大沼保昭 明治大学特任教授、朴裕河 世宗大学教授 「慰安婦問題を考える」 2015.2.23
2015/03/02 に公開 Yasuaki Onuma, distinguished professor, Meiji University , professor emeritus, University of Tokyo / Park Yu-ha, professor, Sejong University 『帝国の慰安婦』(朝日新聞出版)の著者・朴裕河 世宗大学教授(中央)と『「慰安婦」問題とは何だったのか』(中公新書)の著者で「アジア女性基金」の設立と同基金の償いに携わった大沼保昭 明治大学特任教授(左)が慰安婦問題について語り、意見交換した。 司会 土生修一 日本記者クラブ事務局長 日本記者クラブのページ http://www.jnpc.or.jp/activities/news/report/2015/02/r00030466/
プレスクラブ(2015年2月23日)
「慰安婦問題の解決」とは
朴裕河・世宗大学教授と大沼保昭・アジア女性基金元理事が会見
http://www.videonews.com/press-club/150223onumapark/
「帝国の慰安婦」などの著者で、従軍慰安婦問題で積極的に発言している世宗大学教授の朴裕河氏と、アジア女性基金で理事を務めた大沼保昭・明治大学特任教授が2月23日、日本記者クラブで記者会見し、従軍慰安婦問題の解決に向けたそれぞれの考えを語った。
朴氏は、90年代以降、韓国内で日本に対する不信感が強まっており、保守、リベラルを問わず「謝罪しない日本」という印象を持つ人が増えてしまったと指摘。仮に、慰安婦問題が政治的に解決しても、韓国内の感情は容易には収まらないだろうとの見方を示した。
その上で朴氏は、慰安婦問題を解決するためには、教科書問題の時のような、慰安婦問題にさまざまな意見を持つ人たちが参加する「協議体」を作り、議論の中身を公開することを提案した。
大沼氏は慰安婦問題を解決するために日本側が設立したアジア女性基金を、日韓両国のメディアが正当に評価できなかったことが、この問題の解決を困難にした一因だと指摘。ここまで話が拗れた以上、もはや誰もが納得する解決策を見いだすことは難しいとして、慰安婦問題を日韓だけの問題とせずに、世界の慰安婦制度の犠牲者の名誉回復を図るなど、視野を広げることが必要だと語った。
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