ONE DAY MORE

漫画家・村田順子の
美食と薔薇 華麗なものが
大好き人生☆。.:*・°☆

三ツ星レストラン三昧

2007年10月27日 | 美食
夫の取材につきあって、フランスで三ツ星に輝くシェフの支店『ピエール・ガニエール・ア・東京』と『ベージュ・アラン・デュカス・東京』でグランメゾンの醍醐味をレンチャンで堪能して来ました
三ツ星の醍醐味とは、これでもか!と力強く手間のかかった料理と、「もう参りました」と言うまで出て来る(ような気がする)プティフール、そしてかゆいところに手が届く心地良いサービスなどなど。

食材も味もとびきり たしかにいちいちうなるほど美味しい。
だけど最近流行の懐石料理のような実験的なフレンチは、やっぱり最終的に満足度に欠ける。すごくヘルシーで薄味、そして量の少なさは、ちょっと暴れたくなる。たくさん食べたい人のために「大盛りコース」があるといいのに(笑)。
まさに『ラブレ』の山田さんが言う「試験管で作るような料理」という表現がぴったりなんです!!それはそれはユニークで芸術的で興味深いものがあるけど、根源的な食べる喜びとはズレを感じます。
でも、『ベージュ東京』は別の意味で根源的に私の心をわしづかみにしました。
だって、いちいちオシャレなんだもん!!
シャネルとコラボしているので、サービス係りの女性は全員シャネルスーツ。椅子もシャネルスーツのツイードでできているし、白く輝く硬質なテーブルは、シャネルの腕時計-ホワイトセラミックを彷彿させ、食器もところどころでツイード柄がおでまし。最後に出されたチョコレートもシャネルマーク。上質な革のクッション、高い天井、美しいガラス窓、室内のなにもかもがベージュ色で統一されたスタイリッシュな空間にメロメロになりました。

料理は全体的にはピエール・ガニエールの方が独創的で、たしかに面白かったけど、どっちが美味しかったかというと、私はアラン・デュカスのメイン料理(シャラン産鴨のロティ ピンクペッパー風味-リンゴとカブのガルニ、いちぢくのマルムラード添え-withなめらかなポレンタ)の一皿に軍配をあげます

次は代官山にオープンした『メゾン・ポール・ボキューズ』に期待。←ここはがっつりクラシックなフレンチが食べられるらしいので
それにしても、名だたるシェフの東京店がこの1~2年間で開店しまくったけど、これもすべて日本版「ミシュラン」のためなのかちら??


本を出版したら、取材されまくっている夫です。ありがたいことです。
今週号の『SPA!』では、ついに「今週の顔」に載せていただき、社内づり広告にまで名前がでかでかと載ったので、方々から「いったい何をしでかしたのか?」と連絡が殺到(?)しました(笑)。会社員なのにいいのか??