国宝「慧可断臂図」(エカダンピズ)、1496年、雪舟等楊筆、愛知・齊年寺蔵
坐禅をする達磨に向かい、神光(のちの慧可)が弟子となるべく己の左腕を切り落とす場面。
国宝「無準師範(ブジュンシパン)像」、自賛、南宋1238年、京都・東福寺蔵
東福寺の開山、聖一国師円爾(ショウイチコクシ・エンニ、1202-80)の中国での師・無準師範(1178-1249)の肖像。
重文「宝冠釈迦如来坐像」 院吉・院広・院遵作、南北朝時代1352年、静岡・方広寺蔵
宝冠をいただく釈迦如来像は、本来は華厳教主の毘盧舎那仏だが、南北朝時代に宝冠の釈迦と呼ばれるようになる。
十八羅漢像のうち「羅怙羅(ラゴラ)尊者」范道生作、1664年、京都・萬福寺蔵
羅怙羅尊者は、釈尊の実子。顔が醜かったが、心には仏が宿ること胸を開いてみせている。
国宝「瓢鮎図」(ヒョウネンズ)、大岳周崇等三十一僧賛、大巧如拙筆、15世紀、京都・退蔵院蔵
室町幕府第四代将軍、足利義持が「丸くすべすべした瓢簞(ひょうたん)で、ぬるぬるした鮎(ナマズ)をおさえ捕ることができるか」というテーマを出して、絵を如拙に描かせ、詩を五山の禅僧たちに詠ませた。
国宝「油滴天目」(ユテキテンモク)、建窯、南宋12-13世紀、大阪市立東洋陶磁美術館蔵