家にいると、巾着田から、「対策本部から、迷子の..........」なんていう騒音。
巾着田の無残な風景を見ると、目が腐るから、聖天院・高麗神社の前を走り抜けて、東松山へ向かった。
開け放った窓からは秋の風。天あくまでも高く、爽快爽快。
鳩山辺りで、猛スピードで追いかけてきた派手なスポーツカーが、信号待ちで止まった森男の車の隣に付けて、
「よう、オッサンよう、東松山へはどっちだべさ」。
ムッとしたオッサンは、無言で、てんで違う方向を指差した。
ヤツは信号が赤なのに、猛然と発進。
ドブに突っ込んだか、地団駄ふんだろう。ザマァみやがれ。爽快爽快。
今日は[森林公園]の活動日。といっても作業じゃなく、山野草観察会だ。ルンルン。
身体がラクな上、お母さんたちが多いからおやつがご相伴できるかもしれない。
集まったのは約20人。山野草クラブの婦人たちが多く、雑木林クラブからは、森男と数人しか。
大体、雑木林の連中は、山野草の皆さんを軟弱と看做して、軽んじている。
今日だって、恐らく奥方にせっつかれて、巾着田へ彼岸花見にいったんだろうよ。
いや、良かった、良かった。
観察会は20人位が最適規模。先生の話がよく聞こえ、先生のそばによって手許を見たり、直接質問も出来る。
先生は、熊谷市在住の太田泰弘氏。80歳でありながら、どう見ても森男とそう差はないお元気さ。
先生のご説明の詳しさ、楽しさ、分かり易さは最高で、あちこちから引っ張り凧の人気者だそうだ。
歳とってる暇が無いのだ。
お話しは、品種の違いの見分け方から始まって、原産地、薬効、調理法、民俗、万葉集、遊びおおにまで及んだ。
公園職員の話では、辞典や図鑑以上に踏み込んだ内容だそうだ。
説明のあった山野草は以下のとおり。
オトコエシ、アレチヌスビトハギ、イノコヅチ、ヤマトリカブト、ハエトリソウ、ヤマジノホトトギス、ヤハズソウ、シモバシラ、レイジンソウ、サワヒヨドリ、チチコグサ、コセンダケ、センブリ、ウマノスズクサ、アメリカヤマゴボウ、ツユクサ、ノコンギク、ヒメキンミズヒキ、ヨメナ、ムコナ、センボンヤリ、ツリガネニンジン、サジガンクビソウ、ナンバンギセル、ガガイモ、トダシバ、カシワバハグマ、サワヒヨドリ、ベニハナボロギク、アブラススキ、ヤナギタデ、イノコヅチ...............。
軽く100種は越えたろう。森男は通例こういう場合、メモはとらず、全部聴き取るように努める。
しかし、普段は我が家の周りで、名も知らないまま踏みつけている「雑草」が、よく見れば小さく綺麗な花や実を付けてるのだ。
片っ端から名前だけ、説明資料の空欄にメモした。
上記の数倍はあるが、今日は草臥れたから以下省略して、後日ネットで検索して、知識にしようと思う。
ところで、山野草の表記を慣例に従い、カタカナで書いた。
どうです? 楊枝箱をひっくり返したようでしょう。だから、漢字で書くべきなんです。
これでは単なる記号で、来歴も生育環境も花姿も想起出来ない。
先生のお話しを聞いて、気付いた事。
センブリ・オオバコ・ゲンノショウコ・ツユクサ・ドクダミなど、漢方薬や生薬の原料になるのだ。
森男だって以前から知ってはいたが、まさか養毛剤や毒薬まで取れるとは思わなかった。
ボランティアやってる暇があったら、袋持ってきて、摘み草やってる方が儲かるんだ。
四国には「葉っぱビジネス」を開始して、60、70代のお婆さんたちが年収4~500万稼いでるんだ。
愚図愚図しておれないぞ。
スベリヒユは、どの製薬会社の痒み止めよりも効くという。
金鳥の「(銀座へ)お出かけカトリス」なんか、今日も林の中で、全く効かない。
明日からこれを使えばいいんだと思った。我が家の庭にはいくらでもある!
今日来なかった雑木林クラブの連中に、差がつけられて、爽快な森男だった。
森林公園の彼岸花は素敵な環境で、美しく咲き誇っていた。
予定を1時間も過ぎて、森林公園を後にした。
森林公園から、小川町まで広い国道254線バイパスを疾走した。
19年前に、八ヶ岳まで何度も往復した時の腕前は、まだ落ちていなかった。爽快爽快。
小川町勝呂の「吉田家」に行った。約4ヶ月振りだ。
日曜日だから、お客様で賑わっていて、当主ご夫妻にはあまり話が出来なかったが、また掃除夫ボランティア開始を約束してきた。
黄花コスモスが咲き乱れていた。爽快爽快。
帰途、小川町のヤオコーに寄った。小腹が空いたからだ。
ヤオコーのPINOは、高麗川店、越生店とも、試食のパンがある。切れッ端だけど、何種類もつまむと、結構な分量になる。
遠慮なく頂いて、満足満足。
日高市に戻ったのは5時過ぎ。
巾着田のそばの三叉路で、ふだんは1~2分で通過出来るのに、30分も掛かってしまった。
途端に不快になった。