林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

分かっちゃいるけど

2007-03-28 | 林住期

 法隆寺金堂天蓋付属「天人像」

 桜が咲き始めて、植木等さんの訃報である。
もっと生きていて欲しかった、とも思うけれど、明るい人にふさわしい、良い季節に亡くなったのではないか。

お呼びではないだろうが、林住期、遊行期の植木さんは森男のお手本である。
大御所先生にならなくて良かった。性格俳優になった植木さんは立派だった
延命治療を断っていたのも偉かった。密葬も良かった。
植木さんの帰依していた浄土真宗の作法に従い、

 ..........南無阿弥陀仏。

 桜の木の下には死体が埋まっている、と書いたのは坂口安吾だったと思う。
いくら強がってもあと何回花見が出来るか、という歳になってしまった。
近所の花見の名所は以下のとおりです。

丘の上公園
控えめな山桜の華麗。日高・飯能市民以外は来ないで欲しい。

聖天院
枝垂れ桜の若木多数。工事に次ぐ工事。20年先が楽しみ。

巾着田
増殖し続ける醜悪な施設には目を瞑って。なるべく早いうちに、巾着田が無くならない内に。

滝不動
ここは30年先を目処に、草むしりをしなくちゃ。国道からゴミ絶対捨てるな!

宮沢湖
西武のゴルフ場で、通れなくなってしまった山道を踏み分けて。

能仁寺
多峰主山と天覧山を登ったり下りたり。飯能河原の蕎麦屋「椚庵」を目標に。

秩父の清雲寺や蓑山、長瀞にも行かなければ........。

「林住記」なんか書いている場合じゃない。
花見もブログも、分かっちゃいるけど止められない、のだ。

   世の中に、絶えてブログのなかりせば 春の心ののどけからまし

はい、それまでよ。  (名歌を2度もパロッてしまう無責任。業平さんゴメン。)

             ◇お呼びでない付け足し◇
              植木等さんの著書「夢を食いつづけた男」(朝日文庫)はお勧めです。
              父親の熱血住職・徹誠のことを書いてある。
              なお、「分かっちゃいるけど止められない」は、人間の弱さについて
              親鸞上人の教えに通じるものがある由


最新の画像もっと見る

コメントを投稿