林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

天才続々団地

2009-07-23 | 高麗便り

ヨソもんからは「買物難民団地」だの「限界団地」だのと嗤われているけれど、本当のところ、この町は「天才続々団地」なのダッ。阿漕な不動産屋による「人災団地」ではあるが.......。

来週の土曜日は夏祭りだ、そうだ。
川越やお宅サマの町の夏祭りに較べると、......いささかウナ垂れるキボです。

でも子どもたちは嬉しいのだ。絵を描く手が踊ってしまうのだ。
来週からは、なんとか「本当の梅雨明け」になればいいんだが..........。

だけど大きくなると、だんだんフツーの人になるのは、どういうワケ?



エヴァンゲリオン

2009-07-22 | 高麗便り

           

サイタマには青空が無い。
ヨコハマでは大蜘蛛がのし歩き、オダイバではガンダムが立ちはだかってる。
いいなぁ。

梅雨が明けたはずなのに、毎日じめじめじとじとなめくじ日和。
エヴァンゲリオンは狭いところで、切歯扼腕。

雨の日はしょうがない、パチンコでもやるか。


現状視察報告

2009-07-22 | 高麗便り


新しいスーパーに向って車を走らせていたら、国道の路肩に場違いな紳士たちがいた。
この暑いのに背広を着ているのは、間違いなく買物難民団地に住む市議先生だった。
全然気にしてなかったのに報道されたので、視察に来られたのだろう。
お供が市職員だったらエライし、国道関係のお役人だったら上出来。拍手しよう。

先生はご高齢。「永年勤続」と「提案力」を売り物にして、最下位当選ながら議会では輪番制で要職におられる。
どんな提案をして下さるか、だけどご無理なさらないよう、お不動さんに祈ります。


もう一人の先生はどうされてるのだろう、とブログを覗いた。
「スーパー跡で楽しい朝市したいなぁ」、という以外には、耳が遠い森生には何にも聞こえてこない。「近くのスーパー会長に出店を断られました」、ではねぇ。

いまは衆院選挙に忙しいのだろうが、足元見詰めて道を付けないと、そのまんま行き止まりになるかも。若先生こそ知恵を出して下さいね、知恵を。


隣の団地の先生は宅配「夢創造倶楽部」パンフで、こっちの団地を「限界団地」、と暗につぶやいて、何やら得意そうだ。
ふんっ、お宅だって「準限界集落」じゃないか。郵便局も市役所出張所も無く、温泉計画はぽしゃっちゃったじゃないかぇ。

煩いだけでゼンゼン団結しない新住民は、市役所に敬遠され、無視されている。
新住民は老若男女、力を合わせましょうね。
じみんみんしゅじみんじゅげむ先生もね。

「・・石材店」看板そばに「飯能広域斎場」あり。
「交通安全心願成就」は台滝不動尊へ。車中遥拝可能。
団地は所謂「買物難民限界坂道階段団地」風景。
以上、決死の撮影でした。ふう....。


夏来にけらズ

2009-07-21 | あらら!

・・・梅雨過ぎず夏来にけらズ首折れの 傘忘れてる誰か持ってけ・・・

                                    森生天脳

                              シミダレ、ちっとも止みませんなぁ.....。


もぐら叩き

2009-07-21 | 高麗便り

ペットボトルの再利用。 

風でペットボトルがくるくる回る。
その振動が地下に伝わり、モグラが寄り付かなくなる、と。

水を入れたペットボトルは、猫除け効果が無く、見かけなくなった。
モグラ除けは有効らしく、あちこちの畑にある。

作り方は「ペットボトルでかざぐるま」さんをどうぞ。
写真のものより簡単に出来るそうです。


右往左往

2009-07-21 | 床屋放談

滑り落ちるのを恐れる自民党センセイの右往左往は見苦しい。
麻生降ろしに走った腰抜けドモは全員落選させよう。小泉チルドレンも、二世三世も、酔っ払いも、絆創膏も、美しい世界も.......。それから、ご当人も、ね。

とすると民主党が圧勝.....、もマズイ。物事はほどほどがいい。両方とも似たもの同士。圧倒的多数は驕り昂ぶりの基。危ない危ない。

共産党がもっと議席を伸ばして欲しいが、小選挙区制では無理らしい。
比例代表というよく分からない制度が並存しているが、期待できる候補者がいない場合、減点投票制度があればいい。

マスコミは政党の悪口専門。本当はマスコミや選挙民の程度が低いのだ。
衆院選前哨戦として関心が高かった都議選の投票率は54%。これで関心が高い、と言えるのか。
05年郵政選挙は小選挙区67%。今度はどのくらいになるのだろうか。


図は「インドリ・インドリ」。「へんないきもの」(バジリコ刊)から。
最貧国マダカスカル島に棲む原猿。絶滅危惧種。
縄張り主張のため一斉に大音声で叫ぶ。
木から木へ10mも跳べる、とか。
祝日なのに、買物難民団地の公園には誰もいなかったので、借りてきました。


日食

2009-07-20 | 遠い雲



  

皆既日食は小学生の頃見たが、何年生だったろうか。
ただ、カンカン照りの日だった、と覚えている。日食が始まり、あたりが暗く涼しくなると、怖いような嬉しいような不思議な気がしたことも。

先生から、あと何十年か見られないからよく見ておくように、但し、直に見ると目が潰れるので注意すること、と言われた。
詳しい年数は、そんなに歳をとれるんだろうか、と思っていたので覚えなかった。

あの頃は日食眼鏡どころか食うものが無かった。だから誰もが日食眼鏡は自分で作った。

作り方は簡単。
平らな透明硝子のカケラを蝋燭の炎の上にかざし、煤を付けるだけ。
これで充分に皆既日食が見られた。

新聞を読むと、自家製煤硝子は危険で、日食を見るためには専用の眼鏡が必要、と書いている。
そうかな、誰も何ともなかったぞ。

明日はいよいよ「日食」だそうだ。
ネットで日食眼鏡を探してみたら殆ど売り切れ。上図3点がまだ販売中である。

だが、しかるべきところからお墨付きを貰ったこの中にも、不良品があるのでご用心。全く油断ならないご時世であり、こんなもの手作り煤硝子でいい、と思うが..........。

あの頃の空は、今よりずっと濃い青空だった。黒く見えるほど青かった。
食うや食わずだったが、暑さなんか屁の河童だった。

昔、日食は「日蝕」だった、と記憶してますが.....。


4年目

2009-07-18 | じゃじゃ馬馴らし

 

「林住記」が既に4年目に入っていることに気が付いた。思えばよく続けたものである。
誰も褒めてくれないから、自分で「自分を褒めてあげたい」。

       

過去の記事を読み直すと、かなり木っ端図化椎。
かといって削除するのもなぁ。ま、自己リンクした記事以外は読まないで下さいね。

       

「林住記」は文章が長過ぎる。だが、怨み辛みの多い人生だし、お年寄りはくどいノダ。
代わりに右側にあるいろんなおまけ情報を削除したい。
ブログ会社のお知らせはダメだろうから、「過去の記事」欄だけでも1年分くらいに短縮したい。一体どうしたらいいんだろうか?


物忘れ

2009-07-18 | じゃじゃ馬馴らし

 

三谷幸喜さんが朝日夕刊連載随筆「ありふれた生活」(464回)で、年をとったので体力が無くなった上に記憶力が低下した、と書いている。
三谷さんもだんだんこっちに近付いていて、嬉しいことです。

       

三谷さんちのポン酢醤油は神出鬼没だそうだ。
つまり、使うときには置き場所を忘れ、使いかけがあったことも忘れ、新しいポン酢醤油を買ってしまうので、いつも使いかけが2~3本ある、とか。

また、既に書いたことのある随筆をまた書いてしまい編集者に指摘されることが増えてきたそうだ。
464回目も以前書いたような気がするので確認したら、「似たような話を2年半前に書いていました。ショック」と書いている。

       

三谷さんは森生より2回りは若く、連載回数は464回でしかなく、専門の文筆業者だ。
だったら「林住記」はいい加減でいいじゃないか。
この頃暑くて出歩かず、ネタ不足。
開き直って、同じ話や画像を再利用しますからね

「え」は和田誠さん。随筆挿絵から。
上の頁に載せた森生の総天然色肖像画は、ゴーギャン氏に描いて頂きました


神話のすすめ

2009-07-18 | 床屋放談

            

そういうワケで日本の神話は面白い。
ところが森生は、子どもの頃戦争に負け、アメリカの深慮遠謀で日本神話を教わらなかった。

 ・神話は荒唐無稽デアル。
 ・神さまたちは精神的に不安定で、醜く、性風俗は紊乱している。子どもにはどうも。

等々クソマジメな意見もあったのだろう。
だが今どきの子どもは、オトナ世界のどろどろ・ぐちゃぐちゃはとっくにご存知。神々さまたちのスキャンダルなんか屁の河童。

            

モンカ省は、小学生から週1時間の英語教育を始める。そんなことで英会話が達者になるモンカ。
焦る親たちはLとRを正しく発音するために、幼児を英会話漬けにする騒ぎ、とか。

それで英会話が出来る人が少しは増えるかも知れない。
しかし日本の神話も宮崎県も知らず、自分の意見は持たずただひたすらガイジンの言い分を承るだけのヤカラが増えるだけだろうね。

子どもたちには英会話より、日本の神話を教えなければならない。

だからNHKさま、朝っぱらから発情している「ぜんまいざむらい」の代わりに、日本の神話アニメを放送して下さい。

いま発売中のサライ15号は、「出雲神話謎解きの旅」特集です▼。絵は出雲大社所蔵の「国譲り」を使いました。
内容はまだ読んでません。先に読むと記事3本書き換えないといけないかもしれませんからね。

090718


誰も寝てはならぬ

2009-07-17 | 歌の翼に

   

   この人がサラ・ブライトマン嬢なら相当濃くケバい。
   だがその美声はさながら天から降ってくる女神の声である。
   「誰も寝てはならぬ」は荒川静香さんが、たおやかに舞った時のBGM(のはず)だ。

紀伊国屋で立ち読みしていた時、隣の山野楽器から「アベ・マリア」が聞こえてきて、耳がハンダ付けになった。
買おうとしてた文庫本は止め、清水の舞台から飛び降りて、このCD「アマルフィ」を買ってしまった。

夜も更けて、サラの声に聴き惚れていると、とても寝てらんない。
ウソだと思うなら、アマゾンを試聴してみてね。


古事記つまみ食い

2009-07-17 | 床屋放談

艦長さんの本は刺激的だった。そして日本の神話について、あまりにも無知だったことに今頃気付かされた。
それで、かすかに覚えていた神さまや場所や出来事を、艦長さんが出版した本や電子辞書やネットでつまみ食いをしてみた。

クダラナイ妄想的理解かもしれないが、とりあえず分ったことが幾つかある。例えば順番はごちゃごちゃに、

 ・ジンム天皇130歳、は現在の1年を、当時は春秋暦2年で数えたからだ。
  つまり今風に数えれば65歳で亡くなられたのだ。

 ・海サチヒコと山サチヒコの仲違いは深刻な家督争いだった。
  末っ子ヤマサチは色仕掛けで網元の娘と懇ろになり、舅を味方にし、兄ウミサチ
  を倒したやり手だった。

 ・オオクニヌシは乱暴狼藉者スサノオの子。イズモからやがて山陰九州地方を支配
  した。新興ジンムからアマテラスの正統は自分だから全部返せ、と言われ、領土
  返上の見返りに、六本木ヒルズのようなイズモマンションを造らせた。

 ・天孫降臨の地はタカチホの峰ではなく、本当はサガ県マエバル市だった。
  明治政府=カゴシマ派は、学者を総動員して我田引水、タカチホとした。
  それでもサクラ島にしなかったのは、流石に気が引けたからだ。
  
 ・あの頃のエライ人はみんな「神」にした。エライ人=上(かみ)さま=神さま、だ。
  天皇家のご先祖は天下ったから「天つ神」、地元先住の有力者は「国つ神」、とサ 
  ベツした。ヒガシコクバルは「国つ神」.....って言うのは買い被りかな。

等々である。
これらを断片的に調べていると、天孫降臨地を奪われた佐賀藩は勤皇派ではなく佐幕派だったのか、などと新しいギモンが幾らでも湧いてくる。
電子辞書やネット上のコトバをまた電子辞書で調べたりして、一日くらいはあっという間に過ぎてしまう。

艦長さんは記紀に則り真実を求め、その成果を出版した。
凡人森生には記紀探求は、暇潰しとアタマの体操に大いに役立つのだった。

耳学問ですが、「クダラナイ」は「百済じゃないからクダラナイ」という意味だそうで。
初期平安王朝は百済系がハバを利かしていたそうで。

写真は吉野ヶ里遺跡。
独立行政法人情報処理推進機構の「教育用画像素材集サイト」から。


小島喜八郎遺作展

2009-07-16 | 色めがね

 

会場はホッとする涼しさだった。静かで落ち着けた。
人気の小品水彩風景画は無く、大作中心の遺作展である。
抽象画家である娘さんたちが選んだそうだ。

部屋は大きく分けて3部屋。
初期の「草」連作、しわくちゃにした紙の上に人物や飯能の町並みを描いたシュールリアリズム「紙」の連作と抽象画、そして晩年の「風」連作が展示されている。

先ず入口正面の大作「草 夏」に目を奪われる。(1)
どこにもある普通の叢を切り取り、小島先生の超絶技巧で画面に写し取っている。
草の大作群に囲まれると、草いきれ、虫の音、ザワザワという風の声が聞こえてくる。

 「草の一日」

次の部屋の抽象画や、先生が一時期集中したシュールリアリズム画の連作は、実は好みではない。

 「モノカゲ」

しかし、紙の質感が巧く描かれ、不思議な立体感が表れてくる作品群だ。
ここでは鮮やかな色彩の「作品モン」がいい、と思った▼。

 「作品 モン」

「風」連作は樹間や花畑を吹く風を描いている。
風の通った跡は波打ち、渦を巻く。鮮やかな花々は風と一体化して、シュールな雰囲気がある。あくまでも明るく爽やかだ▼

 「9月の庭にて」

この部屋の「草 冬」が圧倒的な存在感だ。
土手の枯葦に積もった雪が融けている情景を切り取った横長大型画面である。(2)
油彩画だが淡彩であり、一方に倒れこんだ葦群は凍った音楽のようで、宗教画の雰囲気があった。

最後の小部屋には未完成の遺作があった。
背丈を優に超える、灰色に塗りこめた大型カンバスの上部1割程度に細密な叢が描かれている。最期まで創作意欲を持ち続けられたわけで、今更ながら急逝が惜しまれる。
先生は紙、風を経て、始めの「草」に回帰しようとしたのだろうか。

夫人と娘さんによると、アトリエには未発表の油彩画が多くあるそうだ。
娘さんは、「抽象画や紙連作などを引き取り、常時展示して欲しいが....」.、仰っている。
何しろ画面が大きく、緊張を強いられる抽象画だ。また残念ながら全国的に有名な先生ではない。ここは飯能市の出番ではあるまいか。

 「夏の宮沢湖」

個展では即完売してしまう未発表の小品水彩風景画も数十点ある、とか。
懇意な方から頼まれて、特に描いたものだが、その方が亡くなってしまい手許に残してあったそうだ。先生にはそういう誠実さがあった。
水彩画の方は、アトリエに押しかけてでも見てみたい。

卒倒しそうな暑さの中、行った甲斐があった。
              

・遺作展会場 埼玉県立近代美術館
・会期 7月14日~7月20日(日)
・入館料 無料

以上の画像は本遺作展栞から転写させて頂きました。
水彩風景画は絵葉書で本展には出品していません。
なお、素人コンデジ写真で、「草 夏」(1)と「草 冬」(2)を下に載せましたが.....


上2点とも、キャンバス 油彩 182cm×455cm です。