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“ルドン−秘密の花園”展(三菱一号館美術館) 2018/04/03

2018-04-12 11:39:09 | Weblog
オディロン・ルドン(1840-1916年)は、印象派と同世代。
しかし彼の目は、輝く外見の背後に向かう。その限りで、現実的でなく、幻想的だ。
三菱一号館美術館《グラン・ブーケ(大きな花束)》はパステル画で、ドムシー男爵の城館の食堂を飾る装飾の中心だった。


黒い絵は、色の向こう側に見えるものを示す。


あるいは、彩色された絵を描いて、その向こう側に黒い背後を見ることもできる。
ルドンは、初めは黒い絵だが、やがて彩色された絵に移行する。


しかし、ルドンが見ているものは同一だ。
黒い背後とは、この無機物と生命(心)からなる世界を生み出したエネルギー、根源、原型、あるいは目的だ。