林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

新しい校歌

2011-10-11 | 歌の翼に

安野光雅が校歌・寮歌・応援歌を量産している。知らなかったでしょ?
「大志の歌」(童話屋出版1250円)です。
どれも架空の学校だが、何と全ての学校の校章まで考案している。

例えば「函館市立ウミネコ小学校校歌」です。

   風のまにまに打ち寄せる
   波のしぶきを うけ流し
   荒磯に立つわが学舎
   われら ウミネコ小学校

以下4番までは割愛し、「岩手県立山猫高等学校寮歌・注文の多い料理店」は。

   岩手おろしにしばれる尾っぽ
   おいらは山猫 手荒な稼ぎ
   稼いだ金で 学校へ行くが
   校長の賢治が 花巻き上げる   ....... 余計なお節介ですが、ここは駄洒落ですね。

これは以下3番は巻き上げ、次は「福岡県私立わだつみ大学付属さんごの宮高等学校校歌・さんごの宮」。

   海の底 さんごの宮に
   ゆらめくは 海の藻裾か
   その胸に 真珠がふたつ      ....... 真珠!!
   魚姫の化身の乙女

3番以後は海の底に残し、面白い校歌が合計34校分もある。
安野光雅は誰か曲を付けて下さい、と言ってます。
はい、誰か手を挙げて......。

栃木県立宇都宮工業高校の校歌を渡辺貞夫先輩が作曲した
作詞は布袋寅泰。題して「無限大」とは威勢がいいね。

TVで報道を偶然視聴し、曲は明るく美しく、直ぐ気に入った。
斉唱する生徒諸君は誇らしげだった。この校歌、全国に自慢できるよ。

発表会に出席したナベサダ氏は実に嬉しそう。布袋は母校が一つ増えた、とこれもいい話。
生徒諸君、今時の君たちは楽器演奏はお手の物のはずだ。自慢の校歌をYoutubeに投稿してね。
 

で、森生の母校の校歌はどうなってるか、である。
北原白秋作詞、山田耕作作曲の校歌を大いに自慢したいところだが、ややや、これはどうだ!
................... いやはや、ぶっ飛び過ぎだよな、ヤんなっちゃうよ。

神奈川県立湘南高等学校校歌
(ガマンして最後まで聴いて下さいね)

北原・山田ゴールデンコンビの「立身報國」は、当時としては当然だった。
しかしこの歌詞と曲調は右端で時々雄叫びを上げる石原慎太郎を育んだようだ。
在校生諸君、この校歌は無形文化財として大切に伝承し、新しい校歌を決めようではないか。

そして受験勉強はほどほどにしよう。東大なんかに入ったらロクな人間にならない。
とりあえず、今の校歌をまともに演奏してくれたまへ。

他校と試合がある時、全校生徒が体育館に集合し推戴式を決行。
「秀麗の富士.....」を歌い、一時は意気軒昂になった。

しかしながら大抵一回戦で敗退。懲りずに推戴式を繰り返したものだ。
あ、それでもたった一回、何故か甲子園で優勝したことがあったんですよ。えへん。

111011