後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

スズメ

2008年03月27日 | Weblog
スズメは何故スズメという名の鳥になったのか
「スズ」を何とか意味づけようとしても無駄な行為
元は「スズ」ではなく、「スス」であったから
後ろの「ズ」は、同じ言葉が連なるときに後ろを濁す日本語の特徴
では、「スス」とは何か?

これは日本語の発音の変化を知らないと解せない
専門家は下記のように図示してくれている

         破擦音      摩擦音
硬口蓋歯茎音:[ti](チ)-----→[i](シ)
          ↓         ↓
歯茎音    :[tsi](ツィ)----→[si](スィ)
 *右矢印(→)が摩擦音化。下矢印(↓)が歯茎音化。

つまり「スズメ」という名前は
鳴き声の「ちゅんちゅん」が変化したもの
もちろん「メ」は鳥特有の接尾語であることは以前に触れた

ところでスズメは当社にとって害鳥である
至る所に留って糞を撒き散らす
プラットホームならダンボールの下や
台車の車輪などに付着しかねない
糞が乾燥して微生物を空気中に浮遊させ
下手をすると工場内の空気を汚染する

専門会社に大枚のお金を払って
工場内の衛生管理を行っている
これらの会社にもハトやスズメ対策の器具がある
高価であるが効果がない

不思議おじさんの頭には
受信料不払いのNHK番組で観た対策があった
いとも簡単な対策のカギは「糸」であった

もしベランダなどにハトが来て困っている人があれば
手摺の上、5センチメートルくらいの高さに
釣り糸を一本、横に張ればよいだけである

理屈は簡単
彼・彼女らは
飛び立つときに羽が引っかかるのを
極端に嫌うからである

スズメの場合はかなり難しい
じっくり観察していると
彼・彼女らが留る場所は
想像以上に小さいスペースであるから

例えば窓枠の上
幅は1センチ余りだが
平気で羽を休めている
会社の外側を眺め渡すと
スズメの留り場所だらけである
会社名を建物に貼り付けてあるが
そこはスズメの遊園地と化している

しかしだ!
徐々にだが勝利しつつある
L字型の金具を両端に取り付け
糸を一本、渡せばよいだけである

手の届かない高い場所の突起(換気扇フードなど)は
これはもうスズメの天国である
工場の新築時点から害鳥対策が必要であるが
いまさら言っても仕方のないこと

愚痴を言わずに前にススむしかない