どうも、ren.です。
先週のエントリを見返していたら、「免許更新に行かなきゃ~」というコメントを二回書いてるね。
まったく無意識だったから、よっぽど気にしているんだな、私(w
さて、先週末は友人たちとようやくこちらをプレイできました。
▼ 「即身仏になろう!」 グループSNE/猫柳生
通称"なろう系 転生ゲーム"(w
グループSNEゲームコンテスト2019入選作品。
56億7千万年後に世界に現れる弥勒菩薩とともに菩薩として甦り、衆生を導くためにミイラとなる……それが即身仏です。
このゲームでは即身仏となるための手順「生入定(いきにゅうじょう)」を体験することが出来ます。
正しい知識を持って、未来に向かってエクソダス(解脱)しましょう!
基本ルールは「絵合わせ」。
メインカード種である"五穀"カードを同種2枚のペアにして手札から捨てます。
"五穀"は"米・麦・粟・黍・大豆"で、2種類どちらかを選択できるダブルカードと、5種から選べるマルチカードの"十六穀米"もあります。
他にできるのは、手札から1枚のカードを別のカードに手渡す「施し」。
そして、何もせず次のプレイヤーに手番を譲る"パス"です。
手札が7枚以下になるまで、上記の3種類の"アクション"のどれかを行います。
まず、各プレイヤーに規定の手札を配布。
山札を置き、その両隣に2か所の捨て札置き場をつくります。
ゲームスタート。
まずは全員が"五穀集めフェイズ"から行います。
目的は「手札の中に五穀全種が1枚以上ある」ことです。
これは即身仏を目指す僧侶が、過酷な修行に入る前に摂る最後の食事を表します。
このフェイズではドローを2枚、山札と二か所の山札から自由に選択して取ります。
前述のルール通り不要な五穀を捨て、手札を7枚以下に収めます。
捨て札2枚は2か所の捨て札置き場に1枚ずつ捨てますが、他のプレイヤーが次のドローで引くカードにもなるため、何をどのように捨てるかが戦術となります。
捨て札にするには、"五穀"のペアに加えて、特殊カードが使えます。
お坊様の食べる規則に則った食事を表し、"五穀"の他にも"水"や"木の実"などの「口に出来るもの」となら何でもペアとなる"斎食(さいじき)"。
そして念仏を唱えることで煩悩を祓う、つまりどのカードとでもペアになるオールマイティカードな"読経(どっきょう)"です。
また、"水"はアクションを消費せずに、交換という形で追加のドローを行えます。
これを通常のドローと組み合わせて、さらに前の捨て札を得られるわけです。
5種の"五穀"を手札に揃えたら手札全てを公開し、他のプレイヤーに確認してもらいます。
そうしたら、そのプレイヤーは次のフェイズに進みます。
次のフェイズは"五穀断ちフェイズ"。
目的は「手札の中から"五穀"のカード全てを無くす」ことです。
身体から食べ物という穢れを祓い、即身仏となる準備をします。
一番最初にこのフェイズに進んだプレイヤーは、勝利ポイントとなる"菩薩点"を1点得ます。
基本的には"五穀集めフェイズ"と同じですが、このフェイズでのみで効果を使える特殊カードがあります。
それは"漆茶(うるしちゃ)"です。
漆を含んだ茶を飲むことで嘔吐し、体内の水分を限界まで無くしていきます。
また、身体に漆を染み込ませることで、蛆が湧かずに奇麗に腐敗させる効果もあります。
このカードを"斎食"と組み合わせて捨てた時に限り、"漆茶"カードを手元に戻し伏せて保管します。
ゲーム終了時に保管した"漆茶"の枚数が最も多いプレイヤー(同数者がいる場合はその全員)は、"菩薩点"を3点得られます。
なので、早々に手札から"五穀"を無くしてしまった場合、ここで粘って"漆茶"を飲みまくるか、いち早く次のフェイズに進むかの戦略が必要になります。
手札から"五穀"を全て無くしたら手札全てを公開し、他のプレイヤーに確認してもらいます。
そうしたら、そのプレイヤーは最後のフェイズに進みます。
最終フェイズは"土中フェイズ"。
身体から「穢れ」を無くした僧侶は、いよいよ土中の石室に入り、「ただ瞑想するだけの存在」となる即身成仏を成すことを目指します。
現世との繋がりを断つために、このフェイズの目的は「全ての手札を無くす」ことです。
一番最初にこのフェイズに進んだプレイヤーも、"菩薩点"を1点得ます。
このフェイズではドローは1枚となります。注意しましょう。
また、このフェイズに入ったプレイヤーは、他のプレイヤーに対して行える「施し」は"鈴"だけになります。
石室の中に閉じこもっているので、鈴の音でしか外には影響を与えられないのです。
しかし、"土中フェイズ"ではない他のプレイヤーは、今まで通り「施し」ができます。
そう簡単に成仏はさせないぜ!と、石室の空気穴に次々と注ぎ込まれる五穀に茶(w
このフェイズでのみ、深い瞑想による死を表す"入定(にゅうじょう)"は1枚だけで捨てることが出来ます。
捨てた"入定"カードは手元に戻し伏せて保管します。
"五穀断ちフェイズ"の"漆茶"同様に、ゲーム終了時に最も"入定"が多い者は"菩薩点"を3点得られます。
手札を全て無くせば無事に入滅。
ついに即身仏となり祀られ、そのプレイヤーは4点の"菩薩点"を得ます。
また、特殊な終了条件として、「手札を4枚の"鈴"のみにする」という方法があります。
石室の中で自らの命が未だ絶えていないことを外に知らせる鈴の音ですが、その鈴自体が即身仏の象徴であるということなのでしょう。
ただし、この方法だと"菩薩点"は3点しか得られません。
誰かが入滅した段階でゲーム終了。
"漆茶"と"入定"のカード枚数を公開して、"菩薩点"の清算を行います。
最も"菩薩点"が多い者が"ベスト即身仏"となります。
ただし、時には即身成仏を成すよりも、"菩薩点"が高くなり勝利する場合もあります。
もし、入滅したものと同数の"菩薩点"のプレイヤーがいた場合は、入滅したプレイヤーが"ベスト即身仏"です。
さて、長くなったので、ゲームした感想を簡単に。
3人プレイで、1プレイの時間は30分~2時間。
順調な展開だと1時間かかりませんが、全員が土中に入ってしまうと泥仕合になることが多かったです。
土の中だけに(w
とにかく相手の入滅を防ぐために、"鈴"のロンダリング状態に陥りやすい。
こうなると、「"鈴"4枚クリア」を全員が目指すことになり、膠着してしまいます。
入滅直前は"水"がキーカードになりそう。
でも、ここでもたつくと泥仕合になるんだよね。
また、"漆茶"を1枚も確保せずに"土中フェイズ"に入ってしまうと勝ちづらい印象。
現実の即身仏修業は土中に入るまでに3年はかかるそうだし、急がば回れ、かな(w
なので、"五穀断ちフェイズ"を引き延ばし、先に"土中フェイズ"に入ったプレイヤーに「施し」まくりながら、「土中」で素早く入滅できる手作りをするべきか。
と、まあ、題材のインパクトに負けず、なかなかに戦術と戦略が必要で面白かったです。
遊んだ友人も1プレイでルールを完全に把握し、プレイ印象も良かったようです。
しばらく遊び続けられそう。
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