坂道を戻りわが町へ。
すでに夕暮れ。余計なモノは薄闇に隠れ、一瞬の彩り。
・ 見渡せば花ももみじもこき混ぜて 高麗の苫屋の秋の夕暮れ ・
........ 猫額亭森麿
081119
坂道を戻りわが町へ。
すでに夕暮れ。余計なモノは薄闇に隠れ、一瞬の彩り。
・ 見渡せば花ももみじもこき混ぜて 高麗の苫屋の秋の夕暮れ ・
........ 猫額亭森麿
081119
明日からは凄寒になるそうだ。予報士多数が言っている。
実はまだ股引を穿いてない。
もう無理なんじゃないか、と思う人生の黄昏。
麻生ごころと秋の空と言うけれど、ニッポンは確実に冬に向かっている。
冬立ちぬ いざ生きめやも
「いざ生きめやも」の意味は、「My Book My Life」さんをどうぞ。
豪邸も風雅な庵もないわが町。
ではあるが、町内にも秋はあるのダ。これは大いに自慢したい。
ところだが、写真に撮ってお見せしようとすると、これがまた難しい。
必ず電柱と、蜘蛛の巣よりも多く張り巡らした電線が非常にジャマなのダ。
それに最近では、市が殆どの街路樹を棒杭にしてしまった。
以上のような残念無念な場所が多く、自慢できる場所はあまり無い。
マクロ撮影ならいくらでもあるが、生憎手持ちのコンデジは肝心の被写体はぼんやり、背景はくっきりだ。そういう訳で、あっという間にやって来た町内の秋のいくつかです。
桜の時期はオチオチしてらんない、と嘆いた先輩がいたようだが、現在の森男も同様で、これから秋を探しに外出します。アタフタ.....。
・・・ひさかたの光のどけき秋の日に しず心なく葉っぱ散るらむ・・・
猫額亭森麿
国道を走るトラックが、軒先を引っ掛けるようなお堂に、お不動さんは鎮座まします。
家内安全、厄除祈願、身体健全、商売繁昌、合格祈願、等ほか合計20件。
極楽往生以外、全ての願いを叶えて下さる有難いお不動さんだ。
但し地獄の沙汰もカネ次第につき、1件100円です。
勤めている頃、終電車が出てしまった後、タクシーでこの脇を通ったものだ。
そんな時間にもお参りする人を何度も見た。
余程効き目があるのだ。
も少し煤けたら、もっと願い事を聞いてくれるだろうに。
遠くに住んでる方々、「林住記」を代わりに毎日拝んで下さいね。
お賽銭は頂きませんよ。
時間を変えて、朝一で山に登った。見知らぬ三老人が声高に話してた。
聞くともなしに聞いていたら......。
一人が、明日入院、あさって癌摘出手術らしい。
一人が、「俺、簡単だったぞ、平気平気」と言った。
もう一人は、「俺は2回切ったけど、ほれこのとおりここにいる」と言った。
後から一人上ってきた。
みんな、「おうおう暫くだぁなあ、どうしたい?」
「2ヶ月前に、癌でハラ切ってな。」
と、まるで虫歯を抜いたみたいだ。
明日入院する一人以外は、頗る付きの元気元気な癌自慢。
ところで。
あれから毎日山に登っているが、親しくなった人たちにはまだ逢わない。
やはり、風になったのか。
小学生たちがガヤガヤワイワイ上がってきた。
老人たちは山頂を明け渡した。
「きよしとこの夜」にちょっと顔を出す芸人が、アズマックスこと東貴博くんだった。
滑舌が頗る良く、大勢の出演者を巧みに捌き、緩急自在。品良く笑わせる。
若いのに間の取り方が上手いのもいい。
清水ミチコさんがブログで東貴博くんの本を褒めていた。
ミチコさんは信用出来る人だ。早速買って読んだ。
「ニセ坊ちゃん」(幻冬舎)である。
東貴博くんは、あの東八郎の次男坊だったのだ。
八郎はもっさりしていて、サイタマ県の出身者かと思っていたが、浅草生まれの浅草育ちだった。だから貴博くんもそう。
内容は、プロローグから始まり、5章まであり、エピローグでお終い。
書き下ろしの自伝的小説なんだそうだ。
パパはおバカな喜劇人。そのため、友だちからは「お前のオヤジってバカだよなぁ」とからかわれ続けていた。とても口惜しかった。
だけど、貴博くんは家族のために、仕事でバカやってるパパをよ~く分っていて、パパが大好きだ。
浅草の街を友だちと遊びまわり、ちょっと悪さをし、高校時代に少しグレるけど、パパが死ぬまで、いや死んでからも尊敬していて、気持ちがいい。
文章は明瞭快活。TVの貴博君そのままである。
暖かい家族や、結構厳しい友だちに囲まれて、浅草の小中高校を卒業した。
遊んでばかりいるが、努力をすれば成績が上がる貴博くんだった。
そして、大学に進学させたかった小卒パパに逆らって芸能界に入るまでを書いている。
すらすらっと読めて、実は情愛が深く、ホロリとさせられる。
ほのぼのする青春物語だった。
こりゃぁ大物になるぞ。
腰巻の宣伝文句▼(読後感は下のとおりでした)
昭和の浅草、大好きなパパ 僕を育ててくれた かくもおかしき日々
笑って、泣いて、じわりと胸が熱くなる 昭和の名コメディアン、東八郎とその息子の物語
父の誇りを取り戻すために奮闘する少年の姿をイキイキと描いた、
忘れがたい家族の記憶。
「酉の市」氏原忠夫画
2週間前、灯油18リッターは1860円だったはずだ。
確か、去年より高かったので買わなかった。
それが昨夜は1480円だ。呼び止めて9リットル買った。
これ、円高と不景気の余得。
まだ下がるだろう。
その日まで、役に立たない森男は寝てるにかぎる。
果報は寝て待て、と言うではないか。
おお、さぶぅ。
太郎漫画はアラ筋をハンザツに変更し、ミゾーユーなシッチャカメッチャカだ。
金融サミットへ10兆円手土産に持ってったが、サルコジにしてやられるのだろう。
それともブッシュとラブミーテンダーかな。
前の二人をフシューして、酒の勢いでボッチャンと放り出すだろうよ。
ヨーサイはメンドクセーからチホーブンケンだい、とか。
かといって、剛腕一郎もアブナイ。
勝っても負けても、いつ倒れるか、分ったもんじゃない。
鉄腕アトムよ待ってるぜ。
あのークドイんですが用語解説▼
ミゾーユー=未曾有 ハンザツ=頻繁 フシュー=踏襲 チホーブンケン=痴呆分権
あとはバカバカしいから省略
近頃のペットブーム、異常、と思う。
人間のくせに犬猫に癒される、和む、とは情けない。
有限の資源や食料を犬猫はどれだけ消費しているのか。
誰か試算してみて下さい。
ペットを溺愛している者に、温暖化とか、CO-2、とか言う資格は無い。
と言うのも、近所の血統正しきお犬さまが、森男の顔を見ると唸るからだ。
どうせ服装はお前よりは安物だし、カレー臭するもんな。
人種差別すんな、ヤイ。なついてくれるなら赦してやる。
(ほんとは、吠えないでね)
天気がいいので早く起きた。
昼飯をすませたら、眠くなった。
毛布にくるまって横になったら、本格的に眠ってしまった。
目が醒めたら、夕方だった。
窓の外の景色が朝方のように見えた。
とっくに忘れてしまったが、多分赤ちゃんの気分だ。
一日を二日にしたようなトクした気持ち。
夢を見れば、3倍だ。
刈込鋏の刃が大分こぼれてしまった。2000円もしなかった安物だから仕方ない。
12000円の施しを頂いたら、新しい刈込鋏を買おうかと思う。
実にオメデタイことだ。
太郎クンは年収300万でも3000万でも、高額所得と思う人は思う、とノタマウ。
そして辞退しろ、と言う。
ロッポンギヒルズ住人は3250万以上を高額所得者、という意見の由。
そして、12000円は辞退しないで全員受け取る、とか。
結構結構。
ああでもない、こうでもない、とヨロンやセンセたちはカマビスシイ。
で結局、マンガ頭の太郎クンはムズカシイコト投げ出しちゃった。
2兆円もあるなら、オブチユーコ少子化大臣に、預けちゃえばいい、とひそかに思うが、どっかへ行っちゃってるので、どうせ厄人たちが遊興費に使うだろう。
先々のことは現役が考えればいいさ。
明日のことを思い煩うことナカレ
っちゅうもんだ。
鋏を買うなんてゼイタクする森男は、とりあえず、高額所得者だぃ。
消費してやる、喜べタロー。
刈込鋏は本格職人仕様っちゅうものが6000円弱。
残りは大戸屋で鯛の塩焼定食でも食おう。そんなゼイタクなもの無い? あっそう。
刈込鋏売場が、なんか、千羽鶴に見えてきたぞ。(汗)
早くバラマイテくれ。
なに、来年の選挙前、だと? クビ切ってやれ。
あ~めん。
「明日のことを...........」は新約聖書マタイ福音書第6章に書いてある由。
小渕優子先生のHP、天下泰平を楽しめますよ。お暇ならどうぞ。
また多峰主山に上り始めた。
何としても5㎏は減らしたいカラダ。
平日の山頂は新しい老人ばかりだ。
いつも来ていて、夏が来る前に親しくなった人たちには、まだ逢っていない。
この夏の猛暑で、もっと高いところに上ったとしたら......。
風が冷たいのはそのせい?
近くの尾根にある御嶽八幡の祠や、寶篋印塔に手を合わせて廻った。
初冬の夕暮れは早い。
誰か来てるかもしれない、ともう一度、頂上を目指した。
この時間になると、山道で人には逢わない。
そろそろ猪が出歩く時間だ。藪の中でガサッと音がするとギヨッとする。
頂上に見知らぬ老人が一人。秩父の山並を眺めていた。
秩父盆地は紅葉が始まっていたが、この辺の山々はまだそれほど目立たない。
町には秋が溢れて来たのに。
▲上7枚は5日前のもの。▼下は昨日の写真です。
西武電車が秩父鉄道の線路に入ると、線路際に高価なカメラを構えた人が大勢いた。
なんか偉くなったような気がして、窓を開けて手を降るのが礼儀かも、と思った。
だが、寒いので止めておいた。
縁側展から三峰口駅に戻って来ると蒸気機関車が入っていて、人だかりが出来ていた。
なんだ、お相手はこれだったのか。
黒い鉄の塊りはまるで獣のように息をしている。そばに寄ると、コワイ位の迫力だ。
少しナマメカシクも感じる。溜息ついたりして、要するにエロコワイのだ。
おじさんたちはいつまでもまとわり付いていた。
C58とあるからシゴハチと呼ぶそうだ。八っあん、熊さんでは可哀相だが......。
係りの人たちがシゴハチのご機嫌を伺っていた。
着いた時には先頭の紋章が「パレオ号」だったが、帰る時は「オレンジ号」になっていた。
秩父鉄道はSLを2両も持ってるように見えるが、実は1両ですからね。
上から2番目の左から西武電車、パレオエキスプレス客車、JR京浜東北線?
パレオの客車は気品のある外観です。
写真の左側に「秩父鉄道車両公園」があります。
実はこの日の朝、NHK「小さな旅」でこのSLを放送しました。それで秩父へ行ったわけです。
サワリは秩父鉄道のHPから視聴して下さいね。HPの画面の左下です。
秩父鉄道のHPもお薦めです。
上の3枚はNHKと秩父鉄道から拝借しました。
あ、それから、妹分のシゴロク嬢は「アカチバラチ」さんちをどうぞ。
秩父鉄道終点の三峰口駅から徒歩10分くらいのところに贄川宿がある。
「縁側展」をやっていると聞いて行ってみた。
「縁側展」とは民家の縁側に、秩父盆地在住の画家・書家・写真家・工芸作家の作品を展示する展覧会である。
作品は、..............。頭に「日曜」が付くので、失礼ながらそれほどのモノではない。
でも、こういう催しは面白いし、尊い行為である。
この地に住む主婦の発案で始めたそうで、19回も続けるとは大したものだ。
凍える寒さだったが、贄川宿は結構賑わっていて、ウキウキさせられた。
野菜や手芸品の売店があったり、あちこちの民家で簡単な飲食が出来る。すべてが住民の手作りのようだ。
白菜の漬物の接待は嬉しく、お茶で心も身体も温まった。
それにしても、縁側展を開いている家々の補修の仕方が無神経で残念である。
構造は昔のままに残っているのだから、新建材やアルミの建具をなるべく目立たないようにして欲しい。
やりようによっては馬篭や妻籠宿のようになるだろう。
この辺りは見どころが多い。日曜画家や写真家の聖地に仕立てられる。
秩父鉄道が応援したらいい、と思った。
絵葉書は笠原正夫さんが描いた「贄川宿から武甲山を望む」で、手前の家並みが贄川宿です。
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