林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

特攻隊川柳

2008-08-11 | 遠い雲

ポッチ~さんという方が、「俳号は《風天》」という記事(8/7)で、渥美清の俳句を教えて下さった。
深い句です。

その記事に対し夏目雅子の俳句を返したコメントがあった。

二人とも、もっと生きていて欲しかった人です。

和歌、俳句、川柳など日本の短詩は心に沁みてきますね。

小沢昭一さんの「川柳うきよ大学」で、ハッ、とする川柳を見つけました。
敗戦4ヶ月前、24歳の4人の特攻隊員が玉砕出撃の寸前に遺した川柳です。

この川柳には到底、余計な感想を書けません。

        生きるのは良いものと気付く三日前

        諸共と思へばいとしこのしらみ

        犬に芸教へおほせて友は征き

        慌て者小便したいままで征き

        特攻へ新聞記者の美辞麗句

        万歳がこの世の声の出しをさめ

以上は同書84頁に小沢さんの感想と共に載っております。

080811