林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

どたばたゾンビ

2018-11-21 | 拍手

世評が高いゾンビ映画「カメラを止めるな」。まだ頭が混乱しておりますが......。

この映画は大きく3つに分かれている。
はじめはゾンビ専門TVで放送するゾンビ映画。(......というか、ゾンビ映画撮影風景ナマ放送映画、かな?)
ここでは撮影中に本物のゾンビが現れ、撮影班が次々襲われてゾンビ化し、若い娘を追い回す。

次はそのゾンビ映画が撮影される経緯。
監督は「安い・早い・そこそこの出来映え」が売りの気の弱い男。妻は元女優、娘は映画ファン。
出演者やスタッフの、後で撮影を混乱させる属性が明かされる。

最後はゾンビ映画撮影時のドタバタ、である。
俳優やスタッフが問題を起こし、台本から外れ、ハチャメチャになりながらも、映画を完成させる感動篇。
というややこしい趣向だ。

3部分ともテンポが滅法速く、人物が入り乱れ、じじぃは誰が誰だか分からなくなる。
始めから最後まですべてがどたばた、といっていい。

中間部分を除き、ゾンビが続々登場。生首が飛び、腕がもげ、血の海になる、という目を覆う状態が続く。
ゾンビ嫌いの森生は、作り事とは知りながら、思わず目を背ける凄惨な撮影現場だった。

最後の部分で、どうしてそういう場面になったかを種明かしする。ここは結構笑える。
最後の俯瞰撮影のための人間ピラミッドには感動した。

この映画は2回見る必要がある。
1回目は何の予備知識もなく、ただただ呆気にとられる。
次に粗筋をネットで読み、頭に入れておく。
そして2回目は、なるほどそういうことか、と頷きながら笑い、感動する。........という風に。

映画制作に詳しく、ゾンビ映画に慣れた人には傑作かも。
だけどゾンビに弱いじじぃには、どうもなぁ、という映画だった。
でも、もう一度観てもいいよ。

  

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