林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

自慢坂

2009-04-29 | 林住期


天下国家から草クンなどを三人で延々とロンじてたら、尻が痛くなってきた。

「そうだ、運動のために、楽な尾根道伝いに飯能へ行こう」、ということになった。
だが、名山先輩の提案で多峰主山に寄り道することにした。名山さんは百名山を征服したご仁ですからね。

夕方が近いので近道をしようと、小学校裏から山に入った。
のっけから急な階段が50段もある。
心臓がバクバクしたけれど気合を入れて、一気に最上段まで登ってしまった。
当然、名山さんも。

ところが、あとの一人が20段くらいで、早くもよれよれになってしまった。階段に手をつき、這って上る始末である。
この道からではもっと長くキツイ上り坂があり、これでは危険だ。

「山中は夕暮れが早い、自慢の雑木林を是非見て欲しい」、と多峰主山登山は中止。別の楽な山道を経て、山躑躅や猪の頭蓋骨と記念撮影をし、時間をかけて飯能駅に着いた。
彼は草臥れ果てたようだった。


同い年の彼は、口には出さなかったけれど、さぞ口惜しかっただろう。
日頃からスポーツジムで鍛錬している彼に、病み上がりの森生が圧勝したんだからね。

車はなるべく使わず、エスカレーターは歩いて上がるだけで、ジム以上の効果がある。
わが坂の町には、足腰を鍛える、というトクがある。
ということが分った。

少し気が咎めたけれど、ウレシイ一日の終わりだった。



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