沖縄米兵少女暴行に怒り
またしても人権蹂躙 政府は県に3カ月も未報告
3月27日に政府内で情報共有
米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)所属の空軍兵の男(25)が、16歳未満の少女を車で連れ去り、自宅で性的暴行を加えたとしてわいせつ誘拐と不同意性交の罪で那覇地検に起訴された事件が明るみに出ました。県民の人権と女性の尊厳を踏みにじる米兵犯罪が繰り返されたばかりか、日本政府が米兵の起訴から約3カ月も県側に報告していなかったことに対する怒りの声が広がっています。
玉城デニー知事は26日、県庁内で囲み取材に応じ、「県民が常にこのような不安にさらされていることをもっと真剣に考えるべきだ。特に日本政府は」と強調。「受忍限度を超えているこの基地の問題を、われわれ沖縄を交えた場でしっかり解決しようと言っているにもかかわらず、それが受け入れられないということはまさに政治の怠慢だ」と非難しました。
今回の事件をめぐっては、米兵が起訴された今年3月27日に外務省の次官がエマニュエル駐日米大使に対して抗議していたにもかかわらず、県には連絡していませんでした。
林芳正官房長官は26日の会見で、県側に事件の情報を伝えていなかった理由を問われ、「捜査機関の活動内容にかかわる」などとして答えませんでした。
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