取締役が取締役を辞める場合、退任、解任、辞任の違いがある。
退任・・任期を全うし辞める。
解任・・任期中ではあるが、不都合な行為などがあり、取締役会の多数決で辞めさせる。
辞任・・任期中ではあるが、本人の都合により辞める。
森生がちっぽけな会社の管理を任されていた頃、親会社の人事異動のとばっちりで、取締役が入れ替わった。
その届け出を法務局にしたときに、窓口氏が以上のように教えてくれ、添付する取締役会議事録を書き直した記憶がある。
3月8日付け朝日新聞朝刊によると、JR北海道の会長と社長が交代するそうだ。
この人事は、JR北海道の度重なる事故と不祥事に対し、株主である国(国交省)が大鉈を振った結果とか。
ところが記事の中では、
野島誠社長と小池明夫会長を引責辞任させ.......
野島社長、小池会長の責任は重く、退任してもらう」。太田昭宏国土交通相は7日の閣議後会見で.......
と、辞任、退任とごちゃ混ぜにしている。
同じ記事の中では、
わずか3年間で社長の交代は3回目となる「異例の事態」。
ともあるので、どう取り繕っても「解任」だろうね。
事の重大さから見れば、もし本当に「辞任・退任」扱いだったら、国交省が振るったのは果物ナイフ程度のもので、甘い甘い。
このほかにも、何時もはっきり書き分けないのが「収入」と「所得」である。
ご同輩の「(年金などの)所得が000000円」などと書かれた記事を読むと、妬ましさ半分でカッカとするのである。
記者諸君は、自分で確定申告なぞしたことがないので、知らないのだ。
正確に書き分けてほしい。
140310