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マイナーゲーの夕べ その16 「アイドル八犬伝」

2007年01月08日 03時10分51秒 | └マイナーゲーの夕べ
あわわわわわ……前回のエントリに、「ゲームサイド」で「アイドル八犬伝」のインタビューをなされた、恋パラ支部長さんがおいでになられて、浮き足立った週末を送ったren.です。

……本物、だよね?(w


そんなわけで、今年一発目の「マイナーゲーの夕べ」は、これで行きましょう。企画初のファミコンソフトの紹介です。

*12:00 ちょっとだけ追記
*19:00 さらにちょっと追記

 ● 「アイドル八犬伝」
          ファミリーコンピューター(1989) トーワチキ

これが、インタビューにもあったパッケージ。
確かに、ゲーム中のエリカちゃんとは、雰囲気が違います。

さらに、こちらがソフト。

お前ら、誰だ!?(w 特に、左端のサムズアップしているのは、誰?……おそらく、ミドリ。その上のムラサキも、髪の色からして違います。
そりゃ、製作側も納得いかんわ。

さらに説明書には

ゲーム画面をそのまま線画にしたものが。
というか、ドット絵をトレースしただけではなかろうか(w パケ絵よりは、こっちの方がいいけど、もうちょっと手をかけようよぉ。


ここからは、ネタバレ上等で参りますので、VCでの配信(されれば)などで手に入れたいという方は、ご遠慮ください。

なお、登場人物などは、こちらに任せます。


★ストーリーネタバレ

西園寺家の長老・トミコは、全ての財産を跡取りと称される3人娘のいずれか、3ヶ月の間にもっとも名をあげた者にゆずるとした。

3人娘とは、天才実業家の長女・シズカ、天才特許王の次女・レイカ、そして我らが主人公、歌うこと以外は"ミソッカス"のエリカである。

エリカは、歌の力でスーパーアイドルとなることを決意。
芸能界の生き字引こと、アイドル追っかけの長老・真実イチロウ(どう見ても天本英世)のアドバイスにより、7人の仲間を集めることになる。

イチロウの孫娘・ホシミの"予言の力"で、株の天才・ヤヨイ、ハッカー王者・ミサオ、敏腕プロデューサー・ヤチヨ、花火職人・ムラサキ、暴走族リーダー・ミドリ、アイドルおっかけ・モモミを仲間にし、"ミラクルボイス"を身につけたエリカは、伝説のアイドルソング「きみはホエホエむすめ」の楽譜と歌詞も手に入れた。

エリカ・プロジェクトは、順風満帆に思われた。

しかし、彼女のアイドルデビューと成功は、全世界を"イロモノ化"しようとする暗黒イロモノ大王と、その配下によって邪魔される。

暗黒イロモノ大王は、その歌唱力とカリスマを自分の力とするため、エリカを狙っていたのだ。
また、エリカの2人の姉も、彼女の活躍をねたみ、資金協力していた。

そして、ついに暗黒イロモノ城での、エリカと大王の最終決戦。驚くべき事実が大王の口から語られる。

大王の正体は真実イチロウ、ホシミは彼のスパイであり、エリカ自身も大王の孫だというのだ!

戦いは壮絶を極め、大王の刀からホシミがエリカをかばい倒れる。その怒りを胸に、エリカはついに大王の股間に付属している"イロモノギャロップ"を取り外すことに成功。

不毛な戦いに終止符が打たれた。

プロジェクトチームは、大王がASO山に作り上げた通信施設を利用し、全世界の通信網を掌握。エリカのデビューイベントを、この場でスタートする。

前代未聞規模の電波ジャックも、エリカのミラクルボイスの手によれば、問題は無し! 「きみはホエホエむすめ」が、全世界のメディアに強制配信される。

私にとって大切なものは、歌とすばらしい仲間達。
 他のものなんか、なんにも欲しくないの。
 西園寺家の財産は、お姉さまたちにみーんなあげちゃいます

エリカの歌声が世界中に響き、全人類は熱狂するのだった───。


このゲームの凄いところは、音楽との同期
エンディングの「きみはホエホエむすめ」は、パッケージにも書いてあるとおりカラオケエンディング

そのほかにも、途中での説得シーンなどには、オリジナルソングが挿入され、テキスト表示が音楽にあわせて挿入されます。
思わず口ずさむ事間違いなし。

これらは、今でいう"電波ソング"の元祖ともいえるでしょう。
エリカのcv.として、桃井はるこあたりを思い浮かべると吉。


また、軽妙なベタギャグが世界観を作り上げています。……まあ、寒々しく感じる人は、置いてきぼりですが(w
ありがトーワチキ」は、このゲームをプレイした人の心のワード。

時代を感じさせるところでは、「だ~い!ど~ん!で~ん!が~えし!」でしょうか。流行ったよなー。

イロモノ四天王などには、田代○さし井森○ゆきドカベ○香川なんていう、当時の芸能人のオマージュもみられ、いろいろな意味で涙を誘います(w


八犬士イロモノ大王軍、その他の登場人物も個性的で、すぐに愛着がわきます。

そのキャラクター付けがたくみで、ホシミの「お答えします」やヤヨイの「こう言ってはなんだけど」といった口癖、ミサオの関西弁にムラサキのべらんめぃ調は、キャラクターが記号であることを、うまく利用しています。

登場のさせ方も印象的ですし、エリカと同行させる順番、それぞれの能力の利用の仕方も、ストーリー上の破綻がありません。
ホシミをエリカがバットでぶん殴る場面ですらw

まあ、ヤヨイとミサオが組んで、株で儲けるっていうのは、かなりイリーガルな雰囲気満点ですが(w


その昔、フローチャートを元に録画したビデオを見返したところ、1時間20分でクリアしていました。少々ミスコマンドもあったので、ストレートなら1時間強というところでしょうか。
確かに、7000円のソフトとして納得できるかは……きびしいですね。

しかし、今の複雑化大作化したゲームで肥えてしまった目には、むしろ新鮮に感じます。
ゲームの面白さは、コマンドや操作、画面の綺麗さ、プレイ時間とは比例していないのです。

それに、恋パラ支部長さんも記事で書いていますが、「みじかいゲームほどかえって何度も遊べる」のです。だからこそ、心に刻まれるというもの。
値段分は遊び尽くすっていう側面もありますが(w

思えば、最近は一度エンディングを観たら、それで満足して仕舞い込むゲームって多いと思います。昔はひとつのゲームを、大切に何度も遊んだものです。クリアした途端、セカンドプレイに突入したり。

「アイドル八犬伝」は、マルチシナリオでも、マルチエンディングでもありません(ゲームオーバーエンドはありますが)。フラグの立て方も、いっぺんとおりです。
やるたびに新しい発見があるというものでもありません。

それでも、何度も遊びたくなる中毒性は、システムや仕掛けではなく、ゲーム後の満足感や爽快感にあるのです。お気に入りの映画を、DVDで何度も観かえす感覚でしょうか。


グラスを片手に、アスキースティックL5をもう片手にし、リラックスして過ごす1時間……なんてのも、案外ありなんじゃないでしょうか。

最後は、"最強の癒し系アイドル"西園寺エリカと共に、「きみはホエホエむすめ」を熱唱しましょう!

そんな酔っ払いの痴態も、ミラクルボイスの力で問題なし!……になるといいなぁ(w

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