後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

4と9

2008年01月17日 | Weblog
飲み疲れない旨い酒
麹の香りをほのかに残しながら
キレは慄然として立っている
山名さんの銘酒 奥丹波
お陰で疲れが溶けていく

山名さんは仕込みの最中だというのに
日曜日に阿波の里に来てくださるという
http://www.okutamba.co.jp/
不思議おじさんもHPで注文している

心地よくなった夜は読書で過ごしている
完全に読み終えたと思った藤沢周平に
「決闘の辻」という文庫本があった
(しかし一回読んだかもしれないと気もするが…)
この文庫の最後の小説は「飛ぶ猿」
主人公は波四郎である

ご承知のとおり藤沢周平は
小説に夥しい人名を登場させている
(酒の話で山名さんが出たからというわけでもないが…)
誰もが気づくのは「●四郎」という名の多さ
ネットで調べると54名にも上るという
http://www.j-real.com/ta-san/fjsw/

そういえば、不思議おじさんの近所にも四郎さんはいた
「4」を少なくとも氏名で忌み嫌っていないことが読み取れる
「9」はどうだ
藤野厳九郎さんと言えば、魯迅が仙台で学んだときの恩師だ
魯迅は小説「藤野先生」を著わして師弟愛を詳述している
厳九郎さんのお孫さんに藤野明先生がいらっしゃる
不思議おじさんの大学の名誉教授だが
名著「銅の文化史」で高名を博されている
大学生協の理事長を長く務めて頂いた
年に一度は、5名程度で美味いものを頂く会を長年開催してきた
藤野明先生から、祖父の藤野厳九郎さんのことはミミタコで聴いてきた
厳九郎さんも「9」である
ちなみに九男ではない

不思議おじさんの祖父は「六郎兵衛」である
もちろん六男ではなく長男である

不思議おじさんの名は「三」がつくが
残念ながら三男である

「四」と「九」は「死」と「苦」に通じることから
現在では避けて通る数字になっている
不思議おじさんのアパートも「四」は無い

どうも江戸や明治時代には四と九が嫌われていなかったように思う
何時からこのような風習(?)が一般化したかはさすがに知らない。
6500円(?)払えば車のナンバーを選べるらしい。
4444や9999を見ることはまず無い
現代では「三」と「七」が好まれる
パチンコ全盛時代の反映か?
ちなみに弊社の社用車は1186であるが社長の趣味である
不思議おじさんは「良いハム」などと洒落るセンスは無い

なとど、数字についてあれこれ考えていたら
昨夜は寝つけずに朝になった

火事の日は「九」であった