待ち合わせし、車を1台にして麦草峠に。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
初日は、麦草から丸山経由で黒百合ヒュッテ泊。
「こんな雨でも行くの?」
「大丈夫、晴れるから・・・」?(根拠はなんだ?)
麦草ヒュッテ着、2080m、11:00。
既に標高は2000m越え、これは嬉しい
この日のお昼はカレー。
いざ出発。11:30.
到着のときよりは、雨あしも弱くなってきました。
ここで横岳に行ったときにみた「イチヨウラン」に似た、
小さなラン系の花を発見!「コイチヨウラン」か?
北ヤツらしいい森を進みます。
丸山到着。2280m、12:20。
この間に、カッパは脱ぎました。
ガスって湿度が高く、汗だくです・・・。
高見石小屋を通過。2220m、12:40。
中山到着。2435m、2:20。山頂は展望がありません。
手前、20分くらいのところが展望が良さそうですが、
今日か何も見えません・・・でした。
中山峠の手前で、野辺山方面の展望が開けました。
手前の茶色の山は「稲子岳」でしょうか?コマクサが有名なのですよね?!
シャクナゲがまだだいぶ咲いていました。
明日進む天狗岳とその奥に硫黄岳。
頂上は見えません。
今回のルート上にたくさん咲いていた「オサバグサ」
中山峠に2:30、2395m。
黒百合ヒュッテ着。2:50、2385m。(あくまで自分の高度計です)
生ビールがありましたので、乾杯しました。
この日は天気が悪く、宿泊客は自分ら4人と2名の6人。
後にテントで2人が追加となっただけでした。
とても快適な山小屋ライフを過ごしました。
夕飯は5時半。宿泊者6人分のおかずが、大皿で出され、
みんなで取り分けて食べます。
有名な手作りのハンバーグが、ボリュームがあって満腹でした。
本当は個室に宿泊の予定でしたが、大部屋が別の2人だけで広々使っており、
個室の困った臭いがいやだということで、急遽大部屋に変更していただきました。
差額も返金していただき・・・
こんないろりにカッパを干しつつ、下で暖を取って、明日の話など。
山はガスって、雨も降って・・・、明日はどうなることでしょう・・・。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
2日目は、天狗岳から赤岳頂上小屋まで。ここから強風と雨です。
5:30の朝食に向け、4:30に起床。
ガスって展望は無く、雨は少ないが、鞍部の小屋の辺りでも風が強い。
小屋の人は、稜線では「ここの風の5倍の風が吹くと思ってください!」と言ってました。
6:20、出発。
中山峠まで戻って、天狗岳に。
もうすぐ天狗岳という地点で、ガスが晴れました。
昨日宿泊した黒百合ヒュッテと天狗の庭と池が見えました。
東天狗岳に到着。7:23、2595m。
ガスっていて、何も見えません・・・
展望が無いので、前進します。
やや下り気味に根石岳に7:50、2560m。
次は根石岳山荘。8:00、2520m。この間に風雨が強まり、下のカッパも着ることに。
稜線上はコマクサがきれいなはずでしたが、若干楽しむ余裕がありません。
蓑冠山までちょっと急登を10分ほど。
そこからシラビソ林を夏沢峠に向け下ります。
峠の手前に、1箇所のムシトリスミレ。
夏沢峠、8:30、2395m。トイレあり。
なかなかガスは晴れません。
ここから先は、また稜線上、風雨は厳しいのだろうなと思っていましたが、
その通りとなりました・・・
お花も高山植物がたくさん出てきましたが・・・
9:40、硫黄岳、2760m。
風は強いし、ガスっているし、何も見えません!
もう前進し、硫黄岳山荘で昼食休憩するため、先を急ぎます。
硫黄への登りなんて、飛ばされそうでした!!
稜線が広いので、道迷いも数多く発生するので注意です。
この稜線上はコマクサがきれいでした。(晴れていればもっと!)
どうにか硫黄山荘に10:00、2615m。到着。
昨年?その前か?皇室の方が登って以来、きれいになったと噂の小屋。
トイレもきれいでした。(噂ではウォシュレット付とか、うっかり未確認)
お昼にラーメンを。
麺が細めんのまっすぐで、インスタントではなさそうです。
なかなかでしたよ◎ 10:35、横岳に向け出発です。
ここからは稜線も狭く、岩場になっていきます。
強風に耐えるよう踏ん張りつつ、慎重に進みます。
途中に白いコマクサが1株。このあたりのコマクサが一番多かったです。
結構、岩場もありました。慎重に・・・。
11:22、横岳、2765m。
横岳までも強風はおさまらず・・・。
さて、本日の予定は赤岳の頂上小屋まで。あと少しです・・・
風はおさまり、ここは毎年ツクモグサを見に来ている場所なので安心。
本州では白馬と横岳(ツクモグサと同じ!)しか見られない「ウルップソウ」。
もうほとんど咲ききっていて、きれいなムラサキは少なかったです。
「チョウノスケソウ」葉っぱの小判型が好きです。
なんて、そんなこと言っている場合ではありませんでした・・・
この後、とんでもないことが・・・
もうすぐ地蔵尾根との合流地点でした。
実は・・・
なんと
この↑あたりの左の這い松に転落してしまいました!
振り返ってみました・・・↓
たぶん、浮いていたのは2・3秒でしょうね。
左足を突いて、なぜかまた左足でケンケンのように這い松に向かって入ったような気が。
その2・3秒で考えたこと。
「あー駄目だろうな・・・、血だらけだろうな・・・、粉々かな?・・・」
でも必死に何かつかまないとって思ったのです。
でも最初はつかめなかったのです。
でももう一度つかんだ這い松が助けてくれました。
そう思います。
1回転して助かったと感じたときには、もうドキドキがおさまりませんでした
本当に山は危険がつき物と実感しました。
あなどってはいけないと思っていましたが、
ついつい気が緩んでしまうのですよね。反省です。
しかし這い松にはまって助かったものの、這い松から抜け出すのって結構大変なのです。
這い上がろうにも、踏み出す足場も這い松で、その踏み出しの力は全て下に吸収されてしまうのです。最後は友人に引っ張り上げてもらった感じです。
幸い怪我は無かったものの、本当に危険でした。
あとで左の手首が痛くなってきたのは、この際のものなのかは不確かですが、
必死に這い松をつかんだからだろう、二の腕の筋肉痛は翌日来ました。
そして、この現場からすぐのところに地蔵尾根のお地蔵様が現れました。
お地蔵様がきっと助けてくれたのですね・・・感謝です。
引っ張り上げてくれた友人にも感謝!
こんなアクシデントがありましたが、展望荘に12:50、2680m。
友人が小屋でお茶でもしようと提案してくれたのですが、
小屋の方が、あと30分だから頑張りなさい、と。
そんなんで、小屋の周りでちょっと休んで・・・なんてしていたら、
5分ほど展望が良かったのです。
朝、黒百合ヒュッテが見えたとき以来の展望。
行く手の赤岳、通過してきた横岳が見えました。
↑展望荘から行者小屋・赤岳鉱泉方面。
↓向かっていく、赤岳方面。
↓今日歩いてきた、横岳方面。左は硫黄から延びる赤岩の頭でしょうか?
ここで、気分も新たに、最後の30分の登りです。目指すは頂上小屋。13:5発。
そして、頂上小屋13:35到着。2835m。8500円。
5時夕飯まで、しばし談話室で反省会。一向に展望はありません。
夕飯を過ぎると、雨が降り出し、寝ていても暴風雨の音が止みません。
8時に消灯。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
最終日はキレット小屋を越えて、権現と編笠でした。
5時の朝食に向け、4時ごろから荷物整理。
濃いガスと霧雨です。展望荘から、それでもご来光に期待し登ってくる方もいます。
5:45、天気の回復を期待しつつ、下山。とりあえず赤岳の最高峰にて。
ここからは、岩場の危険な下りです。
昨日のこともあるので、要注意。
文三郎尾根との分岐、真教寺尾根との分岐を過ぎます。
たぶん、同じコースを下っている人はいませんでした。
寂しく、本当、危険そうで、怖いはじめてのコースに緊張しました。
晴れていれば大天狗・小天狗なども見えたのでしょうが、今回は見えません。
キレット小屋の手前にコマクサやチシマ桔梗の群落がありました。
7:5、2370m、キレット小屋に到着。タイム通り。小屋の周りにはコマクサ。
この手前くらいから、登り始めている人に遭遇し始めました。
ちょっと休んで、ここからツルネと旭岳という二つのピークをめざします。
7:20、小屋からは一気に上っていきます。
通過したことがないので不安でしたが、ツルネへは30分弱でした。
一度やや下り目になって、巻いたりして、遭難者の碑もあったりして旭岳らしきピークへ。
直下の登りはきついです。
権現岳への稜線のの手前には噂の61段の階段の源治はしご。
はしごを上って、10分弱で権現岳への分岐に。
権現岳には8:45着。2610m。
まだガスの晴れない記録写真だけ撮って、権現小屋に。
8:55着。ガスも切れたりするが、なかなか全貌は見えません。
9:5、小屋を発。青年小屋で昼食を予定に下ります。
このコースは何度か登っていますが、下るのは初めてです。
意外と急です。
東と西のギボシを過ぎ、のろし場から下ってきた道を振り返ります。
9:45。富士山も見えたりしました。
もうすぐ青年小屋、最後に目指す編笠も見えてます。
10:10、青年小屋着。2310m。バイオトイレもあります。
居酒屋風に赤提灯がつる下がっています。
みんなはラーメンにしましたが、私は持参のパンを消化。
ここのラーメンは、インスタント風でした。
ここの小屋は、ガイドもしたり、ご自身も登山家の竹内さんがしているらしいが、
なんか・・・お目にかかったような・・・
天気も回復気味。急いで最後の編笠に。11時発。
編笠には最初の半分はごつごつ岩の登り。
後半は直登。天気も気になって・・・先を急ぎます。
最後のピーク、編笠山、11:30着、2445m。
縦走してきた尾根の雲・ガスが、一瞬上がりました。
左端に天狗の尾根が緩やかにU字となって、横岳、赤岳、
権現と現れました!
そして富士山も。
編笠山は展望の良い山で、大好きな山の一つ。
大阪の友人らにも、この山の素晴らしさを伝えたかったのですが、
あいにくの天気で・・・。
でも最後に、ご褒美にちょっとだけサービスしてくれたのかも知れませんね。
ということで1時間近く、展望を満喫し、12:20、下山。
1:7に押出川。1:50に雲海。
2:35に観音平に無事到着し、3日間の縦走完了しました。
ということで、原村のもみの湯を経由し、
麦草峠にデポ下車を撤収し、奥蓼科の宿『蓼の花』さんへ向かいました。
思い出深い3日間となりました。<完>
先日、唐松岳に行ったときの事。2009年7月20日の午前10時ごろ。
雲に虹が写るというか、半円でない虹、まっすぐな虹を見ました。
うむ?
とてもきれいでしたが、この現象の名前を知っている方はおられますか?
もしや「水平環」とかいうのですかね?