ONE DAY MORE

漫画家・村田順子の
美食と薔薇 華麗なものが
大好き人生☆。.:*・°☆

英国旅行①

2008年01月05日 | ブログ

年末に旅立って、年明け2日までたっぷり11日間英国に行って来ました
エジンバラからスタート!北上して、スコッチウィスキーの里~スペイサイド~インヴァネス、ネス湖の脇を走ってグラスゴーまで、地獄谷のような荒涼漠々たるスコットランドの渓谷を命がけで抜け、一気に高速道路を南下、マンチェスター→コッツウォルズ→ロンドンと、レンタカーで駆け回って来ました。

なんと!私は20年ぶり(笑)の渡英。
過去、行く度にあまり良い思い出がなかったのと、英国のダークさが性に合わなくて、あえて行く機会を作って来なかったのですが、本場のスコッチハギスを食べてみたい!という夫の希望と、私の取材が今回は合致したので、行って来た次第。
でも、やっぱり英国には罠がたくさん待っていたっす~
まず、到着したらロンドンは深い霧の中。なんと!その日のフライトは全部中止になり、エジンバラへのトランジットがいきなり不可に…

さあ~~エライこっちゃ!まず難民のように荷物を探しに行ってぐるぐる。自分の荷物をトランクの山からなんとか探し出した後は、バスが出ているかもしれないからそっちへ行けと言われ、バスターミナルへ。
でもエジンバラ行きのバスはなし。とにかくホテルに泊まってくれ!と言われ、空港近くのホテルにチェックインしたのが21時頃。(ちなみにロンドンに到着したのは14時半…)でも、いつエジンバラ便に乗れるのさ~~!!??ホテル(最初のエジンバラ2泊分だけですが…)もレンタカーも予約&支払済みなので、行かないわけには行かないのよ~
空港は大混乱をきわめていたので、カウンターでの予約はいっさい受け付けない、電話でエントリーしてくれ!と言われたけど、電話もまったくつながらないし…
仕方なく、翌朝6時に空港に行ってみたら、昨日キャンセルになった難民たちがすでに大勢押し寄せ、すでに長蛇の列!!甘かった。ホテルで寝てる場合じゃなかった。
よりによってこの日は12月24日(クリスマス・イヴ)。ふるさとでクリスマス休暇を過ごす人や、旅行者で空港はパニック状態。
おとなしく並んで4~5時間が過ぎようとした頃、BA(ブリティッシュ・エアウェイ)のスタッフが「今日のフライトはもうすべてフルだから、あきらめて他の方法を考えてくれ~~!」と叫び出しました。昨日のような濃霧ならまだしも、この日は曇っていたとはいえ、フライトに支障がある天候ではないし、1日に何本もあるロンドン→エジンバラ間や、他のフライトがすべて満席とは思えず「だまされないから!」と、指示を無視。
もちろん、汽車やバスで移動する方法に変更も考えられなくはなかったのですが、勝手にトランジットをやめたりすると、帰りのロンドン→成田便までキャンセルになる危険性があるので、とにかく踏ん張りました。
結局、朝の6時から並びだして、BAの予約カウンターにたどり着いたのが14時(8時間並んだ)!
その日の移動は、半ばあきらめていたし、翌朝早朝の便が取れたらラッキーくらいに考えていたら、なんと!な、な~~んと!!当日19時の便がいきなり取れたではありませんか~~。やった~~!!人間、あきらめちゃイカン!係りの言いなりになっちゃイカ~~ン!!ってことだね。

その行列で出会った同胞と、声をかけ励ましあったことは心温まる良い思い出になりました
ジュネーブに住む留学生の女の子は、荷物が見つからないまま一晩を過ごし、日本への帰国便が満席で当分帰れないと言われ、一人ぼっちで泣いていました。列が近かったので最後まで気にかけていたのですが、なんとか彼女も深夜に飛ぶパリ経由の日本便がゲットできて、万歳三唱。良かった~良かった~!!
飛行機をあきらめて、ユーロスターでパリ行きを決心した男の子は、無事乗れたのだろうか?ユーロスター全席指定だけど…(T_T)。

それにしても、「満席だから!」とウソをついて、客を帰らそうとするBA側には激しく不信感を抱きましたネ。イブだし、仕事を終わらせて早く帰りたかったんだろうけど。留学生の女の子も「BAは信頼できると聞いていたので、決めたのに~~」と言ってたな。でも、天候が理由で飛ばなかったのにもかかわらず、宿泊代と食事代150ポンドが出て、並んでいる間に水やサンドイッチ、お菓子や椅子&マットを配る姿勢はとても良かったです。

結局私たちは、エジンバラのホテルを1泊分無駄にし、BAが100ポンド保障してくれるとはいえ、ホテル代も持ち出し…、2日間を棒に振ったことで、その後の旅の日程も大幅に変更を余儀なくされ、湖水地方に寄ることをあきらめました。

こうして始まった今回の旅(ああ~すでにこんなに長文)。
でも、思っていた以上にスコットランドは良かったです