代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

テンプレートとタイトルを変更しました -原発の恐怖から美しい星空の見える生活へ-

2011年04月12日 | その他
 読者の皆様は「オヤ」と驚かれたでしょう。こちらはブログ代替案です。ブログを始めて6年間変更しなかったテンプレートを節電モードに変更いたしました。ついでに、タイトルもちょっと変更しました。

 震災の後、すぐに変更しようと思ったのですが、長く続けてきたので保守的な私はなかなか変更できなかったのです。またタイトルは、「代替案」という一般名詞そのまま使うのはまずいと前々から思っていたのですが、保守的な性格なのでなかなか変更できませんでした orz。「代替案を語り合うサロン」と変更します。

 ブログ開設以来、2chのような掲示板とはちょっと異なる、長文のコメントが応酬される議論が楽しく行われてきました。ときには管理者が議論についていけなくなって放置しても、参加者たちがマナーを守って建設的な議論が展開されていくこともありました。建設的な議論の場というブログの「伝統」をぜひ続けていきたいと思います。というわけで「皆で未来を語り合おう」という意味をこめて、タイトルを変更しました。英語のタイトルは「Dialectical Space for Alternatives 代替案のための弁証法的空間」。矛盾を乗り越え、敵対するのではなく、アウフヘーベンを目指して対話しようという意味をこめています。

 震災の後、東京も節電モードに入り、ずいぶん星空が美しく見えるようになりました。悲劇の中でもオリオン座は美しい。東京からでもオリオン大星雲M42が肉眼で確認できる。こんなの初めてだ。これも節電の効果。M42。ここは新しい星の生まれる場所。そして目を上方に移すと、いつ爆発してもおかしくないとNASAも警告する、死にゆく老いた星ベテルギウスが紅い最後の光彩を放っている・・・・。星にも生と死、輪廻転生がある。

 満月の夜には、月明かりのありがたさが身にしみる。いままで周りが明るすぎて、月明かりを頼りにするなんてあり得なかったのに。

 こんな経験はいつ以来だろう。東京から星空が見える生活は悪くない。原発に依存し恐怖と隣り合わせよりも、美しい星空の見える生活を取り戻しましょう。

 以前、熱帯林保全の研究でルソン島北部の山の中で暮らしていた頃は、夜は月明かりが頼りでした。満月の晩は隣村まで懐中電灯なしで歩いていける。星と蛍の光の共演。月のない夜は行動自粛・・・。そういう生活は悪くないです。
 
 原発のない世界には、美しい星空が帰ってくる。そしてこれ以上プルトニウムが生み出されることもなくなる。これはいい。「原発がなかったら今の生活は続けられない」という「大本営」が振りまく脅迫から自らの思考を解放しましょう。
 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2011-04-12 12:03:20
新しいテンプレートいいですね。
東京の夜に星空が戻ってきたという話は、
日本の進むべき道を暗示しているようでぐっと
胸に迫るものがありました。
それでも原発は必要だ!と言い続ける人たちと覚悟をもって対決していかねばならない、と私自身今そう思います。

これからも様々な情報、正しい知識をこのブログを通じて学んでいきたいと思っています。
これからもよろしくお願いします。

funa
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funa様 ()
2011-04-12 23:43:22
 あたたかい励ましのお言葉ありがとうございました。大変な事態になってしまいましたが、この惨禍で変えることができるか否か、日本人の資質が問われていると思います。
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Unknown (mirai)
2011-04-16 02:10:57
引き続きのご活躍をお喜び申し上げます。
地震後は私も忙しくしておりましたが、少し見ない間にすてきなデザインに変更されていて驚きました。
5つ前の記事で日本学術会議で発表されたと書かれていました。是非拝聴させていただきたかったので、事前に知っておればと悔やんでおります。
見ればそうそうたるメンバーです。ご発表の内容は拝見しましたが議論の時間はあったのでしょうか。いつかここでどのような議論があったかをご紹介いただける日を楽しみにしています。
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miraiさま ()
2011-04-21 23:37:26
 デザインを褒めてくださってありがとうございました。このデザインを作ったのはgooブログのスタッフの方です。スタッフに感謝申し上げます。

 学術会議の分科会では、私は主に発表資料にあったような5つの提案をいたしました。委員長が自ら「いずれもしっかりと検討したい」とおっしゃってくれました。ただ国交省は意地とプライドにかけて過大な基本高水を維持しようとしています。さて、どうなることやら・・・・・。

 
 
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