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ミュージカル『グリース』GREASE(シアタークリエ):みごとなハッピーエンドだ!全員が幸せになる!

2021-11-30 20:53:34 | Weblog
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舞台は50年代のアメリカ。サマー・バケーションで知り合ったダニー(三浦宏規)とサンディ(屋比久知奈)は恋に落ちる。二人の恋はひと夏で終わったはずだった。《感想1》主人公ダニーとサンディの因縁の物語『グリース』GREASEは、ここから始まる。
(2)
ところがサンディは父の転勤で、何とダニーと同じ高校に転校してきた。2人の突然の再会。喜ぶサンディだったが、ダニーの様子がおかしい。グリースでばっちり固めたリーゼントに革ジャン。実はダニーは“T・バーズ” T-Birdsという不良グループのリーダーだった。一方ダニーも、品行方正な優等生と恋に落ちたことを仲間に隠すため、サンディを知らないふりをする。そのことにサンディはひどく傷つく。《感想2》高校生の男の不良仲間は強がることが存在理由だ。
(3)
そんなサンディに、女子の不良グループ“ピンク・レイディーズ” の1人、心優しいフレンチー(まりあ)が、サンディをパジャマ・パーティに誘う。“ピンク・レイディーズ”Pink Ladiesのリーダーのリゾ(田村芽実)は、転校生のサンディの恋人がダニーだと聞いて笑いをこらえる。そこへ“T・バーズ”のメンバーが車で迎えに来て、リゾと“T・バーズ”のケニッキー(有澤樟太郎)はデートへ。《感想3》不良「グループ」と言ってもひとくくりにできない。「個性」は様々だ。
(4)
だがリゾとケニッキーの仲はケンカ続き。高校のダンス・パーティに、リゾはケニッキーへのあてつけに“T・バーズ”のライバルグループ、“スコーピオンズ”のレオと参加する。ケニッキーも負けじと、レオの彼女チャチャを同伴。またサンディとダニーも参加する。ダンス・コンテストが始まる。会場は盛り上がる。ところが、途中でチャチャがダニーとカップルを組み、息のあったダンスで優勝してしまう。それを見て怒ったサンディに、ダニーは本気の証しとして指輪をプレゼントする。ところが、強引に迫るダニーにうぶなサンディは激怒する。《感想4》恋愛模様が複雑だ。リゾとケニッキー、レオとチャチャ、サンディとダニー、各カップルの関係が入り乱れる。
(5)
やがてリゾが妊娠したという噂が学校に広まる。ケニッキーは「責任をとる」と言うが、リゾは意地を張りケニッキーを拒絶する。だがリゾは悩み、孤独に沈む。サンディはリゾを励まし、二人は信頼し合うようになる。他方でサンディは、ダニーの本気に気づき新しい自分に生まれ変わろうと決意する。《感想5》1950年代の「高校生」にとって、「不良」と呼ばれる少女たちにも「妊娠」は重大な問題だった。
(6)
ついに彼らが高校を卒業する日がやってきた。校内で、賑やかなカーニバル・パーティが始まる。リゾの妊娠は間違いと分かるが、それでもケニッキーはプロポーズし、リゾはOKする。そこへ現れたサンディは、清純ムードを捨て革ジャンのセクシーなスタイルに変貌を遂げていた。お洒落の得意なフレンチーが、サンディを変身させたのだ。サンディとダニーは和解する。他の“T・バーズ”のメンバーと“ピンク・レイディーズ”のメンバーはみなそれぞれカップルとなり、誰もがハッピーエンド!サンディとダニーを中心に、みんなで卒業を祝うダンスが始まる。《感想6》みごとなハッピーエンドだ。全員が幸せになる。《感想6-2》サンディの変身が最高の見せ場!

《配役》
★「“T−Birds”という不良グループ」〇ダニー(三浦宏規)(リーダー、サンディを好きだ);〇ケニッキー(有澤樟太郎)(ダニーの親友、リゾの恋人);〇ドゥーディー(内海啓貴);〇ソニー(神里優希);〇ロジャー(皇希)(太っている、尻がでかい)
★サンディ(屋比久知奈):ダニーを好きだ!
★「女子の不良グループ“Pink Ladies”」〇リゾ(リーダー、ケニッキーの恋人);〇マーティー(城妃美伶);〇ジャン(MARIA-E);〇フレンチー(まりあ)(心優しい、お洒落が得意)
★ミセス・リンチ(可知寛子):怖いが生徒たちに愛されている女の先生!


「和×洋コラボレーション・コンサート『ワブヨウネ-和舞洋音-』」ニッショーホール(2021/11/23):KOHKIの楽曲を中心に、和舞洋音のミクスチャーを体験する!

2021-11-24 19:16:27 | Weblog
尺八や笙、篳篥(ヒチリキ)など日本の伝統的な楽器と、オーケストラとの共演。さらに日本舞踊、メゾソプラノの歌唱が加わる。出演は、大河内淳矢(尺八・オークラウロ)、KOHKI(ギター・三味線)、花柳幸舞音(日本舞踊)、鳥木弥生(歌唱・メゾソプラノ)、東田はる奈(笙)、國本淑恵(篳篥)、辻博之(指揮)、佐藤恵梨奈(ヴァイオリン・コンサートマスター)。「和×洋」コラボレーションの表現を追求する作曲家・KOHKIの楽曲を中心に、和舞洋音のミクスチャーを体験する。指揮者・辻博之のトークは流暢。花柳幸舞音の日本舞踊は力強く色彩豊か。鳥木弥生のメゾソプラノの歌唱は重厚華麗だった。KOHKIの楽曲は「和×洋」のコラボレーションが美しい。「笙」は妖精シュリンクスの葦笛(パンパイプ)に似る。「篳篥」はオーボエと同じダブルリード属の楽器だ。「オークラウロ」は尺八の歌口とフルートのキー装置を持った金属製の管楽器で、昭和初期に大倉喜七郎が考案した。


『谷村新司~TANIMURA CLASSIC 2021』東京文化会館 大ホール(2021/11/18(木)):オーケストラの伴奏で谷村新司の歌が聞けるのが、とても贅沢だ!

2021-11-19 14:55:43 | Weblog
※「TANIMURA CLASSIC with 東京ニューシティ管弦楽団、指揮:千住明」!

TANIMURA CLASSICは、オーケストラの伴奏で谷村新司の歌が聞けるのが、とても贅沢だ。千住明指揮の東京ニューシティ管弦楽団の演奏は大変良かった。ピアノ奏者が熱意のこもった演奏で心打たれた。谷村新司は73歳にもかかわらず声量があり日頃の修練の賜物と心からの敬意を表したい。「いい日旅立ち~いい日旅立ち・西へ―組曲―」が懐かしい。山口百恵は嫁ぐ本人の視点、谷村新司は大人の人間の視点の違いがある。「昴―すばる―」は谷村31歳の曲。それから42年が経って歌う谷村は若い時の自分の心情を思い起こし、歌っていたようだ。谷村新司と千住明の交流の様子も紹介され、二人の友情を感じることができた。谷村新司の語りは人生の厚み、心配りが感じられ、信頼できた。