林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

まんじゅしゃげ

2006-09-24 | 庭いじり

巾着田の「彼岸花」が、今年から(?)「曼珠沙華」に変わった。

世間の趨勢から見れば、

彼岸花→ひがんばな→ヒガンバナ→リコリス

のはず。「ネリネ」では語感が悪い。

群生地の環境が、川原田→巾着田→巾着駐車場→巾着産廃場になったのに、何故、「曼珠沙華」に出世したのか?
もしかすると、昨年の「日高ライブリーカレッジ」の勉強会で、森男が

「巾着田の彼岸花」を、商号登録すれば儲かる

と口走ったのをだれかが聞いて、実行したからかもしれない。
「阪神優勝」を登録しようとした人がいるから、同じような巾着っ切りが、この町にもいるのかもしれない。

わが庭にも、曼珠沙華が一輪咲いている!
早速、マクロで撮影しようとしたが、盛りを過ぎていて、森男の腕前では大したことはないので止めた。

森男の秋の庭は、手入をサボったので、例年より荒れている。


快晴爽快

2006-09-24 | お節介

家にいると、巾着田から、「対策本部から、迷子の..........」なんていう騒音。
巾着田の無残な風景を見ると、目が腐るから、聖天院・高麗神社の前を走り抜けて、東松山へ向かった。

開け放った窓からは秋の風。天あくまでも高く、爽快爽快。

鳩山辺りで、猛スピードで追いかけてきた派手なスポーツカーが、信号待ちで止まった森男の車の隣に付けて、

「よう、オッサンよう、東松山へはどっちだべさ」。

ムッとしたオッサンは、無言で、てんで違う方向を指差した。
ヤツは信号が赤なのに、猛然と発進。
ドブに突っ込んだか、地団駄ふんだろう。ザマァみやがれ。爽快爽快。

今日は[森林公園]の活動日。といっても作業じゃなく、山野草観察会だ。ルンルン。
身体がラクな上、お母さんたちが多いからおやつがご相伴できるかもしれない。

集まったのは約20人。山野草クラブの婦人たちが多く、雑木林クラブからは、森男と数人しか。
大体、雑木林の連中は、山野草の皆さんを軟弱と看做して、軽んじている。
今日だって、恐らく奥方にせっつかれて、巾着田へ彼岸花見にいったんだろうよ。

いや、良かった、良かった。
観察会は20人位が最適規模。先生の話がよく聞こえ、先生のそばによって手許を見たり、直接質問も出来る。

先生は、熊谷市在住の太田泰弘氏。80歳でありながら、どう見ても森男とそう差はないお元気さ。

先生のご説明の詳しさ、楽しさ、分かり易さは最高で、あちこちから引っ張り凧の人気者だそうだ。
歳とってる暇が無いのだ。
お話しは、品種の違いの見分け方から始まって、原産地、薬効、調理法、民俗、万葉集、遊びおおにまで及んだ。
公園職員の話では、辞典や図鑑以上に踏み込んだ内容だそうだ。

説明のあった山野草は以下のとおり。

オトコエシ、アレチヌスビトハギ、イノコヅチ、ヤマトリカブト、ハエトリソウ、ヤマジノホトトギス、ヤハズソウ、シモバシラ、レイジンソウ、サワヒヨドリ、チチコグサ、コセンダケ、センブリ、ウマノスズクサ、アメリカヤマゴボウ、ツユクサ、ノコンギク、ヒメキンミズヒキ、ヨメナ、ムコナ、センボンヤリ、ツリガネニンジン、サジガンクビソウ、ナンバンギセル、ガガイモ、トダシバ、カシワバハグマ、サワヒヨドリ、ベニハナボロギク、アブラススキ、ヤナギタデ、イノコヅチ...............。

軽く100種は越えたろう。森男は通例こういう場合、メモはとらず、全部聴き取るように努める。
しかし、普段は我が家の周りで、名も知らないまま踏みつけている「雑草」が、よく見れば小さく綺麗な花や実を付けてるのだ。
片っ端から名前だけ、説明資料の空欄にメモした。
上記の数倍はあるが、今日は草臥れたから以下省略して、後日ネットで検索して、知識にしようと思う。

ところで、山野草の表記を慣例に従い、カタカナで書いた。
どうです? 楊枝箱をひっくり返したようでしょう。だから、漢字で書くべきなんです。
これでは単なる記号で、来歴も生育環境も花姿も想起出来ない。

先生のお話しを聞いて、気付いた事。

センブリ・オオバコ・ゲンノショウコ・ツユクサ・ドクダミなど、漢方薬や生薬の原料になるのだ。
森男だって以前から知ってはいたが、まさか養毛剤や毒薬まで取れるとは思わなかった。

ボランティアやってる暇があったら、袋持ってきて、摘み草やってる方が儲かるんだ。
四国には「葉っぱビジネス」を開始して、60、70代のお婆さんたちが年収4~500万稼いでるんだ。
愚図愚図しておれないぞ。

スベリヒユは、どの製薬会社の痒み止めよりも効くという。
金鳥の「(銀座へ)お出かけカトリス」なんか、今日も林の中で、全く効かない。
明日からこれを使えばいいんだと思った。我が家の庭にはいくらでもある!

今日来なかった雑木林クラブの連中に、差がつけられて、爽快な森男だった。
森林公園の彼岸花は素敵な環境で、美しく咲き誇っていた。
予定を1時間も過ぎて、森林公園を後にした。

森林公園から、小川町まで広い国道254線バイパスを疾走した。
19年前に、八ヶ岳まで何度も往復した時の腕前は、まだ落ちていなかった。爽快爽快。

小川町勝呂の「吉田家」に行った。約4ヶ月振りだ。
日曜日だから、お客様で賑わっていて、当主ご夫妻にはあまり話が出来なかったが、また掃除夫ボランティア開始を約束してきた。
黄花コスモスが咲き乱れていた。爽快爽快。

帰途、小川町のヤオコーに寄った。小腹が空いたからだ。
ヤオコーのPINOは、高麗川店、越生店とも、試食のパンがある。切れッ端だけど、何種類もつまむと、結構な分量になる。
遠慮なく頂いて、満足満足。

日高市に戻ったのは5時過ぎ。
巾着田のそばの三叉路で、ふだんは1~2分で通過出来るのに、30分も掛かってしまった。
途端に不快になった。


ひねもすの

2006-09-23 | 林住期

「暇潰しシリーズ」のタイトルでは、ミもフタも無いので、優雅なタイトルに変える。

「ひねもすの」

を枕詞に付けて、暇潰しを格調高く謳いあげ、誤魔化すつもり。

始めは「よもすがら」にしようと考えたが、年金生活者は通常早寝早起き。
「よもすがら」では受験生だ。
「濡れ落葉」や「旅の終わりに」では侘びし過ぎる。
それから、それから、それから...............。

こういうバカな事を、「ひねもす」考えていても、暇は潰れるのです。
こういうふざけたブログを、「ひねもす」考えてるのも、実は暇潰しなのです。


歌の街

2006-09-23 | 歌の翼に

♪花の街・神奈川県三浦郡葉山町(江間章子詩・團伊久磨曲)

 七色の谷を越えて
 流れていく 風のリボン
 輪になって 輪になって
 かけて行ったよ
 歌いながら かけて行ったよ

 美しい海を見たよ 
 あふれていた 花の街よ 
 輪になって 輪になって 
 踊っていたよ
 春よ春よと 踊っていたよ

 すみれ色してた窓で
 泣いていたよ まちの窓で
 輪になって 輪になって
 春の夕暮れ
 ひとりさびしく 泣いていたよ

 この歌の「街」は、森男にとっては、葉山町だ。
團伊久磨も葉山町に住んでいたし、江間章子の詩は、葉山町を詠っているようだ。
葉山町は裕次郎が悪さをした町。田舎でありながら、洒落た明るい町だった。
御用邸もある。品のいい町だった。
近頃、マスコミに取り上げられることが多く、大分様変わりをしたかもしれない。
だが、森男の葉山町は昔のままの、海沿いの小さく、美しい町だ。
近隣の市からの合併の誘いも、断固断っている気骨のある町だ。

♪鴫立つ街・神奈川県南足柄郡大磯町(西行法師)

 

  心無き 身にも哀れは 知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ

 静岡県沼津市に出張した帰り、東海道本線普通列車で大磯駅に降りた。
駅前の坂道を下ると、風雅な茅葺の門があった。
鴫立つ沢に架けられた石橋を渡ると「鴫立庵」。
茅葺の小さな庵の小さな部屋に、しなびたご老人が5~6人座って、歌会をやっていた。
鴫立庵のすぐ先は、本来は海岸だが、湘南有料道路が走っていて、轟々という車の音がしていた。組み合わせが可笑しかった。
駅まで戻る道は松林。あちこちに豪邸があった。吉田茂の「創浪閣」もこの町にある。
駅前のトンネル奥には「エリザベスサンダースホーム」。澤田夫人が自邸で経営する日米混血児の孤児院だった。
大磯駅では、町民が看板設置を一切認めず、ベンチには町民手作りの座布団が敷かれていた。
この町も、合併の誘いを断っている。
 出張旅費精算の時、新幹線特急料金は無論頂戴しちゃった。とっくに時効です。

♪とおりゃんせの町・埼玉県川越市(童歌)

 とおりゃんせ とおりゃんせ
 ここはどこの細道じゃ
 ちょっと通してくりゃさんせ
 行きはよいよい 帰りはこわい
 怖いながらも とおりゃんせ とおりゃんせ

 このわらべ歌は、この町が古里。「三芳野神社」に歌碑がある。
町は堂々の蔵造り商家が軒を並べ、ヘンな名前の[りそな銀行]はここで創業。「まるひろ百貨店」は、東日本の地方百貨店の横綱。
蔵通りは電信柱を地下にして、明治時代の景観の復活に躍起。天領の貫禄十分。
菓子屋横丁ほか、楽しい施設や、老舗や、小路や、神社仏閣が多い。
市立美術館や博物館も充実。JRや西武の駅前商店街も繁盛している。
市内は「とおりゃんせ」の日もある。この町は電車で行った方が楽しめます。



歌の街は、懐かしく、美しい街です。

私信。
森男のブログ後輩の小江戸住人クンは、森男を追い越して、先を走っている。
森男のような粗製濫造ブログではない。写真・文とも恐れ入りました。「
川越まつり」のブログ報告、期待してます。但し現役、お仕事最優先でね。

お土産。
鴫立庵の門の屋根は瓦葺きになってるが、記憶は茅葺。その他も記憶だからお土産同様、アテになりません。

謎なぞ。

「とおりゃんせ」とは、「通さない」のか「通る」のか、それが問題だ。


嵐のラベル

2006-09-22 | 歌の翼に

 正面玄関

最後の事件は、予感どおり神様リヒテルのドタキャン。
音楽事務所がすぐ代役を派遣してきたのは、想定内だったのだろう。

キャンセル理由は、練習がイマイチで、自分としては自信を持って演奏出来ない、というふざけたもの。聴いても分からない差である。

クラシック音楽界の天皇と言われた、吉田秀和先生が音楽祭初日から、客席にいたが、この方、顎足つきで鎌倉から招待されているから、ケチつけるような人じゃない。
我慢して下さった。(招待されてるから威張る紳士淑女の方が多いから怖いんです)。

高い入場料と、ロッジの高い宿泊料。更には交通費。高原の更に奥だから、急には帰れない。お客様は諦めちゃって、怒る人無し。

  本番演奏中のダン・タイソン

代役はダン・タイソンだった。

高原の天気は激変する。
タイソンが練習を始めたら、急な雷雨となり、横殴りの雨と轟く雷鳴である。
音楽堂は、一応防音になってるが、雷鳴は微かに聞こえる。
舞台ばかりか、周囲の客席も総ガラス張りだから、白い稲妻と大揺れの木々が目に入って恐ろしい光景となった。

そんな荒々しい環境の中で、タイソンはラベルを静かに、流麗に練習したのだ。

               特注の折畳椅子(吉村順三設計)

森男はこの練習を、誰もいない客席で一人で聴いた。
リヒテルより、ずっと良いと思った。
それまでの苦労が癒される贅沢を独り占めしたのである。

リヒテルはその後、弘前へ行った。
漆の重箱を買い、高い請求書を送ってきた。やれやれ。
勿論、代金は送金しましたよ。


寝そべってリヒテル

2006-09-22 | 歌の翼に

実は草臥れ果てていた。

上棟式以来、出向先の知らない会社で、知らない仕事。
初日直前の昭和天皇の吐血や、豪雨による交通渋滞、音楽堂天辺からの雨漏り.....。ありとあらゆる不具合と事件が続いた。

音楽堂の建設と、5日間の音楽祭を、素人たちが開催したのだ。

出演者は一流。招待客は、吉田秀和、武満徹、谷川俊太郎、大岡信という対応を間違えたら、命を失いかねない重要人物。オーナー夫妻や関連会社の社長たちまで乗り込んできた。
イライラ除けの明治製菓・カルシウム飴「カルボーン」も使い果たした。

音楽祭の仕上げは「リヒテル演奏会」だった。

スヴャトスラフ・リヒテル。神様だそうです。(説明出来ないのでリンク参照願います)
ピアノ演奏の腕は世界一かもしれないが、我侭、変人で有名。
ドタキャンは平気。聴衆は諦めるのが常識だった。
関連会社の社員寮、実態はオーナーの占有施設に、ご一行様ご滞在。日に7時間以上は練習する。

音楽祭開催以来5日目で、ようやく混乱は収まってきて、クライマックスの夜を迎えたわけだ。

クラシック音楽なんて縁の無い、本社のお偉方は、満員の客席に補助椅子出して、もぐりこんでしまった。私も音楽に関心ありますよ、というオーナー対策である。
本社から応援に来た平社員たちは、休憩室代わりの地下ボイラー室に引き上げた。
ホワイエで森男は、とりあえずやる事が無い。

そこで、勝手知ったる屋根裏に忍びこんだ。
ぎょっ! 先客がいる。
先客は、唇に手を当て、「.........」。

舞台からの微かな光で見えた顔は、リヒテル専従のピアノの調律士だった。
彼はリヒテル専用のヤマハピアノに付き添って、日本中を随行していた。

並んで寝そべった。

下からは、所謂名演奏。.......?分からない。
とにかく、巨躯でガンガン鍵盤を叩き、力演だったのは間違いない。

リヒテルはヘンな場所で演奏するのが好きだった。
フランスでは、農家の壊れた納屋で演奏会を開き、感動した梟が歌を歌って、神様はご機嫌だったそうだ。
日本では、数年前に、グループ会社の必死のご接待が気に入り、お礼の演奏会をやってくれた。
場所は目白台の[蕉雨園」という旧田中光顕邸である。オーナーの私的迎賓館として借り上げていた。
リヒテルは、この本格的な日本建築を気に入り、会場に指定してきたのだ。
会社は、グランドピアノを搬入するのに、畳みを全部片付け、床板を補強し、また敷き直し、エライ大迷惑だったそうだ。
和室でピアノとは、呆れるね。

この音楽堂も、神様のために建てたようなもの。
リヒテルがオーナーに感謝する事で、オーナーに評価されることを狙っていたのは、後から分かったこと。

でも、くたくたの森男は、リヒテルの力演で助かった。
居眠りも出来ないほど、木造の音楽堂が鳴り響いていたのだ。
いくらなんでも、梟の声の代わりに、天井裏から鼾が聞こえたら、リヒテルは激怒したろう。

神様リヒテルを寝そべって鑑賞したのは、世界中で、多分二人だけ。

後日、この調律士はNHKの「プロジェクトX」に出演。彼はヤマハピアノが世界進出を果たすキーマンだったのだ。

音楽ホールのピアノは、普通スタインウェイだが、ヤマハの進出が著しい。
ダイアナ元皇太子妃の葬儀の時、ウェストミンスター寺院でエルトン・ジョンが弾いてたピアノはヤマハ。追悼歌は「candle in the wind」。日本語で「風前の灯火」。嘘です。

音楽祭に関わったお蔭で、演奏より楽器が気になるヘンな癖がついてしまった。

休憩。



吉田秀和
先生は、音楽祭の豪華なパンフには、丁寧な文を書いて下さった。
ご招待したのも、先生を音楽祭と音楽堂の宣伝に使おうという下心があったから。

しかし、先生は音楽祭のことを、何も書かなかった。
きっと森男たちのドタバタ振りに呆れておられたんだろう。リヒテルだって、最終日の演奏をドタキャンして、陛下をすっぽかしたんだもんね。

ところが、7年後、オーナーが隠居せざるをえなくなった時、朝日の「音楽展望」で、この音楽堂と音楽祭を評価する一文を発表された。
吉田秀和先生の義理堅さに感動しました。

吉田先生ご夫妻は、森男のような切符切りにまでお声をかけて下さる優しい方々だった。
ドイツ生まれの奥様は日本人になりきっていた。
先年、奥様を亡くされて以来、先生は連載を休筆している。
ご高齢の先生を、陰ながら心配しています。

♪アンコール
明治製菓のカルボーンは、現在販売してません。
カルシウムだからイライラに効くというのは迷信で、効かないから売れず、
販売中止になったんだろう。


巾着ブログ

2006-09-21 | 高麗便り

gooブログは無料。
でも、欲が出て、アドバンスという有料(月200円)を借りることにした。
gooは[購入する]というボタンを押せと指示するが、毎月200円を自動引落されるんだから、[賃借する]でしょうが。
日本語は正しく使って下さい。

アドバンスの機能が良く分からないのだが、一つ便利な仕掛けを発見。
特定の語句を登録すると、その語句を使ったブログに辿りつくのだ。

[巾着田]を試してみた。
今日だけで関連記事が50はあった。

早速読んだ。
全て、彼岸花と巾着田を絶賛している。
そして、美しい彼岸花の写真を満載している。これはこれで素敵だ。
だが、その写真は、殆ど超接近写真だ。風景なんか全く無いといっていい。

つまり、彼岸花しか見ていません。

これって、オタクですね。
世間があまりにも狭い。花しか見てない。
付き合いも狭い。
皆さん、

「彼岸花、萌え」。

実際に、巾着田を毎日歩くと、カメラを持ってる人は一心不乱。周りに関心無し。
ところが、カメラを持ってない人は、そばによって盗み聞きすると、結構悪口言ってる。
森男と同意見だ。

巾着田に来て、何も無い、と苦情を言う人も多い。
森男から見れば、汚いものがあり過ぎるんだが、そうではないらしい。

巾着田は、広い空、広い原っぱと田と畑、周囲の高麗川の清流、日和田山を中心とする丘陵の雑木林、つまり里山で、十分なのだ。
(清潔な便所と、水飲み場はゼッタイ必要)
美しいものが沢山あったじゃないか。一昨年の晩秋の写真を見てください。森男の腕前でもこれだけ綺麗だ。

何も無い、と言う人は来ないで下さいな。

視野狭窄の森男は、ブロガーの皆さんに八つ当たりをしてしまった。
森男の意見を理解して下さりそうなブログに、コメントを送ってしまった。
ご不快の段、深くお詫び致します。

ところで、日中は真夏の暑さだが、吹く風には秋の匂いがする。
思い余って連打した「巾着」シリーズは、この辺で矛を収めよう。

森男はいま、林住期真っ只中。遊行期前の僅かな時間は、優雅に過ごしたい。
年金減額・負担増のいま、「巾着」のことを考ええると、先行き不安になる。
悪い性格が、一層悪くなる。

明日から心機一転。文化芸術最前線とゆきたい。
また、バーブラ・ストライサンドに習って、「酒と薔薇の日々」の「追憶」に耽りたい。

   吹くからに 秋の草木の しおるれば むべ山風を 嵐といふらむ   文屋康秀


巾着西武

2006-09-21 | 高麗便り

日高市にとって、西武鉄道の存在は大きい。
通勤通学買物の足を西武に頼ってるし、大地主だし、西武に勤めてる人も多い。
電車が止まれば、巾着田の観光客は半数以下になるだろう。

西武鉄道にとっては、巾着田の存在は大きいが、日高市なんか無いも同然。
巾着田で本当に儲けてるのは、西武だけだろう。

大量のポスター以外は、基本的に、全部既に持ってるものを活用してるだけ。
特急「レッドアロー」だって、団地の住民がいくらお願いしても、高麗駅には停車しないのに、この時期だけは停車する。
臨時電車も増発する。

噂によると、日高市は、西武にも応分の協力を頼みに行ったそうだ。
西武の回答は、

「巾着田を大宣伝してやってるんだ 経営的にそんなゆとりは無い」。

市職員は、はい、と素直に言って帰ってきたそうだ。
市役所は、多分世間知らずの主任級を交渉係りにして、課長以上の幹部は報告を聞いただけだろう。
税金を払わない、と西武鉄道は批判されてきた。
巾着田についても、稼ぐだけである。

たまには、巾着の紐、緩めて下さい。

日高市は、駅前の「将軍標」にも、駅構内の「エレベーター設置工事」にも、資金提供をしている。
西武は、その事実も金額も明示してないよ。

日高市も甘いね。


巾着責任

2006-09-20 | 高麗便り

巾着田が惨状を呈し、いずれ巾着中古車センターになるのは明らか。
駐車場化を食い止めるのは、市民と観光客全体の声。
懐かしく、美しかった巾着田を、「巾着」にしてしまったのは、あなたの責任です。

彼岸花の群生地は確かに綺麗。多分日本一だろう。

でもね、花だけ見ないで、周囲をよく見て欲しい。
写真を撮ってる人が多いが、全部マクロか望遠で、彼岸花のクローズアップだ。
一寸、視線を巡らせば、惨状は目に入るはず。
彼岸花しか写さないんだったら、お近くの墓地へ行ってください。排気ガス、浴びません。

醜い巾着田が見えない人、眼科医院に行って下さい。

撮影は、広角でしてみて下さい。
接写ばかりでなく、俯瞰も撮って下さい。
液晶画面で巾着田を見るのではなく、あなたの目で、じかに風景を見て下さい。

ヨーロッパ旅行をした人、多いはず。どこを見てきたんだろう。

巾着田の破壊ぶりに気付いた人は、諦めずに、異議を唱えましょう。

時代は変化している。
長野県小布施町・山形県金山町などは、自分の町の特徴を生かして、町作を活性化している。

日高市はどうだろう。


巾着アンケート

2006-09-20 | 林住期

一寸古いが、ソクラテスさん(9/17「ソクラテスの会」)たちが勉強して、ソクラテスさんたちのアンケートを集計した。これは地元生粋の元市役所幹部の講演後の感想です。

以下はその写し。(文章は短くした ▲は森男の独り言)

1.巾着田についてどう思うか?
  関心がある・・・・・・100%

2.講演でもっと触れて欲しい点はあるか?
  田の中の施設のあり方・・・・・30%
  交通渋滞対策・・・・・・・・・・・・40%
  観光客の声・・・・・・・・・・・・・・30%

3.市の重点施策「巾着田と日和田山の観光
  開発」が採択、予算化実施。
  この事と、事前の審議会答申「高麗地域活
  性化に関する報告」について、経緯と内容
  を知ってるか?
  知らない・・・・・・・・・・・・・・・・・60%
  知っている・・・・・・・・・・・・・・・40%(▲どこで聞いたのか?森男は知らなかった)

4.巾着田は上記答申に基づいた観光地化が
  推進されるが、どう思うか?
  答申とおり産業振興でいい・・・・・・・・・・・0%(▲やっぱりね)
  駐車場を拡張して収益を図るべきだ・・・2%
  市民の財産という観点を重視すべきだ 63%(▲そうだよね)
  田舎の風景を生かした、人が安全に歩
  ける場所がいい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35%(▲森男以外も「田舎」好き)

5.今後の巾着田のあり方は?
  市民参加による時間をかけた全市民的
  討議が必要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 76%(▲予想どおり)
  この答申を再検討すべきだ・・・・・・・・・・・22%(▲だったら、もっと発言しろよ)
  行政と地権者に任せておけばいい・・・・・  2%(▲!!!!)

6.住み易い町、観光客の町のどちらを選ぶか?
  住み易い町・ ・・・・・・・・・・・・・56%
  観光客に喜ばれる町・・・・・・ 16%(▲森男も賛成。ただ2者択1なら、住み易い町)
  夢のある町・・・・・・・・・・・・・・・28%(▲年齢はいくつだ?馬鹿馬鹿しい)

7.巾着田に関する総合調査をしたい。この
    為の勉強会に参加するか?
  是非参加したい・・・・・・・・・・・32%
  内容によっては参加したい・・68%(▲同感)
  参加しない・・・・・・・・・・・・・・・ 0%

8.巾着田や日和田山に関する古い資料を収集中。
  提出出来るものはあるか?
  協力出来る・・・・・・・・・・・・・ 8%
  協力出来るものが無い・・・・92%(▲森男も含めて何も知らないんだ)

日高市の知性を代表すると自認するソクラテスさんたちの、奮起を期待したい。

なお、これ等回答と、その後の勉強会などで纏めた「提言」があるのだが、長文なので、まだ読み終えていない。概ね森男の考えと同じようだが、違うかもしれない。
いずれ、報告します。


巾着計画

2006-09-20 | 高麗便り

巾着田の近未来は、夢、壮大。

03年に[高麗地域の観光活性化に関する検討委員会]が纏めた、「高麗地域の観光活性化に関する提言」がある。
目次以下、委員名まで12頁の立派な提言だ。

■観光資源の活かし方
 高麗の観光資源を安易に観光化または事業化するのではなく、
 残すべき自然はそのまま活かす。

■具体的な商品化のアイデア
 親子で楽しめる田舎体験を散りばめ、
 自然を楽しむなどの様々な工夫をすることが必要である。
 また、観光収入源の確保や特産品の普及等には物産館の設置が有効と考える。

■事業化に向けた取り組み
 山・川・緑など地域の貴重な自然環境は一度壊れてしまうと再生を図ることが難しい。
 高麗地域の観光資源の魅力を持続していくためには、
 自然環境の保全や自然に負荷を与えない観光地づくりが絶対条件である。
 今後、高麗地域に残る貴重な美しい自然が損なわれないよう様々な体験によって地域の自然や生活文化を学ぶ、
 環境に負荷をかけない観光形態で、観光活性化を図っていくことが重要であると考える。

以上は、提言の「はじめに」頁の枠で囲った「基本的な3点」を、そのまま転記した。
立派なものである。

「景観保全」の文言が無く、「物産館設置」などは反対だけれどね。
(今ある醜悪な建物群やトイレなどを取り壊し、纏めて新しく建設するなら、止むを得ない。但し外観は例えば「養蚕農家」風に。また、日高の特産品開発を急ぐべし)

役所の作文は

  ■一読難解、二読誤解、三読不可解■

と言われるが、はやり言葉を沢山パクッてるから、ま、「難解」ではないわな。
ただ、この「活性化」に拘ってる偉いサンたちは、この方針を「誤解」してる。

だが森男は、現在進行中の破壊を見ると、「不可解」です。

この提言は、場所を巾着田に限ったものでは無いが、「物産館設置」は巾着田に予定しているし、内容の多くは巾着田について言ってる。

巾着田は、「巾着」にしたい団体、自分の「お庭」にしたい組織、「ステージ」にしたいグループが、てんでに勝手なことをやっている。

水生植物園を造りたい県会議員さんもいる。
「将軍標」の建設計画も提言している。
「ユニバーサルデザイン」施設は、必ず出来るだろう。流行だから。
森男はマンション建てて、一儲けをしようと考えている。

日高市の魅力は何か、今ある資産・環境・景観をどう活かし充実するか、費用対効果は・・・・・・・。具体的には何も考えないまま、夫々が勝手な方向に走り続けている。「街路樹伐採」(9/18)と同じ構図。

他所からお客を呼ぶ時、普通は普段以上に家を綺麗にする。日高市は逆に、ガラクタの山にする。
便所だって掃除する。
ご馳走の食べ残しを、持ち帰って下さいなんて言えないだろ。

日高市は、首都圏の人々から、やがて捨てられると思う。
巾着田にいると、観光客の囁きから、それが分かる。

*上の写真は一昨年、晩秋の巾着田
*下の写真は、彼岸花群生地跡のバス駐車場


巾着看板コンテスト

2006-09-20 | 高麗便り

巾着田には看板が多い。
禁止事項・行き先案内・行儀作法........。内容豊富、至れりつくせり。

森男は視野狭窄で近眼だが、それでも一目20本はあったな。
もしかしたら、乱視が加わったのかもしれない。

昔取り付けた看板はそのままに、夫々の立場の者が、夫々思いついて、次から次へと立て増しした結果だ。越生町の黒山鉱泉の、新しい看板まである。
関係者は親切なのです。モノを大切にしてるのです

彼岸花の観賞に飽きたら、看板を観賞する楽しみを、提供しました。
どれが良いか、何が多いか、時代モノか、言葉遣いは正しいか......。楽しみ方は多々。

駐車場を無くせば、看板は一挙に激減する。安全に彼岸花を観賞出来る。

気の利いた観光地には、こんなサービスはありませんよ。


巾着便所

2006-09-20 | 高麗便り

巾着田のトイレは無料です。
何故か?。カネ取ったら、暴動が起きるような、惨めなトイレだからです。
数は一応、準備した。

トイレを視察するのも、巾着田観光の一興。

工事現場のトイレを覗きたい人は、是非利用して下さい。
ログハウス調の本格的似非トイレは、行列だから、女性も男性用トイレを使って下さい(そういうビラが貼ってある)。紳士は高麗川に向かってしてください。
「水洗ガン」というピストルが、管理事務所のトイレにある。奇妙キテレツな一品です。
跳ね返りがあるそうだから、雲古には噴射しないように。



「思い出と、ゴミと、雲古はお持ち帰りください」
ゴミ以外は冗談・冗談。でもゴミはそう書いた看板がある。観光地がゴミを持ち帰らすようでは、不遜というもの。ここは富士山頂じゃない。

まだ、観光客が少ないから、需要対供給が一応バランスしているが、混んできたら大変だ。

括約筋が弱った人は水分の摂取は、前の晩から控えた方がいい。
脳梗塞の恐れのある人は、血中濃度が上がるから、来ない方がいい。
巾着商店街での水分補給は、控えて下さい。
膝の痛い人も、座ったら立ち上がれないから、お叱呼は立ってして下さい。
つまり、巾着田は、お年寄りには向いてません。

巾着田は河川法の規制で、ちゃんとした、トイレが出来ない。
川原を掘り返して、仮橋を架けるのは、彼岸花の開花は災害だから特例なんだろうか?
国土交通省、偽装は見破って下さい。でも、これが無いと困った事になる。

巾着田で、上水道の取水をしているから、貯蓄式トイレ以外は設置出来ない。

だったら、一生懸命考えて下さい。対策は、難しいが幾らでもある。
「観光活性化」を言うなら、トイレ対策を怠らないこと。

森男は、お叱呼チビリそうになってきたから、シモネタはこの辺で止める。


巾着商店街

2006-09-20 | 高麗便り

快晴。爽快。
今日は流石に観光客も増え、巾着商店街も一息ついただろう。

毎年、彼岸花の頃は、道路が渋滞して、市民は外出を控えて、商店の売上が落ちる由。
それならば、人出の真ん中に店を出そうと考えて、商工会の肝いりで、巾着田の中に商店街が出現した。

団子・飲料水・・・・・・、町なかの商店街の全てがある。
日高市立体造形連盟による陶器店も、○○洋品店も、俎板専門店も、インテリアショップも全てある。

日高市の特産品は独活(うど)だが、それは無い(?)。
マロンの里日高の栗は、あちこちの店で売ってるが、市内に売るほどの栗林があるのを見たことが無い。茨城........という人もいるが、まさかね。
長葱は......。怖いから省略。

ここに店を出すには、抽選と、当ったら出店料が必要。
商工会が徴収するそうだが、何故、そんな権利があるの?
ま、「必ず」市役所に還流してるんだろうから、いいか。

各店は儲かってるんだろうか?
どんなに観光客が少なくても、売上はある。儲けが無くては、夜逃げになる。
丼勘定の商店には、教えて上げる。

粗利益高=売上高-仕入高-残品処分高
経費=出店料+「みかじめ料」+テント設置工事費+運搬費+人件費+・・・・以下略。
(みかじめ料は当選率向上対策費で、噂に過ぎないが、こういう噂が立つ事が問題)
テント購入費・什器費など、減価償却費に関係あるものは、とりあえず除いておこう。

儲け高=粗利益高-経費

儲かりまっか?

森男の体験では、本店の売上が下がったから、臨時に出店なんて安易な考えはダメ。
本店の日常の品揃え・日常のサービス体制など、日常の地道な努力が必要なのだ。
浮かれて臨時出店なぞすると、肝心の本店の体力が落ちて、ゆっくり倒産する。

商工会も、そういう指導が必要。
観光客が、既存の商店街に回る様に、また、交通渋滞が起きないように、対策を立てて、行政の努力を促すのが本来の仕事。

観光地の商売は、天候に左右される。ましてや彼岸花だ。ご機嫌のとりようが無い。
日常の商売を強化することこそ、地域は活性化する。
特定期間だけの売上増は、むしろ体力を消耗する。

巾着商店街は、雨の日の泥濘に備えて、原っぱを舗装した。
商店街としては、当たり前の工事。でも、ここは臨時だろ。
原っぱは、今、貴重な財産。これが無くなれば、巾着田ではない。巾着商店街だ。

巾着田が無くなれば、観光客も来なくなる。
どうして、こんな理屈が分からないのか。


巾着疲れ

2006-09-20 | 林住期

ったく、今日は休刊日じゃねえだろ。料金はキチンと集金するくせに、配達忘れてる。

と、むかっ腹立てて、食卓に戻ったら、朝刊はあるんでした。
つまり、朝刊取りに行ったの忘れてたんだ。

朝から、珍しい晴天。今日こそは巾着田の汚い写真を撮ろうと、意気込んでる所為だった。
最近、二つのことを同時に出来ないし、考えられない。視野狭窄症候群。

折角の天気なのに、人出は昨日のブログの写真とおり。
売店の関係者は、お気の毒と思う。
ただ、彼岸花は、数日前のNHKTVニュースとおりに咲き始めた。(NHKは偉大。近未来映像を撮影したんだから)

観光客の囁きを盗み聞きすると、

「人を呼ぶなら、もっと綺麗にしておけばいいのにね」。

「一度でいいね、もう来ないよ」。

季節外れの蒸し暑さと、車に撥ねられそうになったりで、ぐったりして帰宅。
昼飯時間を過ぎていた。何気にカレンダーを見たら、友人2人と1時に飯能駅で会う約束!。

泡食って、汗びっしょりのTシャツ、また箪笥から出した半ズボン、サンダルのまま、駅に駆けつけ間に合った。

今日のモノ忘れ、二つ目だった。

3人の目的は、市内の画廊で開催中の「アートスクランブル」の見物。
飯能市在住の森男が絶賛する、小島喜八郎画伯から通知が来て知った。
23人の職業画家の、小品展。夫々の画風はばらばらだが、良いものも沢山あった。

画廊を管理する女性が、巾着田そばの「阿里山」に、不定期に勤めていて、日高市のグルメや名士の情報に詳しく、いずれ勤務先に、「ご挨拶」に行くつもり」。
他の客が来ないのをいい事に、ここでは長い素人絵画談義。
そして、次の、秩父市「木亭」での知人の個展の再々確認。
なにしろ、他の2人も、今日の集合時間を間違えて記憶し、1~2時間前に飯能駅に到着してたんだからね。お互い、困ったもんだ。

まるひろ百貨店の無料駐車時間の2時間半が迫ってきたので、お茶は日高市の武蔵台病院とした。
ここは森男の応接室だ。(7/12「病院れすとらん」)
老人3人、倒れたって安心だもんね。

病院最上階から見た、日和田山とその尾根筋の山並が、美しかった。

3時間遅れのカレーライスはサラダ付きで、550円。旨いし安いし空いてるし風景もいい。
更に、可愛いウェートレスさんが、3人に珈琲を振舞ってくれた!やってくれた!感動した!

増税・皇室・安倍・登山........。口角泡を飛ばす長談義。よく追い出されなかったもんだ。

西武高麗駅まで二人を送り、家に帰ったらグッタリ疲れていた。
原因は、巾着田と2回の長話。

デジカメの電池を交換しようとしたら、無い!。
散々探して出てきたところは、半ズボンのポケット。スペアに持ち出していたんだ。
今日のモノ忘れ、三つ目だ。

ことほど左様にモノ忘れが酷い。思い込みも激しい。
だから、巾着田批判も、聞き流して下さい。(誰も聞いちゃいないか)

20日朝現在、そろそろ森男の巾着も淋しくなってきた。
巾着田商店街のご苦労が偲ばれる。