goo blog サービス終了のお知らせ 

みみかほう

こころの耳をすませて すてきな果報にであいたいとおもいます。

.

✿水天宮

2015年05月12日 | ✿おでかけ
五月晴れのこどもの日
水天宮巡り、してきました。

全国にある水天宮の総本宮は、福岡県久留米市にある水天宮です。

この日は、
久留米にある水天宮と、それから
柳川にある水天宮に、お詣りしてきました。

久留米市柳川市


水天宮は、水神信仰のほか安産、水難除け、子供の守護神です。

天御中主神・安徳天皇・高倉平中宮(建礼門院、平徳子)・二位の尼(平時子)がお祀りしてまります。


御神紋は、「椿紋」です。
「椿紋」




レポはじまり




まず、ちょっと
水天宮の御神紋、「椿紋」について、書いておこうと思います。
お祀りされている四柱の神様の中に、安徳天皇がいらっしゃいます。安徳天皇は、壇ノ浦の戦いにて、命を落とされたというお話が一般的ですが、じつは生きていらっしゃったという説が残っているのです。
いくつか異なる伝説がありますが、久留米の筑後川畔、鷺野原にある千寿院というお寺に行幸(ぎょうこう=天皇がお出かけされること)されたというお話が、水天宮の御本社がある福岡県久留米市に伝わっています。
玉江姫(たまえひめ)というとても美しい娘がおり、天皇の周囲からの薦めで安徳天皇にお仕えするようになりました。
千寿院の境内には井桁を組んだ井戸があり、そこには寄り添うように美しい椿の花が・・・
その様子をたとえられ、
「椿は八千代を子と寿ぎ,井桁は深き契を宿すとかや」
椿の花はいつの世もやさしく愛でて映え,井桁はその愛をとこしえに深く育んでゆくと言われているが、いかがなものよ―と、玉江姫への想いを秘めて仰せられたそうです。


そんな恋物語からつけられたのが、水天宮の「椿紋」というわけです。

全国にある水天宮
見つけてください。椿が咲いているはずです。


さて、レポです。
博多駅からJR鹿児島本線「荒木行」で、JR久留米駅下車。
そこから徒歩で水天宮に向かいます。
≪全国総本宮 水天宮≫は、久留米市の筑後川のほとりに鎮座しています。



≪全国総本宮 水天宮≫久留米市




鳥居の水天宮の扁額は東郷平八郎の書によるものだそうです。
水神信仰、水難除けでもある水天宮です。旧日本軍の海軍と関わり合いが深いのでしょう。
軍艦千歳は、筑後川の旧名千歳川から採られたもの。



神門です。



本殿です。
久留米藩の歴代藩主により崇敬されましたが、特に第9代藩主有馬頼徳は文政元年に久留米藩江戸屋敷に分霊を勧請しました。この水天宮が、
以前、おじゃましまた。東京人形町にある水天宮ですよ。



お祭りのお神輿



この日は、「水天宮春祭」が行われていました。
「水天宮春祭」は、大神に報恩感謝の誠を捧げ、五穀豊穣とこどもの守護などについての祈願が行われます。3日には、梅林寺との合同祭である「献茶祭」が行われ、境内で野点によるお茶がふるまわれます。5日のお祭りでは「浦安の舞」が厳粛に奉納されます。



「浦安の舞」も終わりました。


お参りを済ませ、
ふたたび、参道を歩きます。





御神紋は「椿」 燈籠に、ほら「椿」が刻んであります。



参道に真木神社があります。

祀られているのは、ここ水天宮の22代の宮司でもあった真木和泉守こと真木保臣をはじめ、一門及び門下生など。



真木和泉守の銅像

高倉平中宮に仕え壇ノ浦の戦いで生き延びた按察使の局伊勢が筑後川のほとりの鷺野ヶ原に逃れて来て安徳天皇と平家一門の霊を祀る祠を建てたのが創始です。のち、伊勢は剃髪して名を千代と改め、中納言平知盛の孫の平右忠の後嗣となりました。これが現在まで続く社家・真木家の祖先です。



山梔窩(くちなしのや

久留米藩改革の際、真木和泉守が久留米藩より水田村(現在の筑後市水田)の弟大鳥居信臣のもとに謹慎を命ぜられそこで付近の子弟の教育を行い、そこは尊皇倒幕の策源地ともなりました。
この建物は資料により当時のものをこの地に模して建てたものです。実際の建物はまだ水田に存在しております。




境内から臨む筑後川です。
夏になると西日本最大の筑後川大花火大会が開催されます。
これは久留米藩2代藩主有馬忠頼公によって水天宮の社地社殿が寄進されたその落成祝賀にあたって水天宮奉納花火として行ったのが起源です。




タクシーで、今度は西鉄久留米駅へ。
西鉄大牟田線に乗り、柳川駅下車。
バスで、「沖端水天宮」へ向かいます。


≪沖端水天宮≫柳川市




140年続く沖端水天宮は、明治2(1869)年に久留米水天宮から勧請(かんじょう)(神仏の分霊を他の地に祭ること) され、同地区内にあった稲荷神社、弥剣神社(祇園社)の3社を合祀したものです。

ですから、御神紋も「椿紋」の他に「祇園守(ぎおんまもり)紋」があります。
「椿紋」「祇園守(ぎおんまもり)紋」

この日は「沖端水天宮の祭り」が行われていました。
「沖端水天宮の祭り」は、5月3日から5日までの3日間、夏場に多くなる水難事故を防ぐため行われています。この祭りのときに木製のひょうたんの形をした水難事故防止のお守りが販売されています。子どもたちは、泳ぐときにこのお守りを首から提げていました。


お祭りのお神輿


水天宮横のお堀に浮かべた三神丸の上で、舟舞台保存会の小中学生が華やかな演奏を行います。

右舷と左舷に笛を受け持つ子どもたちがそれぞれ7,8人並び、中央正面で太鼓を叩きます。笛のメンバーは交替しながら太鼓も受け持ちます。
だんぜん、女の子にほうが多いです。
中央の後ろに10人前後の三味線のメンバーが並んでいます。


「三神丸」はどんこ舟3隻を2段並べ、計6隻の上に杉材で組まれた大きな船に舞台が組まれています。
全長17メートル、高さ6メートルの大きさで、組み立てに釘は1本も使っていないそうです。


ちょっと、一休み。



水天宮本殿







沖端町の周辺には、御花、北原白秋生家や詩碑、川下りのどんこ舟の発着場、うなぎ屋さんや民芸品などのお店が並び、掘割の景色を楽しみながら、てくてく歩きます。


柳川の街には、クリーク(水路)が張り巡っています。

市役所のおじさんの話です↓
柳川市ふきんは、昔は海だったんだよ。そこに、筑後川や矢部川が運んできた土や砂がたまって干潟ができたんだよ。人々は、土地を広げるために有明海を干拓していったんだよ。だけど、土地がじめじめしていて、人が住んだり、田畑を作ったりすることができなかったんだ。そこで、こう水から土地を守るために土をほってもり上げて、その上に家を建てたんだよ。そしてほった土地のあとのみぞに水をためるようになったんだ。それがクリークのはじまりなんだよ。クリークの水は、昔は飲み水にしたり、せんたくに使ったりしていたんだよ。また、クリークに船をうかべて、荷物や人を運んでいたんだ。それが有名な「川下り」になったんだよ。


柳川川下り


「福岡観光したいのですが、どこがいいですか?」と
尋ねられたら、私は「大宰府」と、それからここ、
「柳川へどうぞ。川下り、すてきですよ。北原白秋の故郷です。」
と、
薦めます。



これは、2010年に体験した「川下り」のムービーです。臨場感~どうぞ。



久留米市のマンホール

耳納連山 (ミノウレンザン) 、筑後川の両脇に市の花久留米ツツジが描かれている。

柳川市のマンホール

中心に配置されているのは、旧柳川市のシンボルマーク。 それを取り囲む二葉は市章(「や」の字をもじって柳を象徴)となっており、 それを結ぶ2本のラインと円で旧三橋町の「三」を表している。 外周に配置されているブドウの房のようなものは、 旧三橋町の町の花であったフジ。



レポおしまい






全国総本宮水天宮にて、

河童のお守り、いただきました。
この子は、女の子。ほらまつげくるんです。
こちらは、男の子です。

沖端水天宮にて、

ひょうたんのお守り、いただきました。
人生の海で、おぼれないよう・・・。


全国の水天宮↓です。
水天宮(北海道札幌市中央区)
水天宮(北海道小樽市)
水天宮(北海道石狩郡当別町)
水天宮(福島県福島市)
水天宮(茨城県土浦市)
久米水天宮(埼玉県所沢市)
玉淀水天宮(埼玉県大里郡寄居町)
水天宮(東京都中央区)2010年訪問
池袋水天宮(東京都豊島区)
水天宮(東京都清瀬市)
立川水天宮(東京都立川市)
杉山神社(合祀:水天宮)(神奈川県横浜市南区)
水天宮平沼神社(神奈川県横浜市西区)
石津水天宮(静岡県焼津市)
水天宮(兵庫県加東市)
神戸水天宮(兵庫県神戸市長田区)
水天宮(愛媛県東温市)
大積水天宮(福岡県北九州市門司区)
水天宮(福岡県久留米市) - 総本宮
水天宮(福岡県大川市)
沖端水天宮(福岡県柳川市)
山内水天宮(福岡県八女市)
山下水天宮(福岡県八女市)
下野水天宮(佐賀県鳥栖市)
水天宮(熊本県山鹿市)
おじゃました水天宮



この日は、7776歩あるきました。てくてくとことこ。


今回、水天宮の「椿紋」のいきさつを知って
深く感動しました。
安徳天皇は生きていらした、という伝説があったなんて。。。。


こんなふうに、神紋や寺紋を知ること、大好きです。



水天宮巡り5月5日参拝





注)台風接近中です。
被害など出ませんように。




・・・





コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

.

いつもご訪問ありがとうございます。
はなこころです。
また、お待ちしています。