林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

タバスコは熱い

2016-02-09 | 先輩のお言葉

     

以前から、生物学者・福岡伸一ハカセが気になっている。
格調高く、分かり易く、面白い、と大変な評判になった「生物と無生物のあいだ」は、大分前に買ったと記憶している。
しかし新書のため文字ばっかり。挿絵がないので、積んだままにしておいたら、どこかに紛れ込んでしまったようだ。

朝日新聞の毎週木曜日に掲載される「動的平衡」という、福岡先生の科学系随筆は、科学系ではない森生にも大分読み易くて、面白い。
そこで突然ですが、1月14日付「旨いも辛いも かみ分ける」をまるまる転記してみます。

  気温が高いのもホット、コーヒーが熱いのもホット、タバスコが辛いのもホット。英語はなんて雑な言葉なんだろう。

  さて、基本五味というものがある。甘味、塩味、酸味、苦味、旨味。ここに辛味はない。
  その理由を明かすまえに、味覚をめぐるある蒙昧について触れておきたい。

  西洋世界は長い間、旨味という存在に気づかなかった。あまいか、しょっぱいか、すっぱいか、にがいか。
     それしか感じなかった。トマトがなぜソースになり、鶏ガラからどうして出汁がとれるか認識できなかった。

     トマトの果肉部、あるいは鶏ガラには大量のグルタミン酸が含まれている。タンパク質の主要な構成成分である。
  生命の存続にとって必須の栄養素のありかを探り当てるため、これを「旨い」と感じる生物が生き残った。
  舌の上に、甘、塩、酸、苦と対等に、グルタミン酸に対しても特異的な受容体(レセプター)が存在していることが明らかになってはじめて、
  旨味は基本五味の仲間入りを果たした。和食の国、日本人にとってはあまりにも自明のことだったのに。

  一方、辛味成分カプサイシンの受容体も発見された。なんとそれは温度を感知するのと同じものだった。
  辛さは味でなく熱感。辛いと熱いが同じホットなのはそれなりに一理あったのだ。
  雑だなんて言ってゴメンね。

如何ですか? 面白いでしょ。
今日の林住記は、福岡ハカセに代筆していただいたようなものです。
続きは明日。また来てネ。

   

       タバスコの画像は「yahoo 知恵袋」さまから、七味唐辛子は「和高スパイス」さまからお借りしてます。
       普通名詞はペッパーソースで、タバスコは商標だったんですね。知らなかった。

       160209


しくじった人へ

2016-02-08 | うわごと

階段を踏み外した人へは、優しい言葉をかけてあげよう。

ベッキーさんへ
  みんなは怒ったフリをして楽んだのだ。マスコミはマスごみ。狡いゲスよりも、もっといい男がいるはずさ。

甘利明センセイへ
  CIAに秘密を握られる前に、金銭授受が暴露されて良かった。まだ隠していることは全部吐き出して、ラクになろうね。

黒田晴彦日銀総裁へ
  辞めれば済む。次の椅子だってあるはずで落ち込むことはない。物価が2%上がらなくて、じじぃは助かってるんだよ。

清原和博番長へ
  廃人になる前に捕まって、良かったね。

160208


家庭の事情

2016-02-05 | うわごと

いかにも複雑な事情がありそうな白戸家である。
家族の記念写真を撮る僅かな時間も、ケータイを手放せない。

お父さんは白いおイヌさまだ。
十分以上に美しかった若尾文子お祖母さんは、若いツバメと手に手を取って、出奔したらしい。
このおイヌお父さんは、年がら年中威張り散らしていて、優しい樋口可南子お母さんが可哀想だ。

可南子お母さんはまだ入籍していない。
日に焼けた長男と色白娘のDNA鑑定は済んでるのだろうか。
この先、一家は莫大な遺産の相続で、きっと揉めるでしょうね。

一方の和風総本家は、ホワイト家のように乱れてはいないようだ。
子イヌの豆助を見れば、それが分かる。

あだしごとはさておき。

川崎市多摩川河川敷・中学1年生の惨殺事件。19歳・主犯・無職少年の裁判員裁判が結審した。
この事件、余りにも惨たらしく、痛ましく、TVで報道されると、チャンネルを替えていた。

被害者参加制度でこの裁判を見て来た中1少年の両親の意見陳述も、不愉快なものだった。
何故、わが子の変化を見逃していたのか。何故、夜遊びを制止できなかったのか。

母子家庭だと思っていたが、父親がいて、意見陳述をした。

我が子が殺された遠因は、両親の離婚または別居にあったのだろうに.......。
後悔は先に立たず、人を恨めまい。

19歳主犯少年の父親の陳述にも腹が立つ。
主犯少年の謝罪と反省は、弁護士の入れ知恵だろう。
両親も共犯者と見なければなるまい。


世の中、何が何でも子を作れと言っているようだ。
だが、子を産んではいけない男女がいる。

160205


あさの旦那さま

2016-02-04 | 重箱の隅

過労と酒で、五代友厚が死んだ。
大阪の女性たちは「五代ロス」状態だそうだが、
五代がいなくなって、森生じじぃは清々としている。



実はじじぃも「あさが来た」を欠かさず見ているけれど、
ドラマとしてヘンなところが多いですね。まるで電気紙芝居だ。
まずそこのところを指摘しておきます。

  1.五代は出身地・薩摩弁で呟くところを、やけに達者な発音(?)の英語で呟き、イヤミの極みだった。

  2.五代は最期までええかっこしぃ。重鎮感がまるで無く、あさがそれなりに老けてきたのに、若いままだった。

  3.五代の盟友・大久保利光はもじゃもじゃ髭が全く似合わず、滑稽だった。

以上は演技・扮装上の欠点だが、大道具もいい加減だ。

  3.大阪商人が集まる当時の大阪商工会議所が、築100年以上に見える。当時はもっとピカピカに新しかったはずだ。

  4.大阪きっての両替商加野屋が横丁にあるのはおかしい。大通りに堂々と店を構えるべきである。

そのほか、

  5.老舗の加野屋にしては主人一家と雇人、加野銀行従業員の躾が悪い。立ち聞き、盗み聞きが多過ぎる。

  6.福沢諭吉が武田鉄矢で、渋沢栄一が三宅裕司とはびっくりポンである。大番頭だった雁助の方がずっと貫録がある。

などとアラ探しはいくらでもできる。
しかし「9回転んでも10回は起き上がる」そうで、あさにどんな困難が襲い掛かっても「なぁに、また起き上がる」と安心して見ていられるのである

立春とはいえまだ酷く寒い朝が続く。
あさの獅子奮迅の働きを布団の中で、のほほんと見ているのが何よりですね。
豪邸に住み、働き者のあさがいる新次郎旦那が、つくずく羨ましい。

足付き紙飛行機の折り方は、.... あっ、どこかへ飛んでっちゃった。
探しておきますね。

160204


もやもや早春賦

2016-02-03 | 歌の翼に

2回目の歌声喫茶は、予想外に楽しかった。
今にも雪が降り出しそうな空模様のためか、集まったじじばばが前回より少なく、ゆったりと座れた所為だろう。

そして、アコーデオン伴奏兼歌唱指導をする和尚さんの、歌にまつわる薀蓄話が面白かった。

財務経理・総務・人事・秘書室を卒業したじじばばは、とにかく真面目。
リクエストする歌が古臭いという難点は今回も同様だった。

しかし和尚さん(幹事たちは導師と言ってた)はノリノリ。

和尚さんの薀蓄とマル秘情報のごく一部をお裾分けします。

・春よ来い
   童謡は日本独特の文化であり、一流の詩人と作曲家が数々の名曲を創りだした。
   来年度、世界文化遺産に登録される見込みです。確実です。

・芭蕉布
   沖縄で芭蕉布を織る職人は絶滅した。現在、八丈島に一人しかいない職人に、若い娘さん3人が弟子入りした。
   皆さんは永年勤続褒章として旦那様に芭蕉布をおねだりしましょ。1反100万円が最安値で通常500万円はしますが。

・春の小川
   現在、渋谷駅周辺で大規模再開発工事が進行中ですね。
   あそこに渋谷区は、暗渠にしてしまった渋谷川の清流を復活する計画です。長生きが楽しみですね。

・ステンカラージン・カチューシャ・トロイカ
   ロシア民謡に繰り返しが多いのは、吹雪の大雪原で、相互に生存確認をする必要があるからです。
   シベリアに抑留された日本兵たちは、猛吹雪の中で
歌い交わすソ連兵には、到底勝てないと思ったそうです。

・ろくでなし
   あ、みなさん、声が小さい。
   歌声喫茶は歌のヘタウマが問題ではありません。とにかく大声で歌いましょうね。

・港町13番地
   今、東京都港区虎ノ門に本社がある日本コロンビアは、かって横浜市の国鉄東神奈川駅前にあったんです。
   美空ひばりを世に出した頃の所番地が3番地でしたが、面白くもなんともないので「13番地」に変えました(*注1)

・高校三年生
   往時、新宿歌声喫茶業界一番のデカ声・上條恒彦さんの伴奏をしていたボクは、作曲した遠藤実先生の弟子でした。
   この歌は、本来ボクの持ち歌になるはずでしたが、先生はガラじゃないからと舟木一夫クンへ。
   もっともボクが歌ってたら、今頃は ............ 涙。

導師は鶯みたいいケンキョなお方だった。
しかし
問題は「早春賦」です。プロジェクターに映し出された歌詞が実に難解だったのだ。

   

   春は名のみの風の寒さや 谷の鶯歌は思へど
   時にはあらずと声も立てず 時にはあらずと声も立てず

   氷解け去り葦は角ぐむ さては時ぞと思ふあやにく
   今日もきのうも雪の空 今日もきのうも雪の空

   春と聞かねば知らでありしと 聞けば急がるる胸の思ひを
   いかにせよとのこの頃か いかにせよとのこの頃か

こんなに難解なのに、導師は文語体に慣れている所為か、全く解説してくれないんですね。

で、帰宅して、電子辞書で調べたら、つのぐむ・あやにくは分かった。
けれども、大意は分かるが細部が、特に最後の2行が、近頃の天気みたいにイマイチすっきりしないんですな。
まぁ「文語文は声を出して何度も読めば、自ずと腑に落ちる」という説もある。
なにはともあれ、大声で歌ってみましょうね。ハイッ。

             「早 春 賦」吉丸一昌作詞・中田章作曲(*注2)

【注1】森生が事実確認のためにウィキを調べてみると。
始めは川崎市川崎区「港町」にあった由。こちらの方が正しいのではあるまいか。

【注2】作曲した中田章は「雪の降る街を」で有名な日本のショパン・中田喜直のお父さんでした

円内写真は神奈川県立近代美術館鎌倉館の「葦はつのぐむ」です。
「あやにく」の意味は「生憎・あいにく」でした。

160203


わかって下さい、ね

2016-02-02 | 歌の翼に

全身おじいさんになってしまった今日この頃でも、森生は因幡晃の「わかって下さい」という歌が大好きである。
ご機嫌がいいときは鼻歌で「わかって下さい」と繰り返しているくらい好きだ。

  忘れたつもりでも 思い出すのね

  町で貴方に似た人を 見かけると

  ふりむいてしまう 悲しいけれど そこには愛は見えない

ね、いいでしょ?
女言葉のこの歌を、作詞作曲した因幡晃ご本人が歌っている。
繊細にして華麗。いい歳をして痺れているのでありますが........。

ある朝のこと.........

ぎょぎょぎょっ!!! 演奏会ばかりを集めた新聞広告頁に、怖~いおっさんが載っていた!
あらら、ななななんと、因幡晃さんじゃぁありませんか! ショショショック!!!!、でありますね。
そりゃぁ40年目の Anniversary ともなれば、昔のカンバセがサマ替わりするのは仕方がない。お互いさまのことだ。
でもなぁ.........。

で、ご同輩にも見て頂くために、新聞広告をスキャンしてみた。どうもぼやけている。そこでネットでこのコンサート広告を探し出した。
が、そこでの因幡さんにも、森生は顔を背けてしまう。悲しいけれど、より一層怖いのだった。

小林旭クンだって、ドカンとガンバッテル。因幡さんもコンサートを2000円くらいで、どんどんやって欲しい。
せこせこ倹約なんかしてないで、著名な美容家のIKKOさんに、メークとコスチュームを相談して欲しい。
広告に載せる写真くらいは.........。ねぇ。

             わ かっ て 下 さ い ねっ。

 

半世紀前の因幡晃さんです▲ 人生には、見ない方が良かったことがあるんですねぇ。

【40th Anniversary 因幡晃アコースティックコンサート】 3月12日17:00開演・日本橋三井ホール・全席指定税込み6500円

160202


落雪

2016-02-01 | 高麗便り

雪が降った日から10日も過ぎて、とうとう屋根の雪が滑り落ち、苦労して除雪し乾いていた駐車場に、また雪がどっさりと積もった。
この雪が自分の家の屋根の雪なら、溜め息をつくしかないが、駐車場に落ちた雪は全部隣のクソばばぁの家の屋根の雪だ。
アタマがカッカとするのは当然だろ。

寒い日が続いたが、他の家の屋根の雪は殆ど融けていた。たが、ばばぁの家の屋根は傾斜が緩いので大量に残っていた。
その雪が二日続いた暖かい日射しに緩み、一斉に滑り落ちてきたのである。

一昨年の大雪とは異なり、10日前の雪は10センチくらいしか積もらなかった。
落ちる前に屋根で融けるものと思っていたら、クソばばぁがやってきて、車をどけてくれ、庭を歩かないでくれと言った。
代わりの駐車場は、ばばぁの負担で安全な場所を借り上げる、とも言った。

一昨年の喧嘩を覚えていての申し出に免じ、森生は駐車場の借り上げは辞退。暫くの間違法駐車になるけれど、表通りに車を停めることにした。

ところが、10日過ぎても雪は屋根の上だ。
森生は長期間違法駐車にやきもきし始めた。そしてついに雪が滑り落ちたのである。

この10日間、クソばばぁは知らん顔だった。
また、隣家に大量の雪を滑り落としても、平気の平左である。
普通なら「ご迷惑をおかけしてすみません」と、とらやの羊羹1棹付きで謝るか、駐車場に落ちた雪を取り除くだろう。

近所づきあいを知らない愚かなばばぁを「クソばばぁ」などと罵るのは誠に「クソじじぃ」である。
甘利さんじゃないけれど、品格に関わることだ。
だけどクソじじぃは、仕返しをどうするか、いま、氷のヤイバを研いでいるところだ。

【参考過去記事】 ガマンガマンの「落雪対策」と、怒りバクハツ「雪崩に激怒」もどうぞ。

160201