昨日、南アルプスを世界自然遺産に登録しようと取り組んでいる協議会の事業で、
「南アルプス学講座」なるものに参加してきました。
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まず・・・
山梨をちょと出て、野辺山、飯盛山の登山口。
獅子岩といわれる駐車場は、平沢峠。ここから始まりました。
ここはなんと、その昔、明治、ナウマン博士という人が、
日本を旅して、日本の独特な地形を「フォッサマグナ」=大きな溝、と呼ぶと発想した地なんだそうです。糸魚川ー静岡構造線のことです。
地質学者には譲れないポイントのようです。
飯盛山には良く来ますが、そんな話は・・・気にしていませんでした。
しかし、昨日はあいにくの天気。
想像しながら・・・・の見学会となりました。
ここからはじまり、では実際に見て触れてみましょうということで、
北杜市内や韮崎を巡りました。
次に現地です。まず、須玉町の小倉というところに、
四万十帯という堆積岩が見られるという現象。
南アルプスとこの地はつながってはいるものの、
その間に同じ四万十帯のない部分があって、
構造線、断層のゆがみ・隆起等の時間や場所によって、分裂したのではとのこと。
(合っているかな?自信・・・・ない)
そして、尾白川渓谷へ。
尾白川といえば、花崗岩で綺麗な名水。
花崗岩がゆっくりとした速さで固まったもの。
これに対し、急に固まった岩石は火山岩というそうで、
岩を構成する粒子は、急に固まったほうが細かくなるということを、標本で確認。
白州の国堺橋のちょっと下では・・・・「押しかぶせ断層」を見学。
川に面して砂礫の層。その上に白い花崗岩の層。
実は、砂礫の層のほうが、最近のものなのです。
年代的にずっと古い花崗岩の層が、その上に来てしまっているのも、
断層によるもの。なんだそうです。
なんでも、これ、昔、湖だったという証なんだそうです。
丸く穴が開いているのは、木の木炭化したもの。
今で言う、上高地の大正池のように、
立ち枯れた木があったり、ここが湖だったという証なんだそうです。
測定はしきれないそうですが、20万年以上前のものなんだそうです・・・
そして韮崎の円野町下円井に移動し、今度は逆断層とか。
写真の傘で示しているところが、断層なんですって。
ここにはちゃんと看板もありました。
そして、次は八ヶ岳から延びる「七里が岩」の先端。
韮崎の中心、窟観音、雲岸寺さんへ。
八ヶ岳の噴火の際の溶岩といわれているが、
地質学的には、溶岩というより山体のそのものとのこと。
窟観音(あながんのん)さんのトンネルで、実際に七里ヶ岩の先端に触れる。
山体の構成物が、これだけの距離流れたとなると、
やはり民話の、富士山と八ヶ岳のけんか。
富士山が高い八ヶ岳の頭を殴って倒した、とかいう話が現実味を・・・。
窟観音は、韮崎駅のそばに立つ白い観音様の足元にあります。
そして最後は、韮崎インターの近く、穂坂の銀河展望公園にて、再度全体を眺める。
しかし・・・・あいにくの天気。
雨は小雨、傘もささなくてもすむ程度でしたが、
あいにくナウマン博士の見た、迫力の大きな溝は、この日は見ることができませんでしたが、
また、天気のいい日に、見てみたいと思いました。
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この講座、まだまだ続くようです。
11月には山梨の中でもまた有名な早川町の新倉の断層を見る、
といった同じようなバス見学も計画があるようです。
他にもお話だけの講座もあったりとのこと。
お時間あったら・・・ぜひどうぞ。
ジオパークも興味深いですよね。
看板もあります。