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『美川憲一コンサート2022~こころに花を~』中野サンプラザホール(2022.06.20):「お金をちょうだい」は、健気な歌!柳瀬商店街(岐阜)はシャッター商店街になっていて残念だった!

2022-06-24 12:37:17 | Weblog
『美川憲一コンサート2022~こころに花を~』で、美川憲一は昭和の「さそり座の女」「柳瀬ブルース」、平成の「火の鳥」「おだまり」、令和の「こころに花を」など全21曲を披露した。トークが楽しかった。
(1)「お金をちょうだい」は、健気な歌。男と別れる女が、別れた後、アパートを借りるお金がないから「お金をちょうだい」と言っている。「カネの亡者」の歌ではない。
(2)美川憲一がトークで言った。「柳瀬ブルース」を歌いに柳瀬商店街(岐阜)に行ったけれど、今はシャッター商店街になっていて、残念だった。だけど人がどんどん湧いてくるように集まって、びっくりした。
(3)この年齢になると歌詞を覚えるのが大変。新曲(「別れてあげる」)を歌うのに「間違えたらどうしよう」と思いながら歌ったとのこと。コンサートの最後に、「一曲も間違えなかったわ」とほっとしていた。
(4)美川憲一は1946年生まれ、73歳なのに、よく声が出ていた。しっかり歌のトレーニングをしているように思えた。
(5)「おだまり」は男の口説きに対する女の反論。「お金じゃないと彼は言う。おだまり、おだまり。あんたその手で 何人くどいた。」「夢みる女はかわいくて、悪魔のえじきに なりやすい。何が悪魔ヨ。あんたがよっぽど悪魔!」
(6)「さそり座の女」が言う。「あなたはあそびのつもりでも、地獄のはてまでついて行く。思いこんだら、いのち、いのち、いのちがけよ。」これは実は、男性が望む女性観だ。女性はもっと賢く合理的に計算するのが普通。
(7)「火の鳥」は男への女の未練を歌う。「あたしから切り出して御破算にしたのに、あの女(ヒト)と別れたと噂を聞いてまた燃える。火の鳥みたいなあなた、炎の翼を広げ思い出から今甦る。」ただし逆に、女への男の未練もある。(Cf. ストーカー!)
(8)「柳瀬ブルース」は次のように歌う。①雨の降る夜は心もぬれる。まして一人じゃなお淋し。憎い仕打とうらんでみても、戻っちゃこないあの人は。ああ、柳ヶ瀬の夜に泣いている。(※降る雨で心もぬれる。「心に雨が降る」という想像上の比喩。)②二度と逢えない人なのに、なぜか心が又いたむ。忘れたいのにあの夢を想い出させる、この酒が。ああ、柳ヶ瀬の夜に泣いている。(※酒は「理性」を弱める。非合理な感情が優勢となる。)③青い灯影につぐ酒は、ほろり落したエメラルド。もだえ身を焼く火の鳥が、雨に打たれて夜に泣く。ああ、柳ヶ瀬の夜に泣いている。(※美川憲一さんが涙を「エメラルド」に例えるのはお洒落だと言っていた。)
(9)「こころに花を」はとてもまじめな歌。「あなたと咲かせた花ひとつ。優しさぬくもりこの身に受けて、見慣れた町並み景色にさえも、生きる喜び感じています。」(※人は、人ともにのみ生きる。これが人の世の法則=真理だ。)



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