タオルのハンカチが必要です。
感動で、涙・・涙・・。
人生半ばまで来て家族や仕事、生き方に戸惑う大人たちに向けたメッセージ。
「人生は勝ちばかりではない、きちんと負けて、その負けと向き合った時に初めて次に進むことができる」。
きちんと負ける。
人生では、とても大切なこと。
この物語は、苦い過去を乗り越えて再生していく大人たちのドラマです。
解説
・・『亡国のイージス』などのベテラン俳優中井貴一が主演を務め、重松清原作の小説を映画化した感動のヒューマンドラマ。かつての球児たちが甲子園に再挑戦する「マスターズ甲子園」を題材に、大人たちが野球を通して生きる喜びを再認識する姿を活写する。亡き友人の娘を役者やモデルとして活躍している波瑠が演じ、柳葉敏郎や和久井映見らが脇を固める。今の現実を受け入れながらも輝く登場人物たちの姿に元気をもらう。
あらすじ
・・元高校球児、坂町晴彦(中井貴一)、46歳。スポーツ新聞社に勤める彼は、離婚した妻亡き後、一人娘とも絶縁状態だった。そんな坂町のもとを、かつて共に甲子園出場を目指した野球部仲間の娘・美枝が訪ねてくる。美枝の父が27年間出さずにいた年賀状の住所から坂町の存在を知り、自身がボランティアとして参加するマスターズ甲子園への出場を勧める。今更…と一度は断った坂町だが、実は彼らが甲子園出場の夢を断たれたのは美枝の父が起こしたある事件のせいだった。だが“あの夏”に決着をつけて前に進むために、坂町はついに出場を決意する…。
原作は、重松清の同名小説です。
・・マスターズ甲子園とは、かつて高校野球に出場した元高校球児たちが阪神甲子園球場を舞台に世代を超えたOBチームを結成して、野球を通しての同窓会を行いそれを生涯スポーツとし発展させまた次世代の子供たちに野球の素晴らしさを伝えていくことを目的に2004年から創設された大会である。
美枝の父がかつて起こした事件によって夢を断たれた仲間たち。
心にわだかまりを抱えたまま、今があります。
つまり、この物語に登場するかつての高校球児たちは、きちんと負けていないのです。
「あの夏、ボクたちは負けることさえできなかった。」
あの夏のケリを
つけるために、もう一度あの夏に戻ろう。
過去の不祥事事件の真相は意外な形で解き明かされるのですが、
正直、おいっおいっ、そんなことだったのかい。
と、いう感想です。
そんなことのために、本当の前進ができなかった。そこもまた
訂正せざるを得ない青春なのでありましょう。
負けることの意味やそこから何かを学び取る強さは、年齢を重ねた大人だからこそ分かる。
28年の歳月が必要だった所以です。
実際にマスターズ甲子園は、甲子園球場にて撮影が行われます。
だた、主役の中井貴一さんは、野球経験0とのこと。
なるほど、打席にたっても、バントばかり(笑)
キャプテンが仲間をアシストする。
これもまた、人生の縮図なのかもしれません。
アゲイン 28年目の甲子園1月18日鑑賞