代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

ジャパンハンドラーの支配から脱するために ―立憲民主への期待

2017年10月23日 | 脱米
 細野、前原、長島といったCSISのエージェントたちは口をそろえて、「外交安全保障面では現実的な選択を、内政面では自民党と違った再分配政策を・・・・」といった趣旨のことを言う。しかし有権者から見ると自民党と何が違うのか分からない。そんな連中に野党としての存在意義はない。彼らは自民党へ入党申請すべきであろう。

 いったい彼らの言う「現実的な安全保障政策」って何なのだ? 地球の裏側にまで自衛隊を派遣して、米軍の下請け部隊として血を流すことが「現実的な安保」なのか? 日本を危険にさらすだけで、日本の安全保障になど何も寄与しないだろう。アホもいい加減にしろと言いたい。

 日本は、憲法9条によって集団的自衛権を認めてこなかったからこそ、ベトナム戦争にも、アフガニスタン戦争にも参戦せず、侵略行為に加担せずに済んできたのだろう。
 米軍の要請に従ってベトナム戦争にも参加していたらどうなっていたと思う。ベトナム人を殺し、自衛隊員も殺され、凄惨な血を流さねばならなかっただろう。そんなことをしていたら、今のようにベトナムと友好関係を築けていただろうか。

 だいたいネトウヨたちは、「ベトナム戦争に参加して残虐行為を行なった韓国軍」をやり玉に挙げて批判している。ネトウヨは、韓国軍が米軍の下請け部隊として行ったような残虐行為を、自衛隊にもして欲しいのか。

 米軍の侵略行為には一定の距離を置いてきたからこそ、小泉純一郎がイラク戦争を支持するというアホな選択をする以前は、一定の国際的な信頼も勝ち得てきたのだろう。

 「アメリカとの同盟関係を維持するためには、米軍の下請けとして血も流せ」と、アーミテージらジャパンハンドラーたちはことあるごとに要求する。前原、長島、細野らは、ジャパンハンドラーにポチることだけが「日本が取り得る唯一可能な現実的な選択」と信じ込んでいる。

 CSISのジャパンハンドラーなぞ、アメリカ国内でどれほどの勢力だ。アメリカ国民に信頼なんてされてない。アメリカ人が軍産複合体の支配に心底嫌気がさしているから、トランプやサンダースにあんなに票が集まった。近未来におけるアメリカ政治の劇的な変化も予想できないのか。CSISはアメリカ国内で孤立し、影響力も失っていくことは必定である。
 
 枝野さんは、昨日(2017年10月23日)の選挙当日の田原総一朗司会の選挙特番で、安保法制の強要に対抗するためには、「アメリカの、いわゆる知日派といわれている人々以外と人脈を広げていきたい」という抱負を語っていた。
 まさに、対抗策はそれである。日本の草の根民主主義も、アメリカの草の根民主主義に合流し、交流し、日米関係の将来ビジョンを共に構築し、いずれアメリカで草の根民主主義からの大統領候補が当選を勝ち取ったとき、共に協力してCSISのハシゴを外してしまうのだ。まさに枝野さんが強調していたような、トップダウンの政治ではない、皆が参加する草の根の政治勢力だからできることである。前原、長島、細野らはトップしか見ていない。それを「アメリカ」と勘違いしているのだ。

 そうした戦略的かつ地道な作業がなければ、たとえアメリカで草の根民主主義勢力が勝利しても、対日政策に関しては旧来通りジャパンハンドラーたちに丸投げなんてことも起きかねない。
  
 アメリカと日本で草の根民主主義を広げ、現実的なアジェンダを作成し、両国で政権を奪取し、エスタブリッシュメントの支配を覆す。そのときこそ、軍産複合体の支配は終わるだろう。
 そのときこそ、共産党が主張しているような「日米安全保障条約を廃棄して、新しく日米平和条約を・・・」というプランも現実味を帯びてくるだろう。米国の国内世論の変化を見ていれば、それは荒唐無稽な話では全くない。


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