希望屋 ~ren_ka ci=set~

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キノの旅 17

2013年10月15日 20時58分58秒 | ▼マンガ・本

どうも、ren.です。
やなせたかしさんの訃報に接し、大変残念に思っています。
つい先日まで、イベントやテレビ出演で元気な姿を見せられていたのにねぇ。

すでに私が幼稚園のころには、あんぱんまん(ひらがな表記)は現役。
園児全員にフレーベル館のキンダーブック版「あんぱんまんとばいきんまん」が配布され、今でも捨ててはいないはず。
本に楽譜で載っていた当時の「あんぱんまんのうた」は、今の「アンパンマンのマーチ」とは違うものでしたっけ。
あ~んぱ~んま~ん♪ あ~んぱ~んま~ん♪ つ~よいぞあ~んぱ~んま~ん♪ だったかな。
教室でオルガンに合わせて歌った、このフレーズだけ覚えてます。

あれから、ン10年。
ずーっと子供のためにヒーローを作り続けたやなせさんは、まさにヒーローのお父さん。
謹んで哀悼の意を表します。

 

● 「キノの旅 17」時雨沢恵一/電撃文庫
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/52/348013905c7e46f973bc3fdebbc191af.jpg?random=9b9f1ad4580e537f18d3533d2f84dcd0

静岡新聞などで新聞連載された分を含む、これまでの最多14+αを収録。
連載分は新聞紙上では、どんな評判だったのでしょうかね。
それに書き下ろしも含め、今巻はなんと370ページを越える厚みに。

帯では、既刊16巻までの表紙リニューアルも発表。
……つまり、1巻の頃の男の子に見えるキノの歴史を消し去るつもりだなっ!(w
私はあの絵で表紙買いした口なので、ちょっと残念、いやかなり残念。

以下、内容やあとがきなどについてネタバレしますのでご注意を。

 

というわけで、オムニバス短編形式のロードストーリーである「自分以外の旅人が犠牲になった事件からモトラドで逃げ出して、森の中の一軒家、"師匠"という正体不明の老婆に助けられて何年かしばらく二人で暮らし、 最後にはモトラドのエルメスでこの世界を巡る旅に出た『大人の国』出身の若者キノの生涯と不思議に満ちた旅についての記述」も17巻。
これまで「自分以外の旅人が犠牲になった事件からモトラドで逃げ出して、森の中の一軒家、"師匠"という正体不明の老婆に助けられて何年かしばらく二人で暮らし、 最後にはモトラドのエルメスでこの世界を巡る旅に出た『大人の国』出身の若者キノの生涯と不思議に満ちた旅についての記述」を全巻読んでいる私ですが、すでに数える気にはなりません(w
しかし、どれも思い出深い国ばかりなのが、「自分以外の旅人が犠牲になった事件からモトラドで逃げ出して、森の中の一軒家、"師匠"という正体不明の老婆に助けられて何年かしばらく二人で暮らし、 最後にはモトラドのエルメスでこの世界を巡る旅に出た『大人の国』出身の若者キノの生涯と不思議に満ちた旅についての記述」の素敵なところです。

この長いタイトルはリバーシブルカバーのものですが、昨今の2chスレタイ風ラノベタイトルへの皮肉でしょうか。
ニコニコ小説で本人が「男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。-Time to Play-」というタイトルの作品を書くという話しもありますし、さすがは「キノ」の作者といったところですな(w

今巻ではシズ一行とフォト&ソウが邂逅。
とはいえほとんど袖刷りあう程度の出会いですが、あのままシズがこの国に定住していたら、二人の人生にキノが大きくかかわっていたことを、お互いが知ることもあったのかも知れませんねぇ。
黒星さんのあとがきの、はしゃぐフォトが可愛い。

口絵の「ファッションの国」は、ウェディングドレスの師匠とか、ロリータメイドのティーとか、読者&黒星さんサービスですね(w
キノはやっぱり、ショタ可愛い。
ひっそり写っている、ひげメガネのエルメスが笑えます。

「割れた国」は、まさかの"きのこたけのこ戦争"で本当に滅んだ国(w
ちなみに私はたけのこ派です。
でも、本当はアル厨(アルフォートが好き)。

「楽園の話」は師匠の過去話。
登場人物や脱出方法の仕掛けに舌を巻きました。
でも、手足のジタバタで、どうやってサインを出していのかは謎だなぁ。

「恋愛禁止の国」は、キノにとっては嫌な記憶を呼び覚まされた感じですかねぇ。
"恋愛禁止"のお題目によって行われる感情操作は、「大人の国」の仕組みに似てますからね。
だとすれば、木箱をどうしたかは想像に難くないでしょう。

「自然破壊の国」「左利きの国」「広告の国」は、これが新聞に掲載されたこと自体が面白い(w
それぞれの話が載ったとき、同時に新聞にはどんな記事や広告が掲載されていたかが気になります。

「神のいない国」は、久しぶりにキノのプロフェッショナルぶりがみられる一篇。
圧力鍋爆弾ってボストンマラソンで使われましたし、これも風刺でしょうか。
宗教家一家に名前があるということは、今後に再登場の可能性がありそうですね。
ジーンとの最期の一連の会話も、色々と伏線が隠れていそうです。

というわけで、1年ぶりだった「自分以外の旅人が犠牲になった事件からモトラドで逃げ出して、森の中の一軒家、"師匠"という正体不明の老婆に助けられて何年かしばらく二人で暮らし、 最後にはモトラドのエルメスでこの世界を巡る旅に出た『大人の国』出身の若者キノの生涯と不思議に満ちた旅についての記述」でしたが、今巻はボリューム満点で満足度が高いです。
「自分以外の旅人が犠牲になった事件からモトラドで逃げ出して、森の中の一軒家、"師匠"という正体不明の老婆に助けられて何年かしばらく二人で暮らし、 最後にはモトラドのエルメスでこの世界を巡る旅に出た『大人の国』出身の若者キノの生涯と不思議に満ちた旅についての記述」の次巻を、また楽しみに待ちましょう。

……なるほど、とりあえず文字数は稼げるな(w

コメント
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