季節を描く

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特別展「春日大社 千年の至宝」東京国立博物館・平成館(2017/2/14)

2017-02-17 18:49:35 | Weblog
春日大社では、「式年造替」(社殿の建て替え・修繕)が20年に一度行われ、昨年、第60回目だった。今回、春日大社の国宝・重要文化財100件以上が展示された。春日大社は「平安の正倉院」と呼ばれる。

「鹿島立神影図(カシマダチシンエイズ)」14~15世紀(春日大社蔵):武甕槌命(タケミカヅチノミコト)が鹿島から、鹿に乗り春日の地に降臨した様子を描く。春日大社の草創を物語る。


国宝「本宮御料古神宝類 蒔絵箏(ホングウゴリョウコシンポウルイ マキエノコト)」12世紀(春日大社蔵):金、銀、銅の研出蒔絵(トギダシマキエ)による流水文や飛び交う鳥や蝶が描かれる。平安時代漆芸品の最高傑作。


国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」(キンジラデンケヌキガタタチ)12世紀(春日大社蔵):柄(ツカ)や鍔(ツバ)などの金具は金無垢に文様を彫り出し、鞘(サヤ)は金粉を蒔き、螺鈿で雀を追う竹林の猫を表現している。黄金の太刀。


国宝「赤糸威大鎧(竹虎雀飾)(アカイトオドシオオヨロイ タケトラスズメカザリ)」13~14世紀(春日大社蔵): 鮮烈な赤の威毛(オドシゲ)と細かい彫金技術による鍍金の金物が、まばゆい華やかさをみせる。


「獅子・狛犬(第一殿)(シシ・コマイヌ ダイイチデン)」13世紀(春日大社蔵):本殿を護る獅子・狛犬。今回の式年造替で撤下されたもの。

二兎社公演「ザ・空気」(東京芸術劇場) 2016/1/31

2017-02-05 10:33:32 | Weblog


 報道の自由の問題を扱う。重いテーマ。現在進行している問題。コミカルさが、所々あるのが救い。トピックは、以下の通り。

(1)政治のダークな側面
 政府批判する目立つ人間への攻撃。(Ex. 死んだネズミを送りつける。)政治におけるダークな側面。家族に危害を加えるとの恫喝。報道に従事する者は目立つので、攻撃を受ける。

(2)電波停止発言&特定秘密保護法
 総務大臣による電波停止発言(2016.2/8)は、既に、報道を自己規制させている。
 特定秘密保護法が、報道の自由・言論の自由を制限する危険。秘密の取材でさえ罰せられる。国民が判断のための必要な情報を得られなくなる。

(3)多数派
 多数の者は、自分に関係ないと、関心を向けない。
 政府への信頼。あるいは政府を信頼することが、日本国民のためだとの確信が、多数派を形成する。政府批判は、国内を分裂させるとの非難。
 経済的な利害関係者は、当然、政権に協力する。そうでないと順調に商売ができない。

(4)緊急事態条項
 物語上では、憲法改正され緊急事態条項が導入される。国会が制定する法律とは別に、内閣が独自に法律に相当する政令を制定できるようになる。ナチスの全権委任法と同じ。緊急事態が解除されなければ、永久に内閣がいわば「独裁」する。