ドナルド君とジョンウン君の罵り合いは、危なっかしく傍迷惑である。
汚い言葉をあんなにたくさん知ってるなんて、二人とも、育ちが相当悪いようだ。
子どもの頃、相手を罵り嘲る言葉に「おたんこなす」があった。
だが大人になってからは、相手に対しそう思ったことはあっても使ったことはない。また言われたこともない。
あれは相模湾沿岸地方の方言だったのかも。
それでも時々、使いたくなるじじぃは反省しなければ。
で、念のために電子辞書に入っている広辞苑で調べてみたら、ありました。
【おたんこなす】
人をののしる語。間抜け。とんま。おたんちん。
ん? おたんちん?
おたんちんは小学生の頃、相手を嘲る時、おたんこなすと同様に盛んに使った懐かしい言葉だ。
そこでおたんちんを調べた。
【おたんちん】
人をののしる語。間抜け。おたんこなす。
へー!! 同じ意味だったんだ。だけどおたんこと、茄子と、ちんとの関係が分からない。
こういう時はネットで調べるのがいちばんですね。
やっぱりあった。日本語俗語辞典やヤフー知恵袋に載っている。
二つを要約すると、
おたんこなすは、おたんちんが変化した言葉で同じ意味である。
おたんちんは吉原の花魁の隠語で、たんちんは短小野郎という意味。相手がお客なので「御」を付けた。
つまり御短ちんちんが、御短ちんになった。
ということ。
おたんこなすは昭和になってから使われた言葉らしい。
そして息子さんの形状を小茄子に見立てて、御短・小茄子に変化した、とじじぃは愚考する次第であります。
因みに手許にある広辞苑第二版第一刷(1969年)には「おたんちん」しか載っていません。
広辞苑は10年ぶりに改訂するそうです▼ おたんちんは生き延びただろうか。
記事は10月28日付朝日新聞朝刊から。
挿絵は日能研さまの新聞広告から。
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