代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

国土強靭化計画は国土を脆弱化させる

2014年10月05日 | エコロジカル・ニューディール政策
北小岩1丁目のスーパー堤防はわずか120mの区間で総費用で工事費が47億円かかる。単純計算で1mの堤防を整備するのに4000万円が必要なことになる。堤防というものは線としてつなげて意味があるのであって、120mの区間に「点」としての盛り土を行ったところで安全に寄与することはない。実際にはかえって危険な箇所を増やすだけだ。そんなお金があるのであれば、その100分の1の予算でできる堤防強化工事に取り組むべきなのだ。12kmの区間を整備できる計算になる。それだけで江戸川の安全性は飛躍的に向上するであろう。  最近ではスーパー堤防に反対するだけで、「安全を軽視する気か」とかひどいときには非国民扱いされたりする。しかし冷静になって、納税者としてよく考えていただきたい。47億円で120mの区間を整備するために、いやがる人々を無理やりに立ち退かせるのと、その47億円で誰も立ち退かせることなく12kmの区間の堤防を耐越水堤防へと強化するのと、どちらが安全のために有効な手段だろうか。 . . . 本文を読む