林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

出歩くじじい

2011-09-18 | 風に吹かれて

乗り換えて駆け込んだ車両に、シャモじぃはいなかった。
天井が抜けた青空から殺人光線が降り注ぐギンギラギンな日。こんな目くるめく日にじじいは出歩くまい。

だがシャモ氏は不死身。熱いのは平気。多分約束を忘れたんだろうね。森生がよくやるように。
航空公園駅改札口は外光が入りこみ炎熱地獄だ。電車を3本待ってもシャモじぃは来なかった。

こういう時のために、やはりケータイは持ち歩くべきだろうか。説明書をキチンと読むべきだろうか。
頭にタオルを乗せ、木蔭を伝い歩きして、目的地「所沢ミューズホール」へ一人で向かった。



ホールでは、東京国際大学吹奏楽団第5回発表会が行われるのだった。

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ゆく年くる年

2011-09-18 | 色めがね

  なに急がなくてもいいよ。

日本橋高島屋へ行ったとき、必ず立ち寄る売場は民芸品売場である。
犬塚勉展の後、また覗いてみた。

おお、氏原忠夫原画の暦があるではないか! しかももう来年のものだ。
まだ早い。それに来年のことは分からないけれど、迷わず買った。
昔はシルクスクリーンプリントの壁掛暦にしてたが、ここ何年かは普通印刷・卓上型・630円で我慢している。

そしてショーケースの上に今年の暦が飾ってあることに気付いた。
去年の暮は高島屋に行けず、買い逃した暦である。
あと残す月は4ヶ月しかないが、買うことにした。

年嵩の店員さんが、氏原が描いた暦用封筒を探してくれたが、どうしても見つからない。
恐縮して「封筒なしでも構いませんよ」と言ったところ、嬉しいじゃありませんか、

   「それじゃ、もう8ヶ月も過ぎた展示商品ですし、封筒も見つかりません」
   「お好きのようなので差し上げますわ」

流石、日本橋の老舗百貨店だ。駅にあるただデカイだけの鉄道系百貨店には真似のできない接客である。
来年も元気なら、売上貢献にはならないでしょうが、ちまちまと買物をさせて頂きますね。

 涼しい10月来ておくれ。

さて、氏原忠夫は没後相当年数が経ったはず。
いくら多作でも、もうそろそろ未発表の作品は底をついたのではないか。
多分スヌーピーのように公認代作者がいるに違いない。

その証拠に、来年の図案は、今年に較べいささか精彩がない。
近年の暦は、原作者の意図が理解できなくなった若い人の、代作ではないだろうか......。
などと店員さんに申し上げたら苦笑いをされた。

折角のご好意に余計な一言、反省してます。
いつもこれで失敗しておりますが、つい.......。

日本を代表する偉大なグラフィックデザイナー「氏原忠夫」は、ウィキに載ってません。
確か、味の素かキッコーマンの広告の挿絵を永らく担当していました。
ネタ切れの時、氏原作品から記事を捻り出す森生は、憤慨です。

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