今日は強風の札幌から、ren.です。
おかげで雪はほとんど積もらなかったけど。
ただ、そんな中を見舞いに通ったからか、ちょっと風邪気味。
● 「昭和の街角 -火浦功作品集-」 火浦功/ミューノベル
挿絵が竹本さんだったので購入。
とはいえ、火浦さんの作品の挿絵を描くのは3冊目。
もちろん、あとがきも1ページを描いています。
挿絵では、竹本さんの筆による小林旭や水原弘の似顔絵が見られます。
さて、小説。
まだ"ラノベ"という呼称がなかった時代の"あっ軽い小説"家として有名だった火浦さん。
……いや、有名なのは遅筆の所為か(w
でも、改めて読むと、案外文章は固かったんだね。
各話の末端には、火浦さんによる一口解説(?)も。
ともかく、この本では1988~95年に各誌で書かれた短編小説が8作収録されています。
そのほとんどが投げ出しオチで、主人公登場前に作者自らが唐突に犯人として自首する「キャロル・ザ・ウェポン」は当時話題になりました(w
タイトルどおり、ほとんどの収録作品には昭和の欠片が見られます。
まあ、実は発表時期は平成に入ってからというオチがついていますけど。
「アモルフの棲む街」はコズミック・ホラー風。
一口解説には打ち切りの原因を"「ツイン・ピークス」の流行が終わったから"としていますが、なるほど確かに雰囲気ある。
「ツイン・ピークス」ともども、続きが是非見たいです。
収録作品で一番長い「明るい世紀末のすごし方」は尾道を舞台としたファンタジーミステリー。
でも、登場人物の世代の所為か、なんだか二時間ドラマのような雰囲気。
しかし一番のミステリーは、せっかく"坂と猫の街"が舞台なのに、竹本さんが猫を書いていないという部分かも(w
そういえば、今回の刊行。
実は同時発売には、火浦さんの師匠である小池一夫さンの作品が。
そこで、告知が小池さンのtwitterにあげられていましたが……
小池一夫 [劇画村塾・塾頭]
火浦功 [劇画村塾・2期生]
高橋留美子 [劇画村塾・1期生]
竹本泉 [猫 大好き]
いや、まあ、その(w