が引退のニュース・・・
一時代が終わった感が、またひとつ。
詩情、超絶技巧、構成力、安定感、レパートリーの広さなど、どれも抜きん出た上でバランスがとれている。
ナマの演奏を聴きに行った回数としては、このピアニストが一番多い。
その間、弾き間違い、弾きそびれはおろか、強弱、アーティキュレイション、繋がり、粒立ち、どれをとっても、1音のミスも不自然さも聴き取れなかった。
以前インタビュー記事で読んだことがあるが、アシュケナージは「尊敬する大先輩ピアニストが高齢になってからの演奏会を聴きに行ったことがある。しかし、やらない方がよかったと思った」と言っていた。