私が樋渡さんのことを知ったのは、昨年の6月である。
高槻市の 「こちら部長室」 のコメントを読んで共感したのだが、
私が知らなかっただけで、その頃は既に武雄市長になっておられたのである。
樋渡さんにネット上でお会いしなかったら、多分ブログなど始めたりしなかったと思う。
そんな樋渡さんのブログは、以前に、はじめから殆ど読んでいるのだが、もう一度読み直してみた。
高槻時代の 「市長でなかった時代のブログ」 の中から、
特に 「共感を覚えるもの」 を各月一本ずつ 「私自身のために」 整理して纏めておきたいと思う。
ご関心のある方は、どうぞ。
2005年5月 ブログと明治国家
今、問われているのは、 「協働のやり方」 ではなくて 「何をやりたいのか」「何をすべきか」。
でも、 「やり方の議論」 が一般的です。
樋渡さんらしくなく、文章少し長いが中味は大変面白い。
6月 講演予定メモ
講演の内容が並んでいるが,
「外からの視点」「ブランド」「何よりも情報発信力」「組織よりもまず個人」「デジタル社会は個人社会」「変ることが善」 その通りだと思う。
一般に当たり前の話だが口先では言えても、本当に実行するのは難しい。
7月 武雄での講演メモ
今、企業と自治体に求められていることは、
役割分担はもう旧い。「役割融合、プロジェクト化、フラット化。」
「自治体は頑張っているところを応援すべし」 大賛成である。
一律ばら撒きの発想は「税金の無駄遣い」だと思うのだが。
何も考えることをせずに、差別化の発想はかけらもなく、 「見せかけの公平に」 が主流です。
8月 研修レジュメ
高槻のまちづくりについて、「課長以上は70%が企画と判断」。作業が仕事だと思っている管理者が多すぎる。
「これからの都市競争は、その道のプロしか残らない」。 競争をしているという意識が、現状の自治体にどれだけあるだろうか。
「情報を出せば入る仕掛け」 そうです。 仕掛けがないから、出すだけになってしまうのです。
9月 某県庁講演レジュメ案
いろいろ言われているが、 「ブログを始めて仕事、人生が変りつつある」 という感想に特に共感。 実感しています。
私も今現役だったら、間違いなくブログやって、必ず毎日更新しているだろう。
今は、簡単に情報発信、収集が出来る 「いい時代だ」。
作業をするには必要ないかも知れぬが、仕事には絶対必要。利用しない手はない。
講演後寄せられたメールの意見も面白かった。
10月 ネット市民
沖縄の座間味村の話ですが、無茶苦茶面白いと思います。
でも、一般には理解できないのかな、とも思います。
樋渡さん、この種のこと、是非やるべきです。
アタマだけで、お金は余り(殆んど)要らない筈です。
11月 ちょっと嬉しい話
15年8月11日、「こちら部長室」の樋渡さんの第一声は「全国一のホームページを目指そう」と宣言してスタートしている。
昨年、高槻市は広報コンクールで、見事「ホームページ日本一」の栄冠を手にしておられる。
これはまだその途中の話だが。
12月 さよなら
17年12月20日、第62回最後の「こちら部長室」にこの写真が使われている。
「出来ない理由よりは出来る理由を探そう」と最後に結んでおられます。
ブログではご自身を「風」とよんでおられます。
樋渡さんが市長でなかった時代、どのようにお考えだったのか。
市長になられた今と、何か違うところがあるのだろうか。
そんなところも興味があったのだが、
基本的にそのスタンスは全然変っていないとの印象である。 有言実行。
共感するところ、いっぱいである。
ずっと並べてみると、やはり 「ちょっと変っている才人」 である。
ところで、カワサキの大ヒット商品 「ZEPHYR」 は 「西からの風」 という意味をもっているのご存知ですか。
武雄からの、西からの 「新しい風」 を期待します。