◎世界は夜明けの最後の星のよう
インド18世紀のチャランダスの女性の弟子にダヤとサハジョがいた。そのサハジョの詩。
『世界は夜明けの最後の星のよう
サハジョは言う
それはすぐに消えてしまう露の真珠のよう
掌(てのひら)に受けた水のよう』
(ラスト・モーニング・スター 女性の覚者に関する講話 OSHO/講話 市民出版社P26から引用)
明星を見て大悟覚醒したのは、釈迦、空海、クリシュナムルティと多い。だがその明星は金星のことでなく、鉛直の頭上の中心太陽だったに相違ない。
おまけに明けの明星はどの季節でも出ているわけではない。
この詩の『夜明けの最後の星』は、いつでもある星のひとつであって、最後に輝きを残しているもの。人は、それを手にしようと頑張るが、『掌(てのひら)に受けた水のよう』にすぐに流れ去る。
この世のことにもあの世のことにも、永遠に変わらず失われないものはないからだ。
世界という網を置き去りにして、神聖なるものを抱きしめるのだ。