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“インドの仏―仏教美術の源流”展  東京国立博物館(2015.4.7)

2015-04-07 18:29:00 | Weblog
「法輪の礼拝」バールフット出土、ジュンガ朝(紀元前2世紀):釈迦は紀元前7-4世紀頃の人。仏教の初期は、仏像は作られなかった。法輪(古代の武器チャクラム)は、破邪の法力を持った仏陀の教えを示す。


「仏座像」アヒチャトラー出土、クシャーン朝(1世紀頃):最初の仏像はインドのマトゥーラと、パキスタンのガンダーラでほぼ同時に作られる。この仏像はマトゥーラのもの。赤い砂岩である。


「弥勒菩薩座像」ロリアン・タンガイ出土、クシャーン朝(2世紀頃):菩薩は、仏陀となる以前、修行中の釈迦に当たる。多くの装飾品を身につけた王子の服装。この像は、ガンダーラのもので、石は白い片岩。ギリシア・ローマ風。


「四相図」サールナート出土、グプタ朝(5世紀頃):赤色砂岩。お釈迦様の生涯の重要な場面4つを示す(4大聖地)。下から①誕生(ルンビニー)、②降魔成道(ゴウマジョウドウ)(ボードガヤーorブッダガヤ):魔王マーラーに試される釈迦が、ついに悟りを得て仏陀となる。菩提樹の下。③初転法輪(サールナートor鹿野苑(ロクヤオン))、④涅槃(クシナガラ):沙羅双樹の下で釈迦入滅。


「カサルパナ観音立像」バングラデシュ、チョウラパーラ出土、パーラ朝(11-12世紀頃):カサルパナとは空中を遊行するものの意。密教の仏像。頭上の小仏像のうち、真ん中が大日如来。玄武岩を精緻に彫った典雅な仏像。素晴らしい!「パーラ式」仏像と呼ばれる。

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