蒸し暑い札幌から、ren.です。
買い物から帰った直後、甲子園予選試合が中断になるほどの夕立。
私の住む札幌のはずれに到達するまでに雨量は減りましたが、十分湿度を上げるほどの通り雨でした。
買い物では、発売しているのを知らなかった、この本を探してきました。
● 「あぶない!図書委員長!」 西川魯介/ジェッツコミックス
背表紙の図書整理シールが洒落てて良い感じ。
カバーの折り返しには図書カードも印刷されています。
これがなかなか「どっきりシール」並にリアル(古
見てのとおりの表題の為、レジに持っていくのがちょっと恥ずかしい。
「エロ漫画だと思われてるんじゃないかしら……」
恥を忍んで買ってきて読んで一言。
「……あ、これエロ漫画だったわ(w」
特に成人向けの印はありませんが、未成年には勧められません。
また今回も、レズ、BL、ショタに嫌悪感のある方は注意。
「野蛮の園」で登場の水野さんが、スターシステムで再登場。
実際「野蛮の園」最終巻には、この作品の第1話表紙がひっそりと掲載されています。
そちらでは謎の図書館司書ですが、こちらではタイトルどおり高校図書委員長。
裏のない天然娘っぽいですが、どうやら裏腹にどす黒いようです(w
同時収録は「dioptrisch!ディオプトリッシュ!」。
眼鏡フェチのための聖典「屈折リーベ」のリメイクとも言える作品。
とはいえ、こちらは後半レズ色が強いですけれど。
雑誌リニューアルで打ち切りとなっていますが、どこかで続きを描いて欲しいですね。
眼鏡以外にも、魯介作品には欠かせない、邪神、ドイツ、ミリタリーなどの小ネタももちろん充実。
張り紙、背表紙のネタがいくつわかるか、読者は試されています(w
個人的に「読んで 読んで 読まれて 読んで 読んで 読みつぶれて 眠るまで 読んで」がツボ。
実録(らしい)「メガネっ娘を描いたあとは小便がしたくなる!!」は、眼鏡フェチマンガ家仲間の田丸浩史氏についての2ページマンガ。
「メガネっ娘は傍流であるのが正しい姿!」
……なかなか含蓄のあるお言葉です。
これはメガネっ娘に限らず、フェチに関して全てにいえることだなぁ。
付録として、はいぼく氏による「西川魯介作品に見る倫理問題」なる解説。
「萌えキャラには「人格」が存在しない」
「「愛」を可能にする為の「属性」否定」
など、針小棒大な論理に思える文章ですが、これがものすごく納得。
「萌え文化」と称され大量生産されるメディアに、どこか疑問を感じている人は必読。