法隆寺金堂天蓋付属「天人像」
桜が咲き始めて、植木等さんの訃報である。
もっと生きていて欲しかった、とも思うけれど、明るい人にふさわしい、良い季節に亡くなったのではないか。
お呼びではないだろうが、林住期、遊行期の植木さんは森男のお手本である。
大御所先生にならなくて良かった。性格俳優になった植木さんは立派だった
延命治療を断っていたのも偉かった。密葬も良かった。
植木さんの帰依していた浄土真宗の作法に従い、
..........南無阿弥陀仏。
桜の木の下には死体が埋まっている、と書いたのは坂口安吾だったと思う。
いくら強がってもあと何回花見が出来るか、という歳になってしまった。
近所の花見の名所は以下のとおりです。
丘の上公園
控えめな山桜の華麗。日高・飯能市民以外は来ないで欲しい。
聖天院
枝垂れ桜の若木多数。工事に次ぐ工事。20年先が楽しみ。
巾着田
増殖し続ける醜悪な施設には目を瞑って。なるべく早いうちに、巾着田が無くならない内に。
滝不動
ここは30年先を目処に、草むしりをしなくちゃ。国道からゴミ絶対捨てるな!
宮沢湖
西武のゴルフ場で、通れなくなってしまった山道を踏み分けて。
能仁寺
多峰主山と天覧山を登ったり下りたり。飯能河原の蕎麦屋「椚庵」を目標に。
秩父の清雲寺や蓑山、長瀞にも行かなければ........。
「林住記」なんか書いている場合じゃない。
花見もブログも、分かっちゃいるけど止められない、のだ。
世の中に、絶えてブログのなかりせば 春の心ののどけからまし
はい、それまでよ。 (名歌を2度もパロッてしまう無責任。業平さんゴメン。)
◇お呼びでない付け足し◇
植木等さんの著書「夢を食いつづけた男」(朝日文庫)はお勧めです。
父親の熱血住職・徹誠のことを書いてある。
なお、「分かっちゃいるけど止められない」は、人間の弱さについて
親鸞上人の教えに通じるものがある由
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