「春日権現験記絵」(1309年)は、藤原氏の氏神である春日神の霊験を大和絵で描いた鎌倉時代の絵巻物。藤原氏一門の西園寺公衡(キンヒラ)が制作を企て春日大社へ奉納した。絵は宮廷絵所預の高階隆兼が担当した。2004年から修復を開始し、2018年完了。日本を代表する絵巻の名品であるとともに、日本中世の信仰・風俗が細かく描かれ貴重な歴史的資料でもある。犬、兎、鶴等がかわいい。出来事・人物・情景・貴族の邸・生活・儀式等の描写が細かく丁寧だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/2a/8f5be6d87d44a7536de2d5fb25ccac2d.jpg)
巻第12第3段「恵珍夢事」東大寺東南院の僧・恵珍は、日課の春日詣中、春日社の一の鳥居前で牛車に乗った地蔵菩薩と出会った。(Cf. 春日権現は神仏習合の神であり、不空羂索観音・薬師如来・地蔵菩薩・十一面観音を本地仏とする。)
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巻第12第3段「恵珍夢事」東大寺東南院の僧・恵珍は、日課の春日詣中、春日社の一の鳥居前で牛車に乗った地蔵菩薩と出会った。(Cf. 春日権現は神仏習合の神であり、不空羂索観音・薬師如来・地蔵菩薩・十一面観音を本地仏とする。)